2007年12月25日火曜日

2007年忘年会 in 北海道 (その2)

北海道忘年会2日目は,前日のラム肉にやられて9時頃ゆっくり起床.

ツアーなのでホテルの朝ご飯がついてるけど,昼ご飯に変更できるようなので,即変更決定.
取りあえず,水分だけ補給して,札幌駅前の佐藤水産に行く.
最近は,北海道の海産物のお土産といえば,ここのやつばかり.
嫁さんと自分の実家用に,しこたまお土産を買い込んで,宅急便で送っておしまい.

ホテルにもどって,モントレエーデルホフの彩雲という中華料理レストランで朝食かわりの昼食を頂く.
ここはなかなかヒット.
普通にランチにしても1000円ぐらいだったと思うけど,そのわりには,ボリュームもあったし,何より上品な味付け.
季節のお野菜たっぷりで,かなり高級感もある.
たまにはこういうホテルランチもしたいけど,自宅周辺にはこんなホテルはないからなぁ.

さてJRにのって千歳に移動.
送迎バスに乗せてもらって,今回の旅行のメインイベントに到着.
支笏湖第一寶亭留 翠山亭なのである.
知らない人はしらないと思うけど,この第一寶亭留は定山渓と富良野にもチェーンホテルを持っており,そのどこもかなりハイレベルのサービスを提供しているらしい.
もちろん値段もお高め.
1泊宿泊料金の自己最高記録を更新している.(;o;)
今回の忘年会旅行の宿泊は,"料理がとにかくおいしい+部屋付き露天風呂+風光明媚”てな条件だったんだけど,そのすべてを満たすのが,このホテルの”展望露天風呂付き客室”ってやつだったわけ.

送迎バスでホテルに到着すると,担当の仲居さんに挨拶してもらってすぐに部屋に連れて行ってくれる.
お高めの部屋なので,部屋でチェックインというパターンらしい.
部屋は10畳ぐらいの和室+露天風呂+リビング+ベッドルームという感じ.とにかく広い.
ただし,もととも2部屋だったのを改装して1部屋にしてあるのはまるわかり.
洗面所2つあるし,トイレも2つある.
けど,きれいに改装してあるし,実は2名で宿泊でも洗面所とトイレが2つあると,チェックアウト時にけんかしなくてよくてすごく便利なのだ.
実はこの"展望露天風呂付き客室"はホテルに2部屋しかないから,なかなか予約しづらい.
2ヶ月前から予約しといてよかった〜,

個人的には,昨年泊まった望楼noguchi登別よりかなり落ち着く.
やはり和室があるからだろうねぇ.
ただし,あまり珍しいものはないので,東京人とかは望楼noguchi登別を好むだろう.

部屋風呂は,いい!!!
ドアを開けると,いきなり檜の香りがプンと漂ってくる.
窓からも眺めも思ったよりよくて,支笏湖がちゃんとみえる.
が,よくみたらホテルの隣の診療所の入口からも,この露天風呂が見えるんじゃないの?
温泉の泉質はそれほど特徴はないけど,やはり湯上がりはポカポカして保温性抜群な感じ.

夕食は食事どころの個室で頂いた.
単純にうまかった.
どの料理も変に凝ってるわけではないので1つ1つの料理は印象には残らないけど,きちんと管理された地酒を飲んで,おいしい食事を頂きました,という満足感の残る料理だった.

あと,このホテルは,従業員の方の接客がすばらしい.
特に,仲居さん.
最初から最後まで決しておせっかいな形にならずに,着かず離れずの接客をしてくれる.

実はこれが最近のデザイナーズ高級旅館(?)と違うとこだろうと思う.
デザイナーズ高級旅館は,最近できたところが多いので,従業員も若造が多い.
その若造に対して,マニュアルでがんじがらめに接客を教えるので,すごくカチコチの接客になることが多い.
いい意味でも悪い意味でもバカ丁寧な接客で,接客されているこちらが緊張してしまう.

ところが,こちらのホテルの仲居さんは,経験豊富なんだろうけど,人との接し方が非常にうまい.
お客が困ってないときは何も手を出さないけど,困りそうなときはそっと間の手を入れてくれる.
第一寶亭留の真骨頂なんだろうか.

そういえば,このホテルは随所に「つかずはなれず」というキーワードの接客が考えられているような気がする.
展望休憩室があって,そこではセルフサービスの中国茶が飲めたり.
朝食後は,セルフサービスでコーヒーを飲みながら支笏湖を眺められたり.
”セルフサービス=コスト削減”と言ってしまえばそうなのかもしれないけど,逆に従業員の人がいない方がお客にとって心地よくて,のんびりできるのだった.

ゆったりとした時間をのんびりと過ごすにはほんとにいいホテルだと思う.
幸せな気持ちになって宿を後にした.
そういえば,雪の支笏湖はなかなかきれいだったなぁ.

後は千歳空港から帰るだけだったのだが,千歳空港名物のお土産コーナーで,じゃがポックル白い恋人を捜しまくる.
ホテルで過ごしたゆったりした時間から,一転,押し合いへし合いの修羅場な状況.
じゃがぽっくるは運良くゲットしたけど,白い恋人はぜんぜんなし.
ここはいつも疲れるんだよね.

最後に千歳空港1Fで,千歳空港のレストランとしては評判がいいらしい朝市食堂で昼食.
まかない丼っていうのを頼んでおいしかったけど,やっぱりホッケのついた定食にすればよかった.

という感じで,北海道忘年会2007は終了.
さて,来年はどうしようかな.

2007年12月24日月曜日

2007年忘年会 in 北海道 (その1)

いいのか悪いのか,年末には妻と北海道に行くのが恒例になってしまった.

あれは2年前のこと.
ずっと貯めていたANAのマイルが12月で失効してしまうので,それなら同じマイルでいける一番遠いところ,ということで一昨年は登別&札幌の旅だった.
その時の登別にはかなり感激したので,昨年末は今度は登別に2泊という旅になった.

そして2007年の年末.
今年はマイルはあまってなかったんだけど,すっかり年中行事のように北海道にやってきた.

こう何度も年末に北海道に来ていると,はっきり言って観光することはほとんどない.
ひたすらのんびりしようという趣向になった.

1日目は札幌.
宿泊するホテルは,モントレエーデルホフサッポロ
実は今回はマイルを全日空のツアー代金にしたのだが,選んだツアーは航空券とホテル代金だけの最もシンプルなツアー.
その中では一番いいランクのホテルにしたのだが,実はこれがおおはずれ.
たまたま宿泊がクリスマスイブだったのがいけなかったのか,館内の従業員は,新米のアルバイトさんだらけ.
部屋まで案内してくれた人も,普段はレストランでウエイターをやってるらしい.
クリスマスイブみたいな書き入れ時に,ベテランが休んじゃいかんよね.
部屋についたときに,加湿器を持ってきてもらうようお願いしたけど,20分経っても持ってこず.
ほっといたら部屋に置いといてくれるかと思ったけど,それもなし.
再度部屋に戻ったときに,また電話でお願いしたら,15分後ぐらいにレストランの制服をきたおねいちゃんが持ってきてくれました.

ホテルの部屋自体もそんなに広くなくて,アメニティもたいしたものがあるわけではない.
パジャマも,人間ドックのときに着るようなやつで,がっかり.

ここのホテルはSPAが有名らしく,行ってみたいなと思ったけど時間がなくて行けなかった.
ちなみに,宿泊客でも1500円ぐらいかかるらしい.それぐらい無料でサービスしたらどうだい?

さて,1日目は何をしたかというと,3時頃にホテルに着いた後は,せっかくのクリスマスイブだからということで,少し休憩した後に大通公園のさっぽろホワイトイルミネーションを見に行く.
行ったのは4時ぐらいだったけど,サッポロの12月末だと,もうすっかりあたりは暗い.
このさっぽろホワイトイルミネーションは毎年開催されていて,何回か見たことはあるんだけど,じっくりと見ることができたのは,これが初めてではなかったろうか.
率直な感想は,きれい!だけど,人も結構多い.まあ,クリスマスイブだし.
とりあえず,テレビ塔の下から逆の端まで歩いて見学した.

思ったより時間を使わなかったので,タクシーに乗ってサッポロファクトリーに移動.
クリスマスイブでテンションの上がっているカップルを冷やかそうという魂胆.
しかし,実際行ってみると,あまりに人手が多すぎて,こっちがエネルギーを消耗する.
しかたなく,人気のあまりない家具売り場なんかで,買うはずもない家具など見て時間を過ごす.

そうこうしているうちに,予約してた時間になる.
何を予約してたって?
そりゃ,札幌といえば,サッポロビール園に決まってるじゃないか〜
というか,クリスマスイブにビール園ですか?
そうなんです.うちの家はそうなんです.
今回の忘年会旅行は,サッポロビール園の生ラム食べ放題&飲み放題を札幌で頂くことが目的の1つだったんです.

というわけで,わざわざケッセルホール指定で7時から予約しておいたジンギスカンを食べに行く.
あいわらず,おいしい.というより,うまぁい.
ラムをじゅ〜じゅ〜,ビールぐびぐび,ラムをじゅ〜じゅ〜,ビールぐびぐび,ラムをじゅ〜じゅ〜,ビールぐびぐび(以下果てしなく繰り返し)
二人とも「もう当分(数年は)ジンギスカンは食べん」というまで堪能した.
苦しくて動くのが大変っていうまで食べたのは,久しぶりやね.

さて,1日目はこれぐらいにしておけばいいものを,ホテルに帰ると,どちらからともなく.
「クリスマスイブのテンパッたのカップルでも見学に行こうか」(品がない)
とかいって,ホテル最上階のバーに行く.
が,さすがクリスマスイブ.満席ということで,追い返される, が,部屋番号を言っておいたら,10分後ぐらいに電話かかってきて「お席が用意できました.」と.

歩くと口から出てきそうなラム肉を押さえつつ,バーに行くが,時間が遅いのかあんまりテンパッたカップルはおらず.
パンパンのお腹では飲み物も辛かったので,1杯だけ飲んで早々に退散した.
そういえば,ここのバーは,景色はまあよかったけどね.

ホテルの部屋に戻ると,さすがに疲れてバタンキュー.
あと,2日もあるのに,かなり飛ばし過ぎの初日だった.

(その2に続く)

2007年12月20日木曜日

熊本日帰り出張

そうだ,忘れてたけど,12月に熊本に日帰り出張してたんだった.

一応,出張だから備忘録として書いておこう.

といっても,日帰りだから,仕事先に行って仕事して帰ってきただけ.
少し熊本らしいものを,といって,昼に支那そば 北熊に行ったぐらいか.
ここのラーメン,じゃなくて,支那そばが結構好きである.

有名な熊本ラーメンというと黒亭とかには行ったことあるけど,なんか焦がしニンニクの匂いばっかりな感じで,今ひとつすかん.
北熊は,鶏のダシ+チジレ麺ということで,一般的な熊本ラーメンじゃないのかもしらんけど,それはそれで食べでがあっていいんだよね.

というわけで,お土産に辛子レンコン買っておとなしく,じゃなかった,鳥栖アウトレットに寄って,エディバウアーで手袋買って帰ったのだった.

2007年12月4日火曜日

出張 in 台湾

台湾に一緒に行きたいワン.

と,うちの犬が行ってたかどうか知らないけれど,久しぶりの海外出張で,台湾に行くはめになった.
まあ,メインの仕事は一緒に行く若い衆にまかせるので,気は結構楽ではあったのだが.

実は台湾に行くのは初めてだったのだが,忙しかったせいもあって,今回はほとんどガイドブックも読まず,交通機関だけ調べていきなり台湾に飛ぶことになった.
もちろん,中国語なんてぜんぜん覚えてないし.

しかし,結論から言ってしまえば,台湾って日本人が一番楽に旅行できる国じゃないだろか.
かなりのホテルで日本語は通じる.通じないホテルも英語ならOKだったりする.
お土産やレストランも,有名なところはほとんど日本語でいける.
食事は,基本的に薄味の中華料理なので,日本人好み.
交通機関も台北の地下鉄や台湾新幹線は日本とほとんど同じなんで,一回慣れてしまえば,自由に移動ができる.

台湾と似たような環境にあるのが韓国(ソウル)だけど,なぜか雰囲気が少し違う気がする.
韓国は,日本人に対して親切な人もいるけど,そうでない人もかなり多い.
それに対して,台湾はかなり親日的な感じがする.
日本軍が立てた古い建物が,名所旧跡として数多くそのまま残されているのも,その表れじゃないだろうか.

あと,台湾人の感覚は日本人にかなり近いので,とまどうことが少ない.
ここでいう感覚とは,時間を守るっていう感覚だったり,細かいところに気を配るっていう感覚だったり.
大雑把な感覚のアメリカでは頭に来ることも多いけど,今回はほとんど違和感がなかった.

さて,備忘録なので、いくつか記録を残しておくと,今回メインで泊まったホテルは,新竹(シンチュー)というところにある,煙波大飯店
いろんな国から人が来る会場だったので,もちろん洋風の普通のシティホテル.
従業員の人は日本語は挨拶ぐらいしかできないみたいだけど,英語はかなり通じる.

そういえば,このホテルでびっくりしたのが,なぜか部屋がスイートだったこと.
外国客優先と肩書きで部屋の割り当てをしたみたいだけど,部屋はばかみたいに広くてまったく快適だった.
ただし,一緒に行った若い衆の部屋は普通のツインルームで,とりたてて取り上げるほどのことはなし.

しかし困ったのは,ホテル周辺の歩いて行ける場所には,コンビニ1件しかない.
おそらく,あまり外国客をうろつかせたくないんだろうけど,歩いてみたがりの人間にとってみればかなり残念.
もう1つ残念だったのが,朝食,昼食,夕食が全部ホテルでの食事だったこと.
仕事関連で全部準備されてたんだけど,食べ歩きもできなくて,ちょっとマンネリ化した.
確かに,バンケットという夕食会の食事はすごかったけど,かなり台湾風の料理で,あまりみんな食べれられなかった.

そういえば,初日の夕食だけは仕事関連の食事はついてなくて,ホテルのバイキングで食事.
台湾のバイキングは少しかわってて,普通のバイキングみたいに自分で食事をとるのももちろんあるんだけど,テーブル番号の書いてあるクリップがテーブルの上に置かれていて,それを好きな食材の前の箱に入れると,その食材を調理して持ってきてくれる.
いわゆるオーダーバイキングやね.
それに気がつくのが遅くて,気がついたときにはかなり満腹.
最後に子持ちの蒸しワタリガニを頼んだけど,これは絶品.
隣の台湾人をみたら,このワタリガニばっかり食べてる.
やはりそうやって頼むのが正解だったか,と悔やむ.

そんなこんなで,ホテルで3日間はちゃんと仕事をして,最終日は台北に移動.
台北のホテルは,天成大飯店
ホテルのフロントの人はほとんど日本語をしゃべるので,チェックインも楽々.
台北駅からもすぐなので,旅行者には便利.
まあ,部屋も普通のビジネスホテルって感じで,宿泊するにはなんの問題もない.

台北では,いくつか歩き回ったからそれを記録しておこうか.

昼食は,小龍包が有名だということで,京鼎楼という店に行ってみる.
食事時は日本人率が7〜8割とかで,もちろん日本語で注文できる.
小龍包と空心菜の炒め物,酸辣湯等をみんなで注文.
でてきたやつは,うまい,んだけど,えらくあっさりしてるね.
小龍包が一番あっさりしてて,これならいくらでも食べられる.が,おいしい小龍包っていうのは,もう少しこってりとした肉汁の味がするはず.
これなら,東京は浜松町の新亜飯店の方がうまい気がするのだが.
(値段はこちらの方が半額ぐらいだから,比較しちゃいかんのだろうけど.)

他の料理もうまいけど,日本人の口に合わせ過ぎてることはないのかなぁ?
どれも日本で食べるような味で,なんか肩すかしをくった感じだった.

昼食の後は,世界3大博物館の1つである故宮博物院とか,世界一高いビルである台北101(イーリンイン)に登ったりなどするが,まあ普通の博物館とビルやね.
いったんホテルに戻って,有名な士林夜市にも行ってみるけど,アメ横みたいなもんかな.
なにせ,海外にいるという感じがしなくて,あまり驚きはなし.
次の日には,これも定番の台湾民主記念館にも行ったけど,海外からの賓客が来るとかで,封鎖されてて中にはいれんかった.残念.

台北の夕食は,日本人観光客が多く利用するらしい梅子という店に行ってみる.
金曜の夜なのに,かなりがらがら.さては外したかと不安がよぎる.
ここの店は,日本語のメニューがあるんだけど,どうもそのメニューは日本人好みで高い料理だけ載せてるらしい.
まあ,高いっていってもたがかしれてるし,そのメニューだけでも選ぶのに苦労するぐらい数が多いからいいんだけど.
ここでは,名物の蒸ガニが味のついた米に乗ってるやつや,空心菜の炒め物などをはじめとして大量に注文する.
ここも出てくる料理はどれもおいしい.が,うめ〜,って飛び上がるほどではない.
小龍包の店もそうだけど,日本人観光客が行く店は,どこも日本人向けに味を作り過ぎてるんじゃないだろうか.
それともこれが台湾の味付けなのか.
最後までそれはわからなかった.
ただし,満腹になるまで食べてさんざんビールやら紹興酒やら飲み散らかしたけど,お勘定は一人5000円程度.
食事の物価が安いことだけは間違いない!

そんなこんなで,翌日は台湾新幹線+バスで空港まで行って,出張はおしまい.
福岡から2時間でこれるし,ちょこっと遊びに来るにはすごくいい国なんじゃないかと思う.
観光するとこはあまりないけど,飯がうまくて安いのはゆるぎようのない事実だし,デパートの地下食料品売り場でも,食材は安い.
なので,ちょっとうまい中華料理が食べたいな,ぐらいの雰囲気で台湾に来るとちょうどいいんじゃないだろか.
ただし,今度観光で来るときは,食事は地元の人が行く店ばっかりにいってみよう,と心に決めているのであった.

2007年11月24日土曜日

PRIME6でお出かけ

懸賞ってけっこうあたるもんなんだよね.

暇が見つかるとときどき懸賞に応募している.
インターネット懸賞全盛になってからは,かなり応募もしやすくなったし.

あたって嬉しいのは,やはりビール系だろうか.
覚えてるだけでも「一番搾り6缶セット」とか「ザ・フルーツスパークリング 1ケース」とかがあたったことがある.
お酒系の懸賞は,メーカーの競争が激しいこともあり,けっこうあたりやすい,と思う.

逆にあたらないのが,旅行券とか宿泊券とか.
旅行好きとしてはぜひとも当てたいんでけっこう申し込んでるんだけど,なかなか当たりませぬ.
まあ,当選口数が少ないからしょうがない.

そういえば,変わり種で,「ANA 国内線どこでも往復チケット」とかいうのが昔々に当たった記憶があるぞ.
なのに,仕事が忙しくて,結局無駄になってしまったという悲しい結末だったような気がする.

最近は忙しいので,懸賞応募の時間もなく,あまり熱心には応募してないんだけど,それでも立て続けにあたっている懸賞がある.
ドコモのPRIME6である.

この懸賞はドコモの携帯を継続して6年以上使っている人だけが応募できる懸賞であるが,その特徴として10万名(!)もの当選者がでる.
ドコモの契約者数は5000千万ぐらいらしいが,そのうち6年以上使っている契約者を,まあ仮に1000千万だとしよう.
すると,当選確率は1/100.懸賞としては,かなり高確率である.

このドコモのPRIME6であるが,2007年の4月に始まったときから夫婦して申し込んでいる.
で,実は第1回は,嫁さんの方がプリザーブドフラワーが当たった.
結構,いいプリザーブドフラワーで5000円ぐらいするんじゃないだろうか.
久しぶりの懸賞当選なので,かなり喜んでいたようだ.

で,8月の第2回分ももちろん申し込んだのだが,これがなんと僕の分で,”ホテルペアディナー券"が当選!
このディナー券は全国のホテルレストランから好きなレストランを選んで,コース料理を食べられるってやつなんだけど,福岡は,オークラ福岡コンチネンタルレストランしかなかったんで,そちらを予約した.

というわけで,こっからお出かけレポートになるのだが,当日は土曜日なれど天神で仕事があったので,朝から午後4時ぐらいまではみっちりとお仕事.
で,ビジネスホテルを予約しておいて,ホテルに帰って着替えてから嫁さんと合流して出陣した.
無料で飯を食べさせてもらえるといっても,一応オークラなので,ちゃんときれいなかっこうして行った.

レストランは,ホテルの1階にあり,レストランウェディングなどにも使うんだろうという感じ.
接客は,さすがオークラ,というしかない,みごとな接客である.

で,肝心のコースの内容は...という話だけど,あまり印象がない.
確かにおいしかった.
甘鯛の刺身やステーキもいい仕事で文句のつけようはない.
が,特徴がない.
「○○の香りがたまらなかった」とか「見たこともない○○の盛りつけだった」とかは全くない.
そう,まさに,あの結婚式で出される「おいしいけど記憶に残らない食事」というやつだった.

ただし,全部の結婚式がそんな食事だという訳ではない.
ホテル日航福岡のブライダルフェアで食べたコース料理は絶品だった.
ステーキは,フォアグラを少し使った出色のできだったし,野菜サラダでさえ強く印象に残っている.
(注: "出色のでき"って,"しゅっしょくのでき"って読むのを最近まで知らなかった.どうりで漢字変換できんわけだ.)
また,うちの結婚式でお世話になった博多全日空ホテルの食事もすばらしいものだった.
全出席者に,事前に和食,洋食,中華の中からコースを選んでもらって,それぞれのコースが同時に全出席者にサーブされていた. 僕が食べたのは中華のコースだったけど,いやうまかったね.特にフカヒレが.
新郎のくせにうまいうまいとバクバク食べていた.嫁さんの方はお色直しでまったく食べられなかったらしいが.

話をオークラのレストランに戻すと,まあ,全体としてはそういう記憶に残らない食事だったのだが,こういう食事だとお酒は,ワイン,ということになる.
が,実はワインが大の苦手である.多分体質に合わない.
唯一,昔,場末の小さなフランス料理屋さんで飲んだシャトーラフィットロートシルトという有名なワインを飲ませてもらった時だけワインを絶品だと思っただけで,他のとこで飲んだワインは,おいしいorおいしくない,という評価しかできない.

で,お酒は,と聞かれたので,最初は2人とも「グラスシャンパン」ということにしておいた.
が,おいしくない.
これならモエのシャンパンのロゼのハーフボトルにしとけばよかったと後悔.
前述の日航のブライダルフェアのシャンパンはおいしかったなぁ,と嫁さんとひとしきり話す.

しばらくすると,次のお酒は,と聞かれるので,ワインリストを見せてもらう.
が,ハーフボトルを勧められる.
お金持ってないように見えたのかな.
確かにフルボトルは高かった.ほとんど1本1万円以上.
ワインにそんなお金を使いたくなかったので,ソムリエさんに聞いて7000円のよく知らないロゼをオーダー.
まあまあおいしいロゼだったけど,普通に酒屋で買ったら1500円ぐらいのやつじゃなかろうか.

食事も終わり御会計となるのだが,差し出されたレシートは,12,000円.いちまんにせんえん???
どうやら最初のグラスシャンパンは1杯1800円.あのまずいシャンパンでせんはっぴゃくえん!?
1800×2+7000=10600円だけど,サービス料10%にあと何かがついて12,000円を超えていた.
普通にちょっと高い居酒屋で飲むのと飲み物だけで同じ値段になってしまった...

僕らの他にいたお客は,同じ懸賞で当たったような緊張した若者ペアと,会社のお金で食べていそうな中年女性2名組だけだった.
おいしい店の多い福岡で,この内容ではそりゃお客さんは来ないでしょう.
まあ,このレストランは,本来レストランウェディング用だから,お客さんが来なくてもいいんだろうけど.
とりあえず,僕らが私用で来ることは2度とないだろう.

というわけで,あまり満足の行かなかった夫婦は,タクシーに飛び乗り,いつものぢどり屋で口直しをしましたとさ.
おしまい.

P.S. このとき泊まったビジネスホテルは,福岡アルティ・イン
天神から近くて交通至便なのに,部屋は比較的広くて快適.
おまけに,チェックイン日の朝からチェックアウト日の夕方まで車を預かってもらった.
便利で対応もいいホテルなので,また何かの機会に泊まらせてもらいます.

2007年11月19日月曜日

The most impressive hotel 2007

いや〜,久しぶりに驚でれ〜た.

といってもたいしたことではないんだけど,大阪にこんなホテルがあるんだね,と.

大阪のホテルの印象はあまりよろしくない.
東京と同じで,高級ホテルは接客もサービスも部屋もいいんだけど,ビジネスで利用するにはバカみたいに高い.
一般的なビジネスホテルは,機能的でいいんだけど,結構どこも同じで,あまり印象がない.
まあ,この部屋にしてはちょっと安い,とか,インターネットも無料で使えてちょっと便利,ぐらいの差でしかない.
その割に,値段も結構高くて普通に1泊朝食付きで6000円ぐらいしたりする.
博多の相場よりは,確実に1000円以上高い感じである.
まあ,都会なんだから仕方ないんだけど.

話が脱線して行きそうなので,とりあえず話を最初から初めてみようか.
今回の出張は大阪国際交流センターってところで行われた展示会のブースで説明をすることだった.
仕事自体は,忙しかったけど,まあ,それなりに終わっただろうか.
この日の仕事は1日仕事だったので,大阪で前泊と後泊の2泊する必要があった.

普通に考えると2泊を同じホテルにするのがもちろん一番楽チン,なんだけど.
そこは,ホテラー(注:そんな言葉は普通ない)の悲しい性で,同じホテルに泊まって楽をするよりも,どうせ泊まるなら別々のホテルに泊まってみたいかな,と考えた.
で,今回は一人旅で気兼ねしなくていいし,どうせ泊まるならあまり有名でないホテルがいいなと.

という感じで選んだ前泊のホテルは,国際交流センターホテル
なんのことはない,仕事会場に併設されているホテルである.
さすがに仕事の前日は到着が遅かったこともあり,単に会場横で便利なホテルだから,という理由だけで選んだ.

ところが,これが思いのほか結構いいホテルだった.
営業は近くにある上本町の都ホテルがやってるので,きちんとしている.が,あまり愛想はない.
チェックイン時には,"ドリンク1本サービスになっております.”ということで,ペットボトルの水をもらう.
いくつかドリンクの選択肢があって,缶ビールでもいいみたいだ.

部屋は普通のビジネスホテルよりはかなり広く,15m^2ぐらいだろうか.
シンプルな作りの普通の部屋である.
狭い部屋嫌いの人間にはありがたかった.

無料でついてた朝食は,パンが3種類とサラダと卵とコーヒーだけだった.
パンはトーストを作ってくれたけど,味に期待するのは無理だね.

しかし,これで,5000円ポッキリだというのがおどろき.
博多では普通だけど,大阪ではめずらしいんじゃないだろうか.
普通はこれでは営業は成り立たないだろうけど,大阪交流センターが大阪市が設立した公益法人だから,もうけなしでこんな営業ができるんだろうなと想像する.

さて本題の,後泊のホテルだけど,そのホテルの名前は,ホテル一栄.
名前からして,なんか間違ってるようだけど,このホテルは,創業が60年以上前の年期の入ったホテルだから,しょうがないかもしれない.

このホテルの目指すところは,
"日本情緒の豊かさと心づくしのおもてなしを大切に、日本旅館のくつろぎとホテルの快適さを調和した新しいスタイルの「料宿」"
だそうで,全部で22室しかない各部屋では,どの部屋でも部屋食をお願いできるらしい.(もちろん部屋食なんてしなかったけど.)

さてこのホテルはビルの8階にフロントがある.
フロントはまあ普通といえば普通だけど,隣にかなり雰囲気のあるレストランがあって,8階についた瞬間にかなり異空間に迷い込んだ気になる.(ビルの外はがやがやしたなんばの街なので.)
チェックインをして,部屋は,と見ると,え,7階?
なぜか客室は6階と7階になってる.なんで,下が客室なんだろうか.その謎は解けなかった.

かなり年期の入ったエレベータに乗って7階につくと....おおぉ?
廊下のライティングがかなり趣向を凝らしてあって,天井のライトは暗めで,サイドから明るいライトを照らしている.
そしてところどころには,造花でない小さな花がいけてある.
まさしく料亭にふさわしい演出だ.
(ホームページに写真がある.リンクしたいけど,全部Flashで作ってあるページなので,残念ながらリンクできない.)

部屋に入ると,またびっくり.
モダン和室というタイプにしたんだけど,とにかく広い.
8畳の畳スペース+2ベットのスペースがある.(小さな廊下もある.)一人で使うにはもったいない.
部屋や洗面所には生け花が飾ってある.
2ベッドのスペースは,ロール式のすだれで仕切ってある.かなりおしゃれ.
ベッドサイドのランプは,天井からの吊り下げ式.すげー凝ってる.
ただし,ベッドは最近のアジアンスタイルってやつで,フローリングの床に分厚いマットレスを置いただけ.
(こっちもホームページに写真があるので,ぜひだれかに見て欲しい.モダン和室タイプ3ってやつなんだけど.)

テレビは液晶の32インチ.
空の冷蔵庫とお湯の入った電気ポットが準備されている.
インターネットは長いLANケーブルが置いてあった,無料で使い放題.
畳スペースの真ん中には円卓があるので,仕事も快適にできる.
(事実,1時間程度パソコン仕事をしてた.)

お風呂はユニットバスだけど,普通のホテルより心持ち広く,湯船もまあまあ深い.
アメニティも豊富に用意してある.が,ボディソープやシャンプーは試供品みたいな袋じゃなくて,ポンプ式にがいいな.

という感じで,かなり雰囲気のある部屋なんだけど,この部屋の宿泊代金が,な,な,なんと,7,500円.(朝食なし)
個人的には,12,000円ぐらいの価値があると思う.
7,500円なら何泊でも泊まりたい.

まあ,この値段にはいくつかの理由があるんだろう.
1つは,ホテルの建物が古い,ってことだろう.
ベッドのあるところは"フローリング"と書いたけど,本当は,"板張り"って書く方が正しい.
部屋の玄関も,よく見ると昔の旅館って感じで,痛みは結構ひどい.
部屋の中の内装は木の部分はかなり痛んでるのがよくわかる.
でも,必要な部分はきちんと改装してあって,メンテナンスが行き届いてるので,個人的には気にならない.

あと,ここの経営者って,空室を出すよりは全部の客室を埋めたいんだろうね.
一人で7,500円ってのは格安で,二人でこの部屋に泊まると14,000円.
ここまで一人での値段が安いのは珍しいよ.

あ,書き忘れたけどなんば駅にもめちゃ近く,伊丹空港行きのバスの停留所も目の前.
交通至便って言葉がまったく当てはまる.

ちなみに,宿泊サイトであるじゃらん楽天トラベルの口コミでも超好評価である.
そりゃそうだろうね.

というわけで,勝手に個人的な2007年のThe most impressive hotel awardをあげたいと思います.
なんば周辺に一人で行くときはまた必ず泊まろう.

2007年10月31日水曜日

過ぎ去った10月

どぅゆぅりめんば〜 ざとぅうぇんてぃふぁ〜すない せぷてんば〜

って,そりゃ9月.

と,少し壊れてみるくらい,楽しくない10月だった.
一応,このブログのタイトルは,"東奔西走備忘録"なのに,結局どこにも行ってない.
何してたんだろうか.

確かに仕事は忙しかった.
上旬から中旬は,科○○の書類作りが,結構大変やったか.
そういえば,免○○の仕事も11月からやることになったから,その準備もしてたな.
で,下旬からアホほど忙しくなったのが,J○○○○のおかげ.
いや〜,よく仕事したもんだ.

おかげで,土日は疲れてあまりどこも行く気がしなかった.
いや,どっかの土日に嫁さんと鳥栖プレミアム・アウトレットと,直方イオンは行ったか.
ちなみに,鳥栖プレミアム・アウトレットの紅虎餃子房はかなりお気に入りのお店.
ここに行くと,いつも麻辣担々麺という激辛の担々麺を頼んでしまう.
唐辛子だけじゃない複雑な辛さが五感を刺激して,えもゆわれぬ変調を引き起こすよ.
ただし,次の日のトイレは気をつけるべし.

あと,どっかの日曜に町内会の草刈りとかあったぞ.
草刈り機でぶいぶいいわせてめちゃ疲れたような.
ああ,つまんない.

やっぱり月に1度ぐらいどこかに遠出しないと,フラストレーションがたまる性分らしい.
11月以降は,結構いろいろあるから,それに期待だ.

(といいつつ,11月も仕事はがっつり忙しいのだった.(;o;))

2007年9月24日月曜日

沖縄旅行再び

デジャヴじゃなくてリフレインだな.

デジャヴ(Déjà vu)っていうのは,「実際は一度も体験したことがないのに、すでにどこかで体験したことのように感じること」で,リフレイン(refrain)は,「歌や詩の繰り返し」らしい.
まあ,普通にリピート(repeat)でいいんだろうけど,リフレインの方がなんか雰囲気がいい感じ.

何が?って話だけど,今回の沖縄旅行がである.
実は,沖縄はもう何回来たっけ?という感じである.
この備忘録に書いてるだけでも,今年の4月に嫁さんと休息旅行に来てる.
2年ちょい前の新婚旅行も沖縄だった.
その他にも,団体でも来たし,個人旅行でも来たし.
なので,初めて沖縄旅行をする人と沖縄に来ると,どうしても同じホテルや観光地に行くはめになってしまうのである.

今回の沖縄旅行は,仕事場の慰安旅行みたいなもの.
11人という団体での行動だから,まあ,あまり個人の希望は通らない.
それでも,団体旅行には団体旅行の楽しさがあるので,それはそれで楽しかった.

なんか,結論から書いてしまってるけど,とりあえず,備忘録として行動を記録しておこうか.

1日目:
飛行機で那覇空港に着いたあとは,レンタカーで沖縄ワールド(玉泉洞)へ.
実はここは3回目.
かなり広いけど,この中の中程にある売店で売ってるハブ酒が結構おいしいので,お勧め.

昼ご飯は,A&Wで済ませる.今年の4月の旅行の行動と全く同じ.
というか,沖縄旅行の経験者が少ないので,どうしても自分で他の人を引率することになる.
すると,また調べるのも面倒なので,どうしても同じ店になってしまうわけやね.

そしてそして,ホテルはラグナガーデン
これも4月と同じ.
なんでわざわざ同じホテルってことだけど,ツアーでここが安くて便利だからしょうがなかった.
4月に宿泊したときよりはグレードの低い部屋だったけど,やっぱり広くて快適.
立地もいい場所にあるので,レンタカーを借りてるときは,やっぱり便利だねこのホテル.

しばし,ホテルで休憩した後で,既に予約していたホテルのガーデンBBQで夕食をとる.
ところがこれが大外れ!
バイキングとか書いてあったはずなのに,バイキングなのはサラダとかのサイドメニューだけで,肝心の肉とかシーフードとかは最初にセットで出されるぶんだけ.
ビールやソフトドリンクは飲み放題だけど,プラスチックの使い捨てコップを渡されて,自分で注げ,と.
しょうがないから,元をとろうとビールだけはしっかり飲んでやった.

これだけでも憤慨ものだけど,当日は風がめちゃ強かった.
こんな風の中で,テーブル席でどうやってBBQをしろというんだと.中止にした方がいいんじゃないかと.
と思ってたら,雨が降ってきてほんとに強制終了に.
ほとんど食事は食べてたからいいけど,テーブルでゆっくりしたかった.
まだ食事を始めたばかりのグループもあったけど,あの人たちはあの後どうしたんだろう.

しかし,これで一人5000円取られて,返金もなにも全くなかったんだから,ひどい話.
ハウステンボスの全日空ホテルのガーデンBBQはすごくよかったから今回もガーデンBBQにしたんだけど,久しぶりに2度と行かないリストに追加.
(ラグナガーデンホテル自体はいいホテルなので,また来ると思うけど.)

夕食が1時間ぐらいで終了してしまったので,有志のメンバーを募ってカラオケに...と思ったら,今年の改装でカラオケルームが閉鎖になってた.今年の4月にはあったのに.
しょうがないので,最上階のバーラウンジ パドルに行く.
おしゃれなバーで場所柄もわきまえず結構盛り上がってしまう.他にお客さんがいないからいいか,と.
なので,2人連れのお客さんが来たときに,翌日のこともあるので,早めに退散した.

2日目:
朝ご飯は,最上階の壺中天でいただく.
ラグナガーデンは,朝食が3つのレストランから選べるんだけど,やっぱり,ここの朝食はうまい.
ピータンやザーサイを入れてちょっとタレをかけた中華粥は,荒れた胃にすごく優しくて染みわたるようだ.

朝食後は,初沖縄のメンバーにつきあって北部の観光地巡りをする.
行ったとこだけ書くと,
・ 琉宮城蝶々園
・ 沖縄美ら海水族館
・ OKINAWAフルーツらんど
・ ナゴパラダイス
・ ビオスの丘
・ 海中展望塔&グラスボート
・ 万座毛
って感じかな.(ビオスの丘は1日目だったような気もする.)
というか,このコースは新婚旅行で全部行ったとこばっかりなんだけど〜.とリフレインを叫んでみる.(ちょっとリフレインの使い方が妙だな.)

しかし,ナゴパラダイスはあいかわらず,"すごい".
なんで,これで経営が成り立つのかと.
セットのクーポンで無料で入園できるんじゃなかったら,絶対苦情がくるだろうね.

昼食は,美ら海水族館の近くの道の駅みたいなところで,ソーキそばを食べる.(店名失念)
特筆すべき味じゃないけど,ダシが効いていてまあまあ.

夕食は,4月にも来たラグナガーデン近くの察度へ.
結構みんなしこたま食べて飲んだと思うけど,一人3800円ぐらい.
高級な味ではないけど,それなりに沖縄料理も食べれて,大勢で来るにはいいな.

その後はホテルに帰って,1部屋に集まってだらだらと過ごす.
僕は早めに自分の部屋に帰って寝たので,その後起こった"事件"については,責任はない,と思う.

3日目:
朝食は,和食の"あんのん"でいただく.
ラグナガーデンは,やっぱり食事は全般的においしいと思う.返す返すも初日のBBQが悔やまれる.

そこからは,DFS→国際通りというお決まりのコース.
あ,その前に,Gala 青い海に行って塩をお土産に買ったか.

お昼は,国際通りで,ステーキハウス88とかいうステーキ屋さんへ.
沖縄は,米軍の人がいるからアメリカ料理が一応名物で,メンバーの一人が行きたいというので行ったけど,まあフツーのステーキ.
これぐらいの味と値段なら,わざわざ沖縄で食べることはないね.

あとは,レンタカーを返却しておしまい.
結構うろちょろしたけど,あんまり疲れなかった.あまり暑くなかったのがよかったかもしれない.

ただし,次回の沖縄旅行は,ずっとホテルにこもってリゾート生活しようと固く心に誓うのであった.

2007年9月15日土曜日

めかり山荘

昔は公共の宿(国民宿舎や休暇村)っていうのは一般的な宿泊施設だったような気がする.

子供の頃には,徳島の日和佐というところにある,うみがめ荘という国民宿舎に何度か泊まった.
ここは,海亀が上陸して産卵する海岸が近くにあることからこんな名前になっていた.
食事は食堂で食べたけど,特別食か何か追加して子供にはごちそうだった気がする.

最近は仕事で何度か休暇村志賀島にお世話になっている.
志賀島という陸続きの半島(?)の先端にあり,サマーシーズンは海で遊ぼうという観光客でぜんぜん予約はとれない.
特に最近,改装して温泉がついてるようになったので,きれいになってもはや公共の宿って感じじゃぜんぜんなくなってしまった.
個人で泊まってもいいけど,家から近いし,マリンスポーツするわけじゃないんで,わざわざ泊まりには来ないって感じ.

こんな公共の宿の一番いいところは,なんと言っても宿泊料金が安いってことじゃないだろうか.
だいたいどこも平均して1泊2食付きで7000円〜8000円ぐらいでおさまるはず.
ただし,その見返りとして,部屋に洗面所や風呂がないのはあたりまえ.
部屋にあるのは,浴衣とビニールに入った萎びたタオルと歯ブラシセットぐらい.
あ,お茶一式とお茶菓子ぐらいはまあ机の上にあるかな.
フロントサービスもお役人(か,お役人に委託された人)がやってるので,接客ってなに?という感じのところが多い.

そんな公共の宿の1つに今回宿泊しためかり山荘がある.
もちろん個人での宿泊ではなくて,仕事関係の研修会みたいな感じでの2泊3日となった.

この研修会では幹事を任されていたんだけど,宿の選定からかなり困難を極めた.
なにしろ,選定基準が,
”できるだけ参加費を押さえて,40人規模の発表会もできるようにね.”
ということなのである.
具体的にいうと,参加費18,000円ぐらいで,2泊3日で2朝食1夕食1宴会(飲食代込)がついて会議室代も入るようにね,ってそんなのなかなかありませ〜ん.

一般のホテルは会議室代が1日10万円とかとられるので,最初の時点でアウト.
前述の休暇村志賀島にあたってみたけど,改装以降宿泊費が値上げされてて,これも×.
そんな中で残ったのが,めかり山荘だったというわけである.

そんなめかり山荘だけど,結論から言うと,実はまあまあお勧めなのである.

先にネガティブな面を書いておくと,昔ながらの公共の宿をひきずっている部分は多々ある.
ソフト面では,人によって接客の態度がバラバラなこと.
電話でいくつか調整をお願いしたのだが,従業員の1人から,
"え〜と,おたくの部屋は,...."
なんて感じで,話をされたのには閉口した.まさにお役人口調.
でも,そういう感じだったのはごく1部の従業員の人だけで,他のフロントの人とかはビジネスホテル並からそれ以上の接客だったと思う.

ハード面では,古さを隠しきれない建物,は,ちょっと問題である.
まず,予約してた一番大きな会議室が,当日空調が壊れてることがわかって,使えなかったこと.
今時,壊れるような空調って,いつから更新してないんだろうか?
おかげで,少し小さい会議室でやらざるおえず,会議室は満杯だった.

宿泊部屋にはもちろん風呂や洗面所はない.
タバコもすい放題なので,部屋によっては,タバコの匂いがしみついているところもあった.

そういえば,2日目の宴会料理もちょっと問題ありやったね.
実は一人4000円のコースが最低ラインだったんだけど,予算がなかったので無理に3500円でお願いした.
すると,1日目の夕食と同じ小鉢がちらほらと...
ちらし寿司には,ラップがかかったままだし...
それでも,アルコールを切らさないように供給したので,宴会自体はまあうまくいったかもしれない.

とまあ,悪いとこばっかり書いてるけど,それに目をつぶればいいところである.
なんといっても,立地がいい.
近くに門司港レトロという観光地があり,その周辺で安くとまるとなったらここしかないだろう.
今回は,団体ということで,無料で門司港駅まで送迎バスを2回出してもらったが,一般客でも1日1回無料送迎があるようだ.
また,めかり山荘自体は山の上に建っていて,眼下に広がる関門海峡の眺めはなかなか爽快である.

部屋の方も悪口を書いたけど,定員で泊まるとかなり広い.
2名定員で7.5畳ぐらいあって,かなりゆったりと過ごすことができる.
部屋での携帯電話の入りが悪いのはご愛嬌である.
大浴場はそれほどたいしたことはないけれど,朝風呂も楽しめて快適だった.

今回はできるだけ安くって方針だったので,料理の質も落としてもらったけど,ここは10月から3月までふぐのフェアをいつもやっている.
ふぐコースが10000円ぐらいで食べれて,なかなか評判もいいらしい.

というわけで,冬に門司港で遊んでついでにふぐでも安く食べようかというチープな人にはなかなかピッタリではないかと思う.
くれぐれも,建物には期待してはいけないけど,景色と食事を楽しんでくださいってことで.
お金のある人は,四の五の言わずにデザイナーズホテルである門司港ホテルに泊まりましょう.

2007年8月25日土曜日

鳥取日帰り by スーパーいなば

いきなりだけど,明日から職場の慰安旅行みたいなもので沖縄だ.

明朝は5時に起きなければならぬ.
が,なぜか寝られず,ブログなぞ書いてみるわけですな.

今回の備忘録ネタは,中国地方どさ回り月間(すでになんだったか忘れた)ということで,鳥取に日帰りで行ったという話だった..
大学時代の研究室の30周年記念パーティが鳥取のホテルニューオータニ鳥取で行われるというので,ほぼ日帰りで行ってきた.

パーティの内容はプライベートに触れるので省略だけど,笑いネタもあり,つつがなく進んでいった.
やっぱり皆さん大人になると話がうまいね.

ところが,このパーティは午後1時に始まって午後4時には終了予定だったんだけど,なぜか終了時間が来ても終わる気配がなく...
電車を予約していたので,一言挨拶だけして早退するはめになった.
で,この予約していた電車っちゅうのが,スーパーいなばである.
(なんか,最近鉄道ネタが多いな...)

自宅を出発前に調べてみると,この電車は特急のくせに,なんと2両しかない.
で,1両が指定席でもう1両が自由席.
この手の特急は予約がしづらいのはわかってるので,もちろん1週間前ぐらいにみどりの窓口に切符を買いに行った.
が,なんと,
”すいません,行きのスーパーいなばは予約がいっぱいなので,自由席となります.”
って,2両編成のくせにどんだけ混んでる特急だ?

しかたないので,出発当日は早朝に小倉駅からのぞみに乗って早めに岡山駅に着く.
で,ついたらそそくさとスーパーいなばが出発するホームに行って20分前から並んで待つ.アチーったらありゃしない.
出発間際になると,乗車を待つ人は長蛇の列となり,これは早くきてなかなか正解だったか,と思ったけど,実際電車が来たら,みんな座れてた.
早く来たかい無し.

電車が出発すると,ディーゼルのくせにかなり速くて快適.
なんでも,振り子式車両とかいうやつで,高速で曲がれるらしい.
たしかにこの路線は山道を縫うようにして走って行くので,そういう装置は必要だろな.

それより何より,なんか車窓の風景がなつかしさ満載.
おお,昔こんな山奥で遊んだよなぁ,みたいな.
線路沿いの川のきれいさにうとれてみたり,山の緑に目を洗われてみたり.
なんてことしてたけど,やっぱり1時間ぐらいで飽きた.

そういえば,この特急のもう1つの特徴は,上郡という駅を過ぎると進行方向が逆になること.
上郡駅の直前で,”進行方向が逆になるから,席を回してね,”みたいな車内放送がかかる.
しかし,半数ぐらいの人は面倒だからって回さない.
すると,車両の中央ぐらいで,2人がけの座席がいきなり4人の対面式になってしまったりしてた.
が,田舎の列車だけあって,それはそれで話がはずんで良さげだったな.

という感じで.後は普通に雑誌など読みつつ,鳥取往復をこなしたという感じ.
たまには田舎の電車に乗るのもいいかもね,などと,帰りののぞみで思いつつ.

P.S. 翌日,座りっぱなしでお尻が痛くなったのは内緒である.

2007年8月17日金曜日

夏の帰省

コロだワン.

夏の間は暑くて,すぐにクーラーの効いた部屋に入れてもらってたけど,最近は涼しくなって,庭に出るのが快適だワン.
ちなみに,おいらが書くとなんで語尾が"ワン"になるのかな?
面倒なので,もう書かないワン.

前もこっそりブログを書いたけど,最近あいつは仕事で忙しそうなので,あいつがいなくなったときのことを代わりに書いてやろう.

あいつがいなくなるときは実はおいらはわかってるんだ.
なんでかっていうと,2階から妙な模様のバッグを持ってきて,何かを詰め始めるてるから.
詰めてるのはおいらのおやつじゃないから,全然楽しくない.
また,おいらを置いてけぼりにするらしいから,頭に来て,畳の部屋で横になってバリバリやってやったら,案の定,ぎゃーぎゃー騒ぎやがった.
次の引っ越しのとき,張り替えなきゃいかんだのなんだと言ってるようだ.
でも,そんなの関係ねぇ!そんなの関係ねぇ!そんなの関係ねぇ!

準備ができたら,次にすることは,おいらを車に乗せること.
こいつらが出かけるときの行き先はわかってる.車に乗って45分ぐらいの別の家に行くんだ.
そこにはあいつよりも少し年をとったやつがいて,おいらをすごくかわいがってくれる.
この家ではおいらはひもにつながれてしまうことが多いから,それがちょいとつまんない.

あいつらは,おいらをここに連れてくると,しばらくして後に,おいらを置いて突然出て行きやがった.
どうも今回は,あいつの親に会いにいくらしい.
なんでも新幹線とかいうものに乗って1時間半ぐらいの場所に帰るみたい.
おいらなんか,生まれて3ヶ月で親と離ればなれになって,親の顔も覚えてないのに...

そういえば,こないだなんか,何の前触れもなく1週間以上も置き去りにしやがった.
なんでもラスベガスっちゅうとこに行って楽しんで来たとか.
おいらも連れてって欲しいよ〜.
バイキングの食事を食べまくってやりたいぜ.

でもまあ,実はここは快適だから,たまに来るとのんびりできるんだよね.
特に,食事は格別さ.
いつもならドッグフードか味のない鶏肉しか出てこない食事が,ここならあいつらが食べてる食事が食べ放題.
ちょっと机の上に頭を出して,欲しそうな声を出してやったら,机の上の食事をすぐにとってくれる.
おいらには味覚がないとかいってるやつらもいるらしいけど,おいらは味付けが濃くて脂っこい食事が大好きなんだぜ.いぇい.
かといって,フライドポテトを食べ過ぎたときは,胃がムカついてゲロゲロしたけどな.塩っ辛いのは勘弁だぜ.

ここでは,ソファーの上や畳の上でのんびりしててもぜんぜん怒られない.
おいらが寂しくなったら横で一緒に寝てくれるし.
でも,おいら寝坊助なのに,朝早くから起こされるのは勘弁して欲しい.

そうこうしているうちに,やつらは次の日にはおいらを迎えにきた.
ここもいいけど,自宅がやっぱり落ち着くから,早く帰ろうぜ,って大暴れしてやった.
こういうときは喜んだふりをしてやった方が,やつらは喜ぶしな.
まあ,とりあえず,先に車に乗っておくから早く帰れってんだ.

車に乗って,うとうとしてたら,いつの間にか家についてた.
やっぱり自宅は落ち着くな.
やつらも親に会って大はしゃぎして疲れてたみたいだけど,おいらも疲れてたからさすがに早めに寝てしまった.

たまにはあっちの家に遊びに行くのもいいから,また,連れてってくれよな.
でも,必ず迎えにこいよ.
迎えにこないと,前みたいに脱走してやるぞ,だワン.

2007年8月7日火曜日

東広島グリーンホテルモーリス

それはちょうど一年前のこと.

しがない出張族の男は,ある一軒のビジネスホテルにたどり着いた.
そのホテルは,新しいからという理由だけでインターネットでなにげなく予約したホテルだった.
が,そのホテルの快適さを提供する様々な工夫に驚き,また,来ようと固く誓った.

そして一年後.
男は再びやってきた,このホテル東広島グリーンホテルモーリスへと.
(というか,最近は東広島に毎年仕事があるので否応なく毎年泊まるんだろうけど.)

現在のところ,このホテルは,"My best business hotel in Japan."である.
いろんないい点があるんだけど,とりあえず,一つ一つ見て行こうか.

まず,駐車場.
ゲート式の普通の駐車場だけど,駐車スペースは十二分にある.
東広島に来る人は車で来る人が多いだろうから,予約なしで駐車場が使えるのは嬉しい.
駐車場料金は1日525円だが,まあリーズナブルな方だろう.

次に,ロビーとフロント.
細かく見て行くと,決して高くない品なんだけど非常に趣味良く家具が揃えられている.
少しアジアンテイストが入っているだろうか.

非常に宿泊客の多いホテルなので,フロントにはいつも複数の人がいる.
手慣れたもので,名前を告げると,てきぱきと処理をしてくれる.
そして今回は...前に宿泊しているから,サインするだけでチェックイン完了.
車も前に来た車が記録されており,"今日も○○でお越しですか?"と駐車場の利用も確認してくれる.
この辺の利便性にも気を使うところがやはりただのビジネスホテルではない.

ただし,今回のフロントマン,じゃなかった,フロントレディはやたら声が小さかった.
見てると,他の人とも聞き取りづらいぐらいの小さな声で会話している.
もう少し,はっきりしゃべってくれてもいいんじゃないかな〜.

部屋に入ると,ニュータイプのビジネスホテルとしての様々な工夫がある.

平均的なビジネスホテルより優れているもの:
・ビジネスにしては十分広い部屋
・ゆとりのダブルベッド(その辺のホテルのセミダブルじゃない本物のダブルで寝心地よし)
・無料無線LANインターネット接続(無線LANはめずらしい)
・明るい照明

普通のビジネスホテルにはないもの:
・ロールカーテン(2重になってて普通のカーテンよりこっちの方が絶対便利)
・ベッドに時計がない(携帯を持ってるから,使いにくいベッドの時計はいらない)
・ズボンプレッサー,加湿器や替え枕が各階のエレベータ前においてある(いちいちフロントに電話しなくていいし)

とにかく,5500円の部屋にしては至極快適である.

他にもいいところはいろいろあるのだが,書ききれないので,あと2つだけこのホテルのgoodなところを書いておこう.

1つは,大浴場.
午後3時から翌朝9時までやってて入り放題.(お風呂で"放題"ってのもおかしいが.)
しかもなぜかあまり人がいなくて,のんびりできる.ビジネス客が多くて,部屋の風呂で済ませるからか?
なかなかきれいでタオルも置いてあって,部屋の風呂よりは全然よい.

ついでに,ここには無料(!)で,マッサージチェアが2台おいてある.普通そんなとこない.
ただし,マッサージチェアはnationalの家庭用のやつ.結構高いやつなんだけど,家庭用なので耐久性に問題が...
2年前に泊まったときは非常に心地よかったけど,今回泊まったときは,動作がギシギシでちょっと不安.メンテナンスが必要だな.

もう1つは,1階エレベータ前にある,不思議な雑誌コーナー.
"ご自由にお持ち下さい."と張り紙がしてあって,週刊誌とか漫画雑誌とか置いてあるのだが,品揃えがバラバラ.
普通こういうとこは,同じ雑誌が毎号置いてあったりするのだが,その週の有名週刊誌がなかったり,超マイナーな雑誌があったりする.
不思議に思って連泊してると,ふと気がついた.
俺が前日買って読んで部屋のゴミ箱に入れたマイナーな雑誌が雑誌コーナーに追加されてる...
て,ことは,...ここの雑誌は全部リサイクルだ〜

一応チェックはしているようで,汚くなった雑誌やいわゆるエロ雑誌は置いてない.
他の人が捨てた雑誌を読むのは嫌な人もいるかもしれないけど,比較的きれいなやつしか置いてないから,個人的にはエコな感じに大賛成である.

というわけで,いいことずくめのホテルなんだけど,1点だけ注文したいのが,朝ご飯.
550円で食べれるバイキングに文句いっちゃいけないのは重々承知だけど,もうちょっとだけいい料理にならんかねぇ.
まあ,広島菜とか置いて工夫はしてあるけど,個人的には少し洋風の物が貧弱な気がする.

まあ,それを差し引いても,ベストに近いビジネスホテルなので,機会があればまた泊まることになるだろう.
ほいじゃーまた行くけーな.

2007年7月26日木曜日

N700系のぞみ

新幹線と飛行機とどっちが好き?と聞かれたら,迷わず,「飛行機!」である.

といっても,「空からの眺めが大好きだから!」とか,「空を飛ぶ飛行機の方がかっちょいいから!」なんていう理由ではない.
答えは「マイルが積算されるから」である.

俗にいうマイラーというやつになって数年(十数年?)になる.
カードで支払えるほとんどの支払いは,すべて○○○カードである.
おかでで,毎年毎年使いきれないほどのマイルが貯まり,年末には貯まったマイルで嫁さんとどこぞに出かけて忘年会をするのが恒例になっている.

こんなマイラーでも中国地方はさすがに飛行機では行かない.
というか,飛行機は飛んでない.
なので,今回の岡山出張は,しかたなく新幹線で行くことにした.

今回の出張は,ホテルに泊まるわけでなく,おいしいお店で食事をするわけでもないので,何にも楽しいことがない.
ならば作ってしまえ〜ということで,
タララ ラッタラ〜♫ JR西日本株主優待券 (ドラえもん風に)
を使うことにした.
このJR西日本株主優待券は1枚で乗車券と特急券が半額になる優れものである.
グリーン車特急券も半額になるので,この券を使うときは,少し奮発するだけでグリーン車に乗ることができる.
ただし,1枚で片道分にしか使えないので,"楽しみは後にとっておく"性格の人間としては,帰りに使うことにした.

今回は更にもう一つ自分にイベントを用意した.
N700系のぞみに乗ることである.
別に,鉄ちゃんではないのだが,のぞみには結構深い縁がある.
10年ほど前に,出張で何気なく新幹線に乗ったら,運転開始日の500系のぞみだった.
始発ではなかったが,車内は大混雑で,記念品(何だったかは失念)も配られたのを覚えている.
この500系のぞみに最初に乗ったときの感想は,「速いけどなんて揺れる新幹線なんだ.」
その後,700系のぞみにも乗ったが,この印象は変わらない.
時間もさして変わらないので,福岡→岡山ぐらいなら,700系の車両をを使って快適なひかりレールスターの方がいいぐらいである.

さて,結局今回の出張では,
行き:700系のぞみ(普通車指定席),帰り:N700系のぞみ(グリーン車)
ということになった.
で,その感想はというと,
N700系は700系より更に揺れなくて快適,かなぁ...
という程度である.
N700系のグリーン車は,「シンクロナイズド・コンフォートシート」とかいうたいそうな名前のついたシートらしく,フットレストとかもついているけど,これなら普通車でもいいかなという感じがする.
新幹線と飛行機の普通の席を比べると,シートピッチのこともあって,
 新幹線のシート>>飛行機のシート
なんだけど,グリーン車とスーパーシートを比べると,
 グリーン車のシート << 飛行機のスーパーシート
な感じがする.
結構なお金をとってるんだから,もう少し頑張れJR.

という感じで,あまりおもしろいこともなく,ひたすら仕事をしてた感のある岡山出張だった.
次は,再度の広島出張.
おまちかねのホテル,だ.

2007年7月12日木曜日

ビジネスホテル in 山口&広島

さて,中国地方うろうろ月間の始まりである.

最近は,飛行機で関西や関東に出張することが多くて中国地方に出張になることはほとんどないんだけれど,この7月8月は帰省も入れると計5回も広島,岡山への移動がある.
久しぶりに車で高速を長距離移動したり,新幹線に乗ってみたりするけど,まあそれはそれで楽しい.
やっぱり旅行が好きなのかねぇ,と,自問自答してみる.

この中国地方突撃月間(あら,名前が変わってる)の最初は,東広島への出張.
だったんだけど,最近は東広島はビジネスホテルが全然とれなくて困ってしまう.
LSI関係の企業を始めとして広島大学なんかもあって結構学研都市としてにぎわっているのに,ホテルの数が足らなくて,いいホテルは平日はほぼいつも満室である.
関西のどこぞの学研都市とは大違いや.
ただし,西条駅前と東広島駅前に東横インができたので,いくぶんましになるらしい.

で,今回は東広島を避けて,ちょっと変わったホテルに泊まってみた.


1日目: ホテルアルファーワン山口インター

1日目は,インターの近くのホテルで途中下車.
今回は,ほんとの仕事旅行だったんで,安く,かつ,利便性がいい,という基準で広島から山口まで手広く検索してみた. そして出てきたのがこのホテル.
お試しプランで,一泊4000円.
朝ご飯はないけど,大浴場はついてるよ,というプランだった.

実は,このアルファーワンというのはチェーンホテルなんだけど,なかなかかわった経営方針のチェーンである.
普通のホテルチェーンと全く真逆の経営といってもいい.
キーワードは,"地方都市".
ホームページを見るとわかるけど,人口の多い中核都市には出店せず,ちょいと田舎の人口10万人ぐらいの都市にばっかりある.
こんなんで経営が成り立つんだろうか?と思うけど,土地が安く競争が激しくないからそれはそれでやっていけるんだろうね.

値段からしてあまり期待せずに宿泊.
建物自体そんなに新しくないんだけど,値段と比べて部屋はまあまま広い.
備品もすごく標準的だけど,空の冷蔵庫とかインターネット接続ビジネスに必要なものはすべて揃っている.
しかも,ベッドにはめ込んである目覚まし時計があわせやすくていいとか,壁からボットの台が生えてる(なんのことやらわからないと思うけど)とか,今はやりのホテルチェーンとは違うビジネスマン用のいろんな工夫がしてある.
うるさくもなくて,コストパフォーマンスは抜群だった.
妙なホテルチェーンだという認識しかなかったけど,なかなかGoodである.

1階には大浴場があって,入りにいったけど,お湯が少し熱くて残念.
あと,最初は気がつかなかったけど,居酒屋兼食堂みたいな場所もあって,メニューを見ると定食が充実していた.
時間がなかったので,この日はコンビニで晩ご飯を買っていったんだけど,また機会があったら利用してみよう.

と,これだけならよかったんだけど,なんと朝にばたばたしてて,腕時計をホテルの部屋に忘れてきてしまった.
忘れた時計はorisのBC3ってやつで,そんなに高くはないんけど,ソウルで買ったお気に入りの一品.
自宅に帰ってきてから電話したら,ホテルで保管してるとのこと.
着払いで送ってください,とお願いしたら快く引き受けてくれて,しかも届いたやつをみたら,ものすごく厳重に梱包してあった.
ありがとう,アルファーワン.また泊まらせて頂きます.


2日目: ホテルJALシティ広島

2日目は,広島市内に宿泊してみる.
事前調査で広島市内のホテルが満室になることはなさそうだったので,わざと当日まで予約しなかった.
なぜなら,当日にインターネットで予約すると,当日限定値段ということで,結構いいホテルが格安で泊まれるからである.

そんな網に引っかかったのが,今回のJALシティ広島.
普通に予約すると8000円ぐらいなのが,当日限定で5400円.
航空会社系のホテルが,普通のビジネスホテルの値段で泊まれるならなかなかいいんじゃないでしょうか.

で,到着してみると,フロントは大きくはないけど対応は丁寧で,さすがJAL系列というところ.
部屋も清潔で結構広い.しかも結構まだ新しい感じがした.
ほとんどがスーツ系のビジネスマンで,外国の人も多い.
確かに,広島駅からも徒歩圏内で,欠点のないホテルだから,外人の人にもお勧めできるだろう.

こんな感じで,シティホテルとしては十分及第点で欠点は全然ないけど,あまりおもしろい特徴もなし.
コンビニが近いし,ビジネスで泊まるにはまあいいだろうって感じだった.

以上で,中国地方第1弾は終了.
次は,岡山だ.

2007年6月25日月曜日

Viva Las Vegas!

何度も仕事で行くのだが,ラスベガスってほんとによくできた街だと思う.

豪華なホテル,多種多彩なBuffet(バイキングレストラン),無料で見られるアトラクション.毎日やってるナイトショー.そこら中にある巨大ショッピングモール.
そして,24時間全く止まることがないカジノ.
老若男女誰でも楽しめる街としては,これ以上の街は世界にないと思う.

知り合いのアメリカ人も曰く,"ラスベガスはアメリカじゃないから,あれをアメリカと思ってもらっては困る.”
確かに,他のアメリカの街は,安全で夜は歩けなかったり,人種同士の独特な雰囲気を持ってたりする.
ところがここは,従業員をのぞけばほぼ100%が観光客.
なので,従業員もたどたどしい英語にも慣れっこで,適当にやれば結構通じる.
といっても,ハワイほど日本語が通じるわけではありません,念のため.

前置きが長くなったけど,最近はほぼ年に1回,仕事でラスベガスに行くことになっていて,今回も6月末に行ってきました.
何度行っても飽きないけど,今回は自分で仕事しなきゃいけなかったんで,そんなにはめは外してない...はず.
カジノでは,"Top Gun"っていうスロットでのべ6時間ぐらい置物のようになって50000円ぐらい使ったけど,まあ普通かな?
何でも,ラスベガスに滞在する時に,アメリカ人は平均$500ぐらいカジノで散財するけど,日本人は$50ぐらいだそうな.
だから,ラスベガスのカジノは日本人をあまり優遇しなくて,日本語の表示もないんだ,という話になっているらしい.
そんなこといっても,あの独特のルールがあるブラックジャッククラップスは,英語ができても手を出す気にはならんぞ.
バカラぐらいならなんとかなりそうだけど.

今回宿泊のホテルは,いつものモンテカルロ.仕事場がこのホテルにあるからしょうがない.
このモンテカルロは,アメリカのホテルとしては,いたって普通.
シャワーが固定されてて少し使いづらいけど,他にはこれといって問題はない.
ホテルの隣には24時間のコンビニがあって,周辺には有名なホテルやレストランが多数あるんで,モンテカルロでの立地としては最高.
あまり宿泊料金も高くないけどランクが低いホテルでもないんで,奇抜なホテルを求めない人は,ぜひどうぞ.

で,今回はほとんど仕事だったんで,後はあまり面白い話はなし.
でも,備忘録なので,恒例の食事のことだけは書いておこう.

1日目夜: モンテカルロのBuffet
初日は,時差ぼけで疲れてるということで,たいがい近場で適当にすませようということになる.
今回も宿泊したモンテカルロのBuffetで適当に食べようということになった.
ここのBuffetは前も来たことがあって,けっこう満足した記憶あり.
なので,ちょいと期待してたんだけど...あれ?前より悪くなってない?
昔はシーフードがもっと充実してて,おいしかったはず.(ガイドブックには生ガキがあると書いてあったけどそれもなし.)
あいかわらず品数はそれなりにあるんだけど,どれもあんまり工夫してなくて,まあ,ぼちぼちだねぇ.
ステーキとかあったけど,食べてもそんなにうまくない.
宿泊してたらまた来るかもしれないけど,他のホテルに泊まってるときは,もうこないだろうなぁ.

2日目昼: SUBWAY
アメリカでの俺の天敵,SUBWAY.
まさか,また食べることになろうとは,夢にも思わなかった.
SUBWAYは日本にも上陸してるから知ってる人も多いだろうけど,基本的には挟むものがいろいろ選べるサンドイッチ屋さん.
日本でも,いろいろとチョイスして食べるのが面倒なので,個人的には行かないお店.
しかもこれがアメリカになると,チーズや野菜の種類が半端じゃなくなるので,どれを選んでいいのかわからん.
しかもそれを英語でぜんぶ注文しなきゃいけないのが,超面倒.
なので,アメリカに行ってもSUBWAYだけには近寄らないようにしていた.

ところが,同行している嫁がどうしてもSUBWAYが食べたいと.
なんでも,SUBWAYは大好きだけど,家のまわりにあった店がなくなったんで,久しぶりに食べたいと.
かといって,じゃあ自分で買ってくるかというと,それも嫌だと.
というわけで,結局俺が買ってくることに.

という感じで注文に行ったけど,今回はモンテカルロの中のSUBWAYで,店が小さかったんで,チーズや野菜の種類もそれほどなくて,結構らくちんだった.
"ウィートL+チェダーチーズ+オニオン+レタス+トマト+キュウリ+Hotソース"ぐらいののターキーブレストだったような.
味的にはそんなに悪くないんだけど,Hotソースがマジで辛すぎて,ちょい失敗.
SUBWAYで自分の好みのサンドイッチがチョイスできるようになることなんでないだろう.

2日目夜: 仕事関係のbuffet
夜は仕事関係でついてくる夕食を食べる.
300人ぐらい入る大部屋でbuffet形式で食べるんだけど,あいかわらず大しておいしくない.
いわゆるアメ食ってやつやね.
ちゃちゃっと食べて早めに退散.
嫁さんは一緒に食べたわけではなくて,panda expressっていう中華料理のファーストフードを食べさせた.
自分では食べたことはないんだけど,結構うまかったらしい.

3日目昼: どっかのホテルのbuffet
忘れてしまいたいぐらいおいしくないbuffetだった.
典型的なアメ食で,豆を煮込んだメキシコ料理がまざってる.
あまり思い出したくないので,省略.

3日目夜: モンテカルロの Brew Pub
ラスベガスに来る度に,必ず立ち寄る店.それがBrew Pub.
ビールのあんまりうまくないアメリカで,おいしい地ビールが飲める店.それがBrew Pub.
という感じで,大のお気に入りの店,のはずが...

いつの間にか地ビールを止めていた!
Budweiserとかの普通のビールしかないし!どういうことだ!
しょうがないので,Miller Liteとか飲んでみるがおいしくな〜い.

食事の方は,ボリュームもあってそんなに高くない.
オニオンリングとかフィッシュアンドチップスとかの定番を頼んで居酒屋状態.
こちらの方は,いつもと変わらぬ味だった.

まあまあおいしかったけど,全体的には地ビールがなくなったので,がっくし.
次回からは隣のNYNYのアイリッシュパブに行ってみるか.

4日目昼: TODAI(日本食Buffet)
そろそろ日本食が恋しくなってきたと嫁さんが言うので,プラネットウッドの中にあるTODAIという日本食のBuffetに行く.
ここは,ほんとに日本食しかないBuffetで,味も日本で食べるのとそんなに変わらない.
ただし,アボカドとかを使った変な巻物が多数あり.
でも,味は悪くないので,試してみるのもいいかもしれない.

ここのもう一つのいい所は,iced green teaがあること.
個人的にはアメリカではすっとdiet cokeを飲んでるんだけど,嫁さんはやっぱり日本茶が飲みたくなるらしい.
なので,ここで冷たい緑茶を飲むことができて,疲れて下降気味だった機嫌も回復.

今回は昼に行ったけど,夜に行くとラーメン,天ぷら,ゆでたカニとメニューも豪華になる.
ランチが$15ぐらいで,ディナーが$26ぐらい.
アメ食に飽きた人にはお勧めの店である.

4日目夜: Ginseng Korean BBQ
この日はLance Burtonのマジックショーなど見たので,24時間開いてるらしい韓国料理の店に行ってみる.
この店は,ストリップ(ラスベガスの大通り)を挟んでモンテカルロの対面にある.
店名の通り,ほんとは焼肉を食べたらいいんだろうけど,食べ過ぎ気味だったんで,冷麺と石焼ビビンバにした.

で,味の方は,普通.いたって普通.
日本で食べる冷麺と石焼ビビンバとなんらかわらない.
問題は値段.冷麺が日本円で1500円ぐらいで,石焼ビビンバも1800円ぐらい.
むちゃくちゃうまいというわけではないのに,ちょいと高すぎるねぇ.
ただし,韓国料理で言うところのパンチャン(無料の突き出し)が5皿ぐらい出てきて,キムチとかいくらでもおかわりできるんで,その分を考えたら,まあぼちぼちの値段かもしれない.

5日目昼: Rainforest cafe
最終日ぐらいアメリカらしいものを食べよう,ということで,やってきたのはMGMにあるraiforest cafe.
ここはアメリカのファミリーレストランのチェーン店で,店内がジャングルのように装飾してあるのがウリ.
食事中に雨が降ったり,像がパオ〜ンっていったり,サイが動いたりという感じ.(もちろん動物は全部ロボット.)

今回なぜかここまでハンバーガーを食べてなかったので,rainforest burgerを1つずつ注文.
すると,でっかいハンバーガーの上にピクルスが煙突のように立てられて出てきた.
皿にはポテトチップスが敷いてあって,ボリューム満点である.
(おおこれだけ写真があった.)

食べてみると,味もなかなかいい.
ケチャップとマスタードは机の上に置いてってくれるんで,自分でかけ放題.
でかいやつにがぶりとかぶりつくと,アメリカ牛100%のうまさが伝わる.
やっぱり,アメリカ食はハンバーガーだね.
しかし,日本では部分的に輸入禁止のアメリカ牛を,アメリカに来たらいくら食べても問題にならないのはなんでだろう?

ソフトドリンクも入れて値段は一人2000円ぐらいだったけど,メニューも豊富でなかなか楽しめそう.
ラスベガスでBuffetに飽きたときにくればいいだろうねぇ.

5日目昼: ベラージオのThe buffet
最後の食事はベラージオのBuffetに決まっていた.
前回来たときに,このBuffetでランチを食べたところ,その種類の豊富さと味に大満足.
なので,ディナーはもっとすごかろうと,前々からかなり期待大だった.

Buffetには午後7時半ぐらいに着いたんだけど,すでに長蛇の列ができていた.
こりゃ入れるのは1時間後ぐらいか?という状況だったけれど,意外と列の消化が早くて,30分後ぐらいには入場.
しかし,こういう時は列に並ばずに入れるハイローラーがうらやましいね.
一人,$23.95を払って入場.

で肝心の食事だけど,なんかあんまりランチと変わんないんですけど?というのが率直な印象.
ゆでたカニやステーキは確かにランチになかったけど,それ以外は何が増えたのかわからないぐらい.
ステーキは確かにおいしかった,が,ステーキソースのありかがよくわからず,塩こしょうで食べた.
日本食ももちろんあったけど,生ガキはない.
デザートはそんなに甘くなくてまあまあおいしかったみたい.でも,当たり外れがあるようだった.
その他のものもそれなりにおいしいけど,3000円程払って並んでまで食べるほどのことはないね,というのが全体的な印象だった.
ランチだと500円ぐらい安くなるし比較的空いてるんで,やっぱりそっちがお勧め.

と,こんな感じで全食事終了.
今回はBuffetが少なかったんで,あまり食べ過ぎることもなく,旅行後には体重も少し減っていた.
やっぱり日本食っぽいものをいくらか食べるのがいいらしいぞ.

最後に,ラスベガスに行く前はいつも聞いている"Viva Las Vegas!"の動画でも張っておこう.
youtubeで見つけたけど,ラスベガスの気違いじみた雰囲気を出してて,なかなかよくできた動画である.

2007年5月11日金曜日

法善寺 浅草

ほとんど好き嫌いはないのだが,"げてもの"と呼ばれるものをわざわざ食べる趣味はない.

ただし,人生三十数年生きてくると,それなりの変なものを食わされることはある.

最初に食べた変なものは,大学生の頃に食べさせられたウミガメだろう.
大学生時代に家庭教師をしていたのだが,その家では毎回そこの母親の夕食をごちそうになっていた.
出される料理はどれもおいしく,いつも楽しみにしていたのだが,ある日,その家の実家から送ってきたというウミガメの煮付けが出てきた.
なんでも,実家は淡路島で漁師をしているそうで,漁でときどきウミガメがかかるらしい.
で,網にかかってしまうと死んでしまうので,ときどきこうやって料理するとのこと.(ほんとは捕っちゃいかんらしい.)
珍しいから食べろ,とのことだったので食べてみるが...まずかった.
ショウガを大量に効かせてなんとかしようとしてるんだけど,なんとも言えない臭みがあるし,おまけに固い.
たくさん食べなさい,と言われつつ,なんとか少しで勘弁してもらった.というより自分ちで食べたくないからといって勧めないで欲しいよな.

次に食べたのはヘビだろうか.
これは中国の桂林に仕事で行ったときのこと.
結構高級そうな中華料理屋に大勢で入ったときに,知り合いの中国人が,日本人にはヘビが珍しいから食べてみろという.
じゃあ,みんなで少し食べるか,と注文すると,店の人が倉庫のようなところからおいでおいでをする.
なんだ?と思いつつ行ってみると,そこにはとぐろを巻いて絡み合ったヘビ,ヘビ,ヘビ...いったい何匹いるのやら.
店の人は,どれでも料理するから好きなのを選べというが,そんなんどれがいいかわかるわけがない.
(大きさで値段が違うので,それを基準に選ぶんだそうな.)
結局,中国人の人に選んでもらって,唐揚げで食べてたけど,鶏肉に似た感じで,こちらの方は結構おいしかった.
そういえば,この店では鶏も生きたやつを選んでから調理する方式で,悲しそうな鶏の顔が忘れられない.
(そのわりに,鶏のスープをうまいうまいゆうて食べてたが.)

そんなこんなで,"げてもの"からは結構遠ざかっていたんだけど,今回食べたのは,すっぽん,である.
結論からいうと,そんなに"げてもの"じゃなかったなという感じなんだけど.

食べたお店は,大阪なんばにありながら,東京の地名がついている法善寺 浅草である.
店名の由来は,最初にお店のあった場所が,気さくで活気の溢れる東京の浅草の町に似ていたので,という話だそうだ.
(仲居のおばちゃんに聞いたら,丁寧に教えてくれた.)

そういえば,なんでこんなお店になったかというと,飲み会の主賓がこの店を選んだからである.
で,なんでこの店を選んだのか主賓に聞いてみたら,"前に来た法善寺の周りの店の雰囲気がよかったから"だそうな.
ちなみに,この法善寺の辺りは接待に使われそうないわゆるお高い店がそろっているので,若造は近づいてはいけません.

今回は,このお店ですっぽんのコースということになっていたが,最初に出てきたのはすっぽんの生き血ジュース.
飲んでみると,味がしない.薄め過ぎか?
前に蛇の生き血を飲んだときは,もっと血の味がしたぞ.

次は,って,もう後はすっぽん鍋しかない.
コースっていっても,他はすっぽんと関係ない小鉢が2,3出てきただけである.
あんまりすっぽんづくしではない.

このすっぽん鍋なんだけど,一言でいってしまうと,印象が薄い.
まずくはないけど,おいしくもない.
なんでも,この店ではすっぽんの灰汁を取るために,相当な時間をかけて下ごしらえしてるらしい.
だから,泥臭くないんですよ〜と仲居さんは言うが,泥臭くないかわりに,あんまり味もしない.
すごくあっさりした魚を食べてる感じだったような.多少はゼラチン質があったか.
というぐらい,味的には記憶に残らない鍋だった.

後は適当にお酒や追加の一品とか頼んで,お一人様8000円程度.
まあ,大人の会食なのでこんなものである.

が,大人の会食だったわりには,店を出てからみんなアイスクリームを買い食いしたうえに,2次会と称してビアホールのニューミュンヘンに繰り出したりする.
どの辺が大人なんだろうか.参加者の肩書きだけ見ると,立派な大人ばっかりなのにねぇ.

これで,かなり"げてもの"を食したことになるけど,"どじょう"だけにはお目にかかりたくないものである.
もともと魚を頭ごと食べるのは苦手だけど,あの髭つきのやつを頭から食べるのだけは絶対にやだな.
食わず嫌い王に出ることがあったら(そんなことないけど),どじょう鍋にしよう.

アークホテル大阪

ビジネスホテルもなかなか迷ってしまう.

出張で泊まるホテルといえどもいいホテルに泊まりたいのはやまやまだけど,予算との関係上,シティホテルなんかに泊まれることは少ない.
昔と違って,今はインターネットで様々な情報収集ができるから,悩みは増すばかりである.
人によっては,ビジネスホテルなんかどこでも一緒だから,ほとんどいつも誰かにとってもらうという人もいるらしいけど,とことん追求型の研究者の血がそうはさせじ,と,いつも仕事そっちのけで悩んでしまうのである.

ビジネスホテルの基本的な選び方は,まず以下の2通りのうちどちらの方針を選ぶかを決めるところから始める.
1.寝るだけなんだから,できるだけ安いビジネスホテル (シングル5000円近辺)
2.ちょっと部屋でゆっくりしたいから,少し高めのシティホテルっぽいホテル (シングル8000円近辺)

さて今回は,奈良への出張だったんだけど,仕事はその日で終わって,なんば周辺で飲み会の予定だったんで,難波駅を中心にビジネスホテルを探してみた.
実は,今回は,2.の方針でホテルを探そうかと最初は思っていた.
なぜなら,チェックアウトが11時以降のホテルに泊まりたかったからである.
なぜ,チェックアウトが11時以降なのかというと,その前日に飲み会が予定されており,その飲み会が何時に終わるか分からず,何時におわるかわからないとどれだけ飲んでしまうか不明で,飲み過ぎたら次の日の朝早く起きるのが辛いからである.
で,基本的に安いビジネスホテルは掃除のおばちゃんをフル回転させるためにチェックアウトは10時になってるのが普通であり,1.の方針は今回は無理だったのである.

というわけで,なんば周辺のビジネスホテルをいろいろ探してみたんだけど...どれも帯に短したすきに長し.
なんばオリエンタルホテルとか,ホテルイルクオーレなんばとかが最終的な候補になったけど,両方とも1万以上とちょいとお高い.

そんなこんなで,もうこの2つのうちどちらかでいいか...とか考えてたら,あった,あったよ,ありました.
毎度お世話になっている,ANAスカイホリデーの関西サクセスプランの一番安いFコースに,アークホテル大阪が.
このアークホテル系列は全国にあるんだけど,福岡にあるアークホテル博多はなかなか評判がいい.(実際に泊まったことはないんだけど.)
このチェーン系のホテルは1つのホテルがよければ他もいいということが多い.
しかも,地下鉄の駅が徒歩1分で,なんばまで歩いて行けて,ツアー特典として12時チェックアウト.
なのに,値段は福岡からの飛行機往復料金込みで23,600円!(ANAカード持ってるので,5%引きでこの値段.)

というわけで,アークホテル大阪に泊まってみたけど,ホテルとしてはごくごく普通のビジネスホテルだった.
でも,逆に言えば悪いところがないので,個人的には及第点である.
水回りは全面的にリフォームされてたので,狭いながらもユニットバスは使いやすかったし.
フロント対応も問題なしでスムーズ.
この値段で普通に泊まれるんだから文句を言ってはいけません.

ちなみに,飲み会は11時頃には終わったので,次の日の飛行機に乗り遅れることもなく,無事に自宅に帰ったそうな.

今回の教訓: ビジネスホテルを探すときは,面倒くさがらずに徹底的に調べろ.

2007年4月29日日曜日

ドッグラン宗像

この家に住みたいと言い出したのは彼女だった.

ある日のんびりしていたところにいきなり彼女がやってきて,家を見に行こうという.
家はどうでもよかったけど,おいしいご飯をついでに食べようというので,彼女の運転する車で今の家にやってきた.

家は小規模な市の高台にたつ一軒家で,緑に囲まれた環境でなかなかいい雰囲気だった.
ふと彼女の方を見ると,もうここに住むことを決めていたようで,もう俺の荷物も降ろし始めていた.
強引なやつだなと思ったが,特に反対する理由もなかったので,そのままここに住むことにした.

住み始めてみると,なかなかいい家である.
部屋の間取りは4LDKで,いくつかの部屋を物置にしても十分の広さがある.
リビングにはソファーがあるのだが,このソファーが思いのほか気持ちよく,このソファーの上で昼寝をするのが至福の時間である.
なによりいいのは庭が広いことで,走り回っても大丈夫ぐらいな広さがある.
周りの家にはこんなに広い庭はないので,かなりうらやましがられているようである.

そういえば,家にいる居候を紹介するのを忘れていた.
この居候も彼女がつれてきたやつで,引っ越してきた時からずっと一緒にいる.
最初から一緒に住むのは少し嫌だったのだが,彼女が気に入っているらしいのでこのときも反対はしなかった.
こいつは,早朝や夜は家の中にいて一緒にのんびりしたりしてるのだが,日中は外に出されている.
外でも結構快適に過ごしているようである.
(昼は顔を合わせることが少ないのでよく知らない.)

俺の日課はこの居候を毎朝散歩に連れて行くことなのだが,こいつは結構な早起きで,いつも俺より早く起きてきて散歩に行こうとせがむ.
しかたがないので,起きだして散歩に行くのだが,毎日行くのは結構辛い.
まあ,体力維持にもなるので,しかたなくつきあっているという感じである.

そんな生活だが,不満がないと言えば嘘になる.
暮らし始めてわかったのだが,彼女は結構命令するのが好きで,あれをやれこれをやれとかなりうるさい.
気持ちよく和室で昼寝をしていたら,掃除をするからどけという.
食欲がない時にご飯を食べなかったら,食事を口の前までもってきて,食べろ,という.
しかも,なぜか俺が勝手に外出するのを嫌がり,たまに目を盗んで家を抜け出そうとすると,めざとく見つけて連れ戻したりする.
身の回りの世話をしてくれるからしかたがないかと半ば諦めムードだが,結構辛いものある.

そんなある日,ゴールデンウィークにどこかに行こうと彼女が言いはじめた.
どこに行くかというと,居候を連れて今はやりのドッグランに行ってみようと言う.
ドッグランというのは,犬がリードなしで自由に遊ぶことのできる囲われた広場である.
眠かったのであまり行きたくはなかったが,彼女がどうしてもというので,居候と一緒に仕方なく行くことにした.

やってきたのは,ドッグラン宗像という場所である.
このドッグランは,福岡でも最大級とのことで,結構広い.
しかも,かなり急斜面の山になっている部分もあって,急な斜面を犬が走り回れるというのが,売りである.

ドッグランの囲いの中に入ってみるとかなりの先客が既にいる.
ここに来るのは始めてで,こういう場所では先客に挨拶して回るのが流儀なんです,と係員がいうので,とりあえず,全員に挨拶をしてまわった.
まあ,新参者なので,歓迎されてるのやら歓迎されてないのやら,といった感じである.

そのうち,うちの居候が山の斜面の方に行こうと言い出した.
少し斜面を登って上の方に行ってみたいらしい.
俺はおとなしくついて行くことにしたが,彼女は靴が悪いのでやめとくと,下の広場に留まった.
上からみると,他のお客とおしゃべりをしている.女ってのはほんとにおしゃべりな生き物だな.

かなりの急斜面だったので,上の方に行くのはかなり骨がおれた.
頂上まで来てみると,下の方はぜんぜんみえない.
もっと頂上にいってみようと木をよけて上ろうとした瞬間,木の陰にいた別のお客と鉢合わせしてしまった.
かなり高級そうなやつを連れているが,笑顔のかわいい子である.

あまりに近づき過ぎてたので,そのまま無視するのも変かと思い,軽く挨拶してみる.
すると,向こうもかわいい笑顔で返事を返してくれた.
なんでも,この近くに住んでいるらしく,毎週ここに来ているらしい.

たわいのない話をしているうちに,ふと,この子の体からいいにおいがすることに気がついた.
なにをかくそう,実は俺はにおいフェチなのだ.
散歩中にかわいい子とすれちがってりすると,ふと近寄って匂いをかいでしまう.
今日のこの子は香水などはまったく使ってなかったが,逆にこの体臭のみの香りがたまらない.

ふと気がつくと,においをかぐことに夢中になるあまり,ほとんど顔がくっつく程に接近していた.
まずいと思い,相手の顔をみたが,相手もまんざらでもないようで,俺の顔をじっとみている.
ひょっとしてこれは...と思い,更に近づいてみる.
が,相手は嫌がるでもなく,逆に向こうも俺にもっと近づいてくる.
おぉぉぉぉぉ,誰も見てないことだし,抱きしめてみようか...


「すいませ〜ん,うちの犬,すぐ他の犬と遊びたがるんですよ〜」
「いえいえ,うちの犬も愛想だけはよくて...こら!こっちに来なさい.」


なんでひっぱるんだよ〜
もうちょっとであの子(ポメラニアン)と抱き合えたのに〜
せっかくドッグランに来たんだから,自由に遊ばせて欲しいワン!

ちくしょう,あの子(ポメラニアン)に会うために,ぜったいまた来てやる.
でもそれには,うちの居候には愛想よくしとかないといけないか.
なんせ,実はうちの家のボスは,このリードを引っ張ってる居候らしいからな.
また来るためには,今日は言うことを聞いとくワン!




本日のブロガー:  コロ(雑種)



P.S. しまった,そういえばコロはメスだった...

2007年4月2日月曜日

沖縄食い倒れ生活

GWはどこにも行かないのが正解.

と,あまり備忘録としては関係ない話を書いてるけど,結婚してからもこの傾向は変わらない.
他の職業に比べると,平日の休みは取りやすい方だから,激混雑して何もかもが高くなってしまうGWは,家でガーデニングなどしつつ過ごすのがいいと思う.
で,今回もこうしてGWに4月の頭に行った沖縄旅行の話の続きなど記録してみてるわけですな.

今回は,3泊4日沖縄旅行の食事をまとめて記録してみるというコーナー.
さて行ってみよう.


1日目昼:A & W 牧港店

何度も沖縄に行ったことはあれど,一度も行ったことがなかったこのチェーン店.
実はずっとファミリーレストランだと思ってたんだけど,ファ−ストフードだったんやね.
お店に入っていきなり何になさいますか?と聞かれて戸惑う2人.
まるで初めてハンバーガーショップに来た老人のようだった.
とりあえず,でっかいハンバーガーのセットを頼んでドリンクは名物のルートビアにしてみた.

ハンバーガーは普通にうまい.少しアメリカンテイストな感じ.
ルートビアは,アメリカで飲むやつよりも飲みやすいけど,あんまりうまいもんじゃないと再確認.
でも,ルートビアだけなら何杯でもおかわり可,で,うまくないと言いつつ追加をもらってしまう.飲みきれなくてごめんなさい.
全体的にいい感じのファーストフードだけど,この店には謎の形式のドライブスルー(?)が20台分以上あった.
車の中で注文できて車の中で食べれるということらしいけど,普通のドライブスルーでいいと思うんだけどなぁ.


1日目夜: ラグナガーデンホテル 中国料理 壷中天

今回予約したツアーには,宿泊ホテルのレストランの夕食が1回だけ無料になる権利がついていたので,ホテルの最上階にある壷中天という中華料理に行ってみることにした.
もちろん,料理は指定できないので,決められたコースになる.
こういうコースは一番安っちいコースが出てくるのが相場なので,ぜんぜん期待してなかったんだけど,いい意味で期待外れだった.

中国人のグルメな人から,"中華料理は高級店で安い料理を食べなさい.”というお言葉をちょうだいしたことがある.
なぜかというと,中華料理の命はスープや調味料なんだけど,中華料理のスープや調味料は高い料理でも安い料理でもその店で作った同じものを使うんだそうな.
だから,高級店の安い料理なら上質なスープや調味料が使われたおいしい料理が食べられるちゅうわけ.
なので,大衆的な店で北京ダックとか食べるよりも,高級店でチャーハンや麻婆豆腐と食べる方がいいということになる.

で,今回の壷中天もまさにその言葉通りのお店だった.
安いコースなので高級なものはでてこないけど,味付けは抜群.中華というと濃い味付けを想像するんだけど,上品でそれでいて,一品ずつの個性がある.
残念ながら,量は少しものたりなかったけど,まあ,ツアーにただでついてくるコースに十分な量を求めるのは無理というもの.
あと,ホテルの最上階なので,窓辺の席からの海岸の眺めは最高だった,みたい.残念ながら,窓辺の席はすべて埋まっていた.
彼女と行くときは,かなり前に予約して窓辺の席を指定するべし.
今度また普通のコースを食べにこようと思う店だった.


2日目昼: チャーリー多幸寿

2日目の昼ご飯は,ちょっと趣向を変えてタコスでも食べようかということになった.
なので,前から一度行ってみたかった超有名店のチャーリー多幸寿に行ってみる.
店内はそんなに入りにくい感じではないけれど,実はこの店はファーストフード形式の注文してから席に座るっちゅうタイプのお店.
観光客は入口でまごついてるのですぐわかる.というか自分たちもそうだったけど.
タコスは全部手作りなので,5分ぐらい待った後にタコスが運ばれてくる.
今回は3種類のタコスが全部食べられるセットとドリンクを頼んでみた.

えてしてこういう超有名店は味はたいしたことはないんけど...この店は◎.
日本で食べたことがあるタコスの中では一番おいしい.(ほんとに一番おいしかったのはメキシコで食べたタコス.)
まず,タコスの皮のトルティーヤが固すぎない.日本で食べるやつは,ポテトチップスか!と思うようなやつがあったりするが,ここのは少し弾力があって食べやすいし,いい感じの味である.

また,中の具も本格的でいい.
なんかやたら妙な具を入れる店もあるんだけど,メインの具+キャベツ+チーズという感じ.
具の種類は,ビーフ・チキン・ツナの3種類だけど,僕はチキンが,嫁さんはビーフが一番よかったという感想だった.
そして追加のサルサソースが辛くてなおよし.
日本に入ってきているサルサソースは辛くないやつも多いんだけど,ここのはきちんとピリっとしている.(決して激辛ではない)

値段も高くないので,行ったことのない人はとにかく行ってみるべきやね.
車で行く人は近場の共同駐車場が1時間無料になるからそこに停めたらいいんだけど,なんとも言えない妙な場所にあるので,気になる人は調べてから行った方がいいだろう.


2日目夜: 沖縄厨房 察度

2日目の夜は,沖縄料理を食べようということで,ホテルからタクシーで5分ぐらいのところにある察度という居酒屋に行ってみた. ちなみに,察度というのは宜野湾出身の古代の琉球国王の名前らしい.
とはいえ,店に入ってみると,そんなに格式張った感じの店ではなくきれいな居酒屋さんって感じ.
沖縄の居酒屋によくあるように,入口のところに魚が並べてあるので,ちょいと鑑賞しつつ入店する.
なんかやたらでかい店だけど,お客さんはあんまり入っていなかった.

沖縄料理を食べにきたので,早速,いまいゆ(沖縄の方言で"鮮魚")のバター焼き,やら,グルクンの唐揚げやら,オキナワンプレート(海ぶどうやジーマミー豆腐などの沖縄の珍味がちょこっとずつ7種類載っているプレート)を食べてみる.
どの料理も結構うまくって,フツーの沖縄料理の味がする.
ここまで注文して思ったけど,この店はそんなに高くない.
なんせ,オリオンビールの生が250円!グルクンの唐揚げも580円.
値段からして,超うめ〜というのを期待するのは無理なのはわかったので,この店の名物の豆腐やその他の料理を適当に注文する.

結構アホほど頼んで,支払いは結局2人で7500円ぐらい.安い!(10%引きの割引券を使った.)
どの料理も普通に食べれる味で,値段も良心的なんで,沖縄初体験のグループにはちょうどいいんじゃないだろうか.
ただし,チェーン系の居酒屋に近い雰囲気なので,地元のおばあの味を食べたかったり超高級な味を望む場合は,他の店にする方が無難だろうね.


3日目昼: 嘉手納ロータリードライブイン

前日までの暴飲暴食でかなり胃にきてたので,昼は適当にしようという話になる.
で,適当に走ってた横にあった,嘉手納のロータリードライブインというとこで,軽くお茶でもということになった.

ドライブインのあんまりきれいでない食堂に入ってみると,"沖縄で一番有名なハンバーガー"とのふれこみの入ったジャンボチーズバーガーの写真が.
嫁さんに呆れられつつ,ジャンボチーズバーガーを注文する.(嫁さんはドリンクだけ.)

で,出てきたハンバーガーだけど....でかい.確かに.
食べてみるとハンバーガーだなって味はするけど,ねぇ.
フライドポテトもついててコストパフォーマンスはいいけど,もっとうまくできるんじゃない?って味.
嫁さんに手伝ってもらったけど,疲れた胃では食べきるのは無理だったので,残して退散.ごめんなさい.


3日目夜: 和流ダイニング an-non (あんのん)

さて,メインの3日目の夜のご飯は,外に出るのも面倒なのでホテルの中で食べようか,ということで嫁さんと意見が一致したので,いくつかの候補から,和流ダイニングan-nonを選択.
ここは,ラグナガーデンホテルの中では,和食系だけど沖縄料理もやっとります,という感じのレストラン.
もちろんお値段もそれなり+10%のサービス料をとられる.
でも,ANAカードを持ってると1割引きになるので,それほど心配はいらない.

メニューを見ればわかるけど,単品ばかり頼むとそんなに高いわけじゃない. というわけで,周りの人がコース料理を頼んでいる中で,単品ばかり頼んで居酒屋化してしまった.

味の方は,さすがにホテルのレストランだけあって美味.しかも,もともと和食の店なのでダシがすごくうまい.
ソーメンイリチャー(素麺の炒め物)とか,ゴーヤーチャンプルーとか頼んだけど,もはや沖縄料理と言えないぐらいダシが効いてる.が,めちゃうまである.
島らっきょうも頼んだけど,うまかったなぁ.

そういえば,話は横道にそれるが,沖縄の食べ物屋は海ぶどうを食べるとだいたいその店のレベルがわかると思っている.
レベルの低い店は,海ぶどうが塩辛くパサパサになっている.逆にうまい店は塩加減が絶妙でジューシーな味がする.
この店でも海ぶどうを頼んでみたけれど,もちろんうまい店の海ぶどうだった.

雰囲気の方も,インテリアがなかなか凝ってておしゃれでいい感じ.
接客の人も全員和服で,なかなか高級感あふれてるけど,つかず離れずのいい接客である.
お勧めの泡盛とか聞いてみたけど,こちらの好みを聞いてくれてなかなかいいチョイスをしてくれた.

こんな感じでさんざん食べ散らかしたのだが,お値段は2人で13000円ぐらい.
ホテルのレストランとしては,安い方である.
ここなら,大人同士がちょっとした食事をするには最適だろう.
逆に,大学生が大勢で食べる店でないことは確かである.


4日目昼: 首里そば

沖縄最後の食事は,沖縄そばに決まっていた.
どうせなら評判のいい店に行こうってことで,ガイドブックやインターネットを駆使した結果,首里城近くの首里そばに行ってみることにする.
この店は,開店と同時に混むって話だったので,20分前にはお店について並んで開店を待った.

ちなみに,近場にある首里城は観光名所としていつもかなり混んでるけど,再建された城なので,あんまり感動しない.
札幌時計台,高知はりまや橋と並ぶ,日本三大がっかり名所の一つに数えられるのもうなずける.

で,首里そばだけど,食べてみた感想は,
"上品なスープでおいしい"
という感想だけ.
スープは魚系のだしがメイン,というかそれだけかなぁ?もちろん化学調味料とかは使ってないと思う.
麺は沖縄そば独特のぼそぼそとした感じ.
そばとして考えると上品なだしでうまいんだけど....これが沖縄を代表するそばの味なのか?
そうだとすると,"沖縄そば≒麺が細くてぼそぼそしたうどん"と考えるのが正解なのかなぁ.
少なくとも,"沖縄そば≠ラーメン"ってのは確かだね.
個人的にはもう少しこってりした味を期待してたので,もう一度食べにこようという気にはならなかった.


というわけで,沖縄食い倒れ生活は,軽度の胃もたれと更なるメタボリック化を残して終了した.
今度来るときは,もう少し地元密着型の居酒屋にも行ってみよう.

2007年4月1日日曜日

ラグナガーデンホテル

旅行といえば,沖縄.

という感じで,沖縄に来る頻度はかなり高い.
あ,でも,どちらかというと北海道に行った回数の方が多いかもしれない.
どちらにしろ,日本の端に行くのが好きな訳だけど,これには理由があって,日本の中で最も文化が変わってるのが北海道と沖縄だから.
せっかく旅行するんだから,少しは非日常的な生活をしたいわけで,それにはこの2カ所がうってつけだと思う.
もちろん,両方とも料理がうまいってのもある.
実は,たまったマイルでもらう航空券は日本国内ならどこでもいけるので,できるだけ遠いところに行こうという話もあるんだけど.

で,今回も春休みに沖縄旅行としゃれこんだわけだけど,2月,3月が忙しかったので,今回の旅行の目的は,"休息".
というわけで,計画段階ではゆっくり休めるホテルをチョイスしようと思ってツアーのパンフレットを見てたんだけど,そのパンフレットの一角の"滞在中ケーキ食べ放題"という文字が嫁さんの目にとまった瞬間に今回の旅行のホテルは決まってしまった.....
おかしいなあ,たまったマイルの無料航空券で沖縄に行って,安いホテルに泊まるっていう当初の計画はどうなったんだ?

まあ,そんなこんなでやってきたのが,今回泊まったラグナガーデンホテル
実はこのホテルは沖縄のホテルとしてはめずらしく,那覇と沖縄中部のリゾートエリアの中間の宜野湾市という中途半端な場所にあるホテルである.
いい方に考えれば,都会的な便利さとリゾート的な雰囲気をあわせ持ってるんだけど,逆に言えば中途半端.
だけど,結論からいうと,沖縄のリゾートとしてなかなかよろしいのではないですか,という及第点を個人的にはつけたい.

まず,今回泊まった部屋はイーストウィングというラグナガーデンでは比較的上のランクの部屋.
わざわざ高い部屋に泊まったわけではなくて,"滞在中ケーキ食べ放題"というツアーに申し込んだら自動的にこの部屋になってしまう.
この部屋は,確か"お客様のアンケートに基づいて作られました"というふれこみの部屋なんだけど,なるほど,そうだねぇ,という感じの部屋で結構快適に過ごすことができた.

まず,よかったのが部屋の広さ.43m^2ぐらいんだけど,ちょっと無駄に広いね,という感じがするぐらいシンプルな作りになっている.
備え付けられている家具非常にシンプルなもの.沖縄のホテルは無理にリゾートの雰囲気を出そうとしている部屋もあるんだけど,大概失敗していることが多いので,個人的にはこんな感じの方がええなぁ,と感じてしまう.
この辺は,隣に国際会議場があるので,ビジネス客もそれなりに多いという事情もあるんだと思うけど.

部屋には洗面所が2個あって,これもなかなかGood.夫婦2人で使っているときでも朝のチェックアウト前は同時に使いたいこともあるので,子供連れには特に便利だろう.
そして今回最も気に入ったのがお風呂.
ユニットバスではなくて風呂がきちんと独立しているというのは,ちょっと高い部屋なら当たり前なんだけど,これが妙に居心地がよかった.湯船が広くて部屋に入浴剤も備え付けだったので,湯船に浸かって極楽気分を一日に何度も味わっていた.
(ただし,逆にここのホテルの大浴場は狭くて行く価値はあまりない.)

そういえば,話は横道にそれるけど,前に泊まった沖縄のホテルで印象深いのは,やはり,ザ・ブセナテラス
2000年に行われたG8首脳サミットが行われた万国津梁館が敷地内にあること等で有名な高級リゾートホテルである.
なんでこんなとこに泊まったかというと,新婚旅行,だったっけ.
このホテルは,サービスについてはとにかくすばらしいと思うんだけど,ハードウェア的には改善の余地があるんじゃないかと思う.
建物は解放廊下の部分が多いんだけど,沖縄によくある夕立がきたら廊下までびしょびしょ.部屋から出たくなくなってしまう.
で,部屋が気持ちいいかというとそうでもない.
安い部屋に泊まったからかもしれないけど,そんなに広くないし,あんまし明るい感じがしなかった.

というわけで,話を元に戻すと,ラグナガーデンは部屋についてはなかなか快適だったと個人的には思う.
その他の接客等のサービスの面や,レストランなんかについては,全日空ホテル系列だけあるなというレベル.
サービスは普通だと思うけど,レストランはかなりよい.(レストランの話はまた別に書こう.)

あと,立地について書いておくと,もう少し北のリゾートエリアのホテルの様に,周りが全部海〜ってわけではないので,マリンスポーツが好きな人には適さないけど,僕らのようなマリンスポーツしません組にはかなり便利.
都市部のホテルなのでコンビニとか100均とかの旅行で必要になりそうな店はいくらでもあるし,飲み食いするところもホテルからタクシーで1000円以内で行ける範囲にたくさんある.
実は,沖縄のリゾートエリアのホテルは周辺に飲食店がほとんどなんもないんで,夕飯に困るという落とし穴があるのだ.
特に,お酒を飲みたい人は,高い金を払ってタクシーで行くか,高いホテルのレストランで済ませるかしかないので,結構大変.
その点,このホテルは少し足を伸ばせばタクシーで那覇まで2000円〜3000円だから,那覇で食事して帰ってくることも無理ではない.

総合的にみると,僕らのような海を重視しないリゾート客には,ラグナガーデンホテルはなかなかいいホテル,という結論である.
沖縄に来て海を重視しない人はほとんどいないだろうから,あんまり参考にはならんか.

2007年3月17日土曜日

まる家

年に一度の飲み会の日である.

といっても,飲みに行くのが年に1度というわけではなくて,それだけ特別な飲み会ってこと.
まあ,普通の人にとっては単なる送別会なんだけど,伝統的に朝まで飲むのが基本線になっている.
しかし,年齢には勝てず,最近はホテルをとっておいて午前2時ぐらいには退場です.

では行くぞ.

1件目:おいしいものや,ごもん
飲み放題つきのコースでクーポン使って2700円ということで,実はまったく期待してなかった.
天神や大名な居酒屋激戦区なので,飲み放題つきのコースで3000円以下の居酒屋はけっこうあって,そういう店を何度も利用したことがあるんだけど,料理の量が少なかったり,単純にごはんがおいしくなかったりとあたりだったことがない.
が,今回はめちゃあたりだった.
出てくる料理は,鶏の唐揚げ,サラダ,チャーハンっていった居酒屋の基本料理ばかりだけど,どれもかなり工夫してある.
これで1,800円の料理?って感じ.(飲み放題が+1.200円.)
コストパフォーマンスは大名の居酒屋の中でも最高だね.
店の雰囲気も結構おしゃれで,女性グループや合コンの団体ばっかりだった.
そんな中で,やたら酒を飲む騒がしいほとんど男ばっかりのグループで行ったんだから,いや,お店に申し訳なかったね.
大学生が大名で飲む店としてはすごくいいと思うので,機会があればまた行こう.

2件目:八千代丸 大名店
福岡に多い,新鮮な魚料理メインの居酒屋である.
ここは,福岡に出張で来た人を案内する定番の店で,魚の刺身はずっと変わらずうまい.
いや,うまいんだけど...なんか最近は元気がないんだよね,この店.
昔は焼酎の種類がやたらいっぱいあったり,刺身の種類も多かったんだけどねぇ.
なんか,行くたびにお客さんが減っていて,今回なんか最後は貸し切り状態だった.
だいたい,魚料理の店なのに,刺身盛りができないってどういうことかいな?昔はできてたのに.
味が落ちてるわけではないんで,最近のクーポン競争なんかに乗り遅れてるんだろうかな.
また利用したい店なので,頑張って盛り返して欲しい.

3件目: トランスブルー
例年この辺から変な店に行き始めるんだけど,今年もとりあえず,やってみました.
普通は西通りのJIGGER BARとかに行くんだけど,今年はソラリアホテルのバーになってしまった.
ここはいわゆるシティホテルのバーっちゅうやつで,(高度が)高い夜景の見えるバーっていうとここぐらいしかない.
(あ,シーホークがあるか.)
もう大人になるんだから,こういう雰囲気も経験しておくんだよ,という感じ.
飲み物は普通だしチャージは高い上にサービス料もとられるけど,デートの締めにはいいと思うぞ.
ついでにソラリアホテルの部屋を取ってあるとなおよし.

そういうえば,ここでは"女という生き物"について講釈をたれたらしい.
そういう話はさっさと忘れたい.

4件目: ニッカバー 七島
またバーなのか?って感じだけど,なんと実はここはまるっきり覚えてない.
後日,あそこも行きましたねって言われて,え〜,行ったっけ,と言ってしまった.
年はとりたくない,っていうより酒量を慎めってことやね.反省.

ここも何度も行ってる中州のバー.
昭和33年から続いている福岡を代表するバーで,ここで修行して福岡でバーをやってる人は数百人いるそうな.
先代のマスターは引退されて,今は2人の娘さんがマスターをやっている.

で,自分では何を飲んだか覚えてないけど,他のみんなのために頼んだカクテルが,"レインボー".
うん,このカクテルを頼んだのはぼんやりと覚えているような.
まあ,レインボーを頼むのはいつも酔っぱらいレベル高のときなので,こんなの頼み始めたら周りは止めて欲しい.
このレインボーは飲むためのカクテルじゃなくって,お酒の比重の違いを利用してお酒の7つの層を作るカクテル.
それぞれのお酒がカラフルで虹みたい,というのが名前の由来である.
で,できあがったら,グラスの裏からライターで光をあてて,"ほら君の瞳と同じぐらいきれいだろ."とかなんとかいうとOK.
ただし,使ってるお酒は,どれも40度ぐらいあるリキュールなんで,飲むと麻痺する.(誰だ女性に飲ませるのにちょうどいいって言ってるのは.)
あと,作るのが結構大変なんで,ホテルのバーや混雑したバーでは注文禁止.
七島でもかなり気合いを入れないと作れないらしく,昔頼んだときは,失敗作をバシャっと流しに捨ててるのを見た記憶がある.
普通はメニューに載ってないから,法外な値段をとられても文句を言ってはいけません.

5件目: まる家
なぜかここから記憶が復活している.
西中洲にあるんだけど,朝の4時までやってるので,最近は最後を締める定番の店となりつつある.
ここは夜中の2時ぐらいに行くけど,いつもかなり混んでる.
で,例年,大名盛りという伊勢エビ姿作りの入った1万円の刺身盛りを食べるのが,ここ2,3年のお決まりのコース.
さんざん飲んで食べたあとだから,そんなの頼まなくてもいいと思うが,そこは酔っぱらいの強さやね.
体力的にもう限界だったので,3時ぐらいで退散した.

ちなみに,疲れたけど,今回は二日酔いは出なかった.なぜかねぇ.

おまけ: プレジデントホテル博多
今回泊まったホテルは,博多で飲むときの常宿となっているプレジデントホテル博多である.
機能的なビジネスホテルは夜フロントが閉まってカードキーでホテルに入るようなとこが多いけど,ここは24時間フロントが開いてる.
人の対応もいいし,部屋はそれなりに狭いけどきれい.
チェックアウトは11時で,普通のビジネスホテルは10時なので,少し長く朝寝坊ができる.
加えてこのホテルの特徴として駐車場が無料で利用できる.
飲んだ次の日に車で帰れるので,非常に便利.
博多で飲むときはまたお世話になります.

2007年3月8日木曜日

味の四季

おっと,備忘録なんだから,忘れないうちに鹿児島で食べた店を記録しとかなきゃ.

1日目:

1件目は地鶏のみやま.(だったと思うんだけど...)
地鶏料理の店らしく,鳥刺しや,地鶏焼きなんかを食べる.
地鶏焼きは桜島の溶岩の上で焼いて食べるようになってる.
味の方は,まあ,おいしいかな,って程度だけど,それなりに高い.
店の雰囲気はたいしたことないので,どうも味で勝負って感じなんだけど,これぐらいなら同じ値段で博多でなんぼでも食べれるぞ.
この手のおいしいけど高い店はいくらでもあるので,わざわざ行く必要はないだろう.

2件目は三平ラーメン.大はずれ.
黒味噌ラーメンてのが有名らしく,それを頼んでみたけど,口にまったくあわない.
おそらく味噌はおいしい味噌なんだけど,その味噌がえらく濃い.
しかも豚骨とか鶏ガラとかのスープの味がほとんどしないので,単なる味噌ごゆいラーメンになってる.
一応,鹿児島の有名店らしく,有名人の色紙とか申し訳程度にあったけど,こりゃ色紙書いた人もなっとくしてないだろ.
2度と行かない店リストに追加.

2日目:

1件目は,黒豚しゃぶしゃぶの華蓮に行った.
確か,でぶやとかでも紹介されるような鹿児島の有名店.
が,お高い値段の半分ぐらいは雰囲気料金という感じのお店.
お客のほとんどが,社用族じゃないだろか.
そんな中に自腹で行った俺たちは,一番安い豚しゃぶセットを頼んでみた.
確かに盛りつけはきれい.野菜のカットとかもかなり凝ってる.
けど,どうでもいい味だ〜.わざわざ鹿児島まで来て高い金払って食べる味か?これが.
肝心要の黒豚がふ〜んって味で,これなら近くのハローディで買って家で食べるいつもの豚しゃぶの方がぜったいうまい.いやほんと.
もう少し安く食べられる華蓮Jr.ってのもあるらしいから,自腹で食べる人はこちらで試してみたらどうかねぇ.
個人的には,多分もう行かないだろうね.

そしておおとりの2件目は,おでんが有名という理由で行ってみた味の四季である.
入ってみると,スーツ族のおじちゃん達でいっぱい.
東京によくあるようなおじさん天国の飲み屋さんであった.

ところが,単なる場末のおでん屋かと思いきや,鹿児島の郷土料理が全部ある.
きびなご,とか,くじら,とか,さつま揚げ,とかなんでも.
中でも一緒に飲んだメンバー(学生)の一番人気は豚みそ.
豚のミンチを佃煮にして感じで味噌に漬け込んだだけのものなんだけど,これがやけにうまい.
鹿児島の家庭では普通に食べるらしいけど,知らんかったこんな食べ物.
翌朝,みんな朝一番でお土産としてデパートにダッシュで買いに行ってた.
他にもめずらしいメニュー満載で,注文してみたのはおでんのトマト.
丸ごとおでんに入れてるだけなんだけど,ほとんど水分って感じで,食べるとトマトの果汁が口の中で広がってあちちぃ,って感じ.
食べ忘れたのが,とんこつ,というメニュー.
豚足みたいなものか?と思って注文しなかったけど,後で調べたら角煮みたいな豚のあばら肉の煮込みらしく,それなら頼むんだったのに,と返す返すも残念である.
2次会ぐらいでくるとちょうどいい店なので,鹿児島に来たときはまた寄ろう.

というわけで,今回の鹿児島食べ歩きは,あたり1,はずれ3って感じだった.
今度来るときは,もう少し調べて来よう.

鹿児島サンホテル

初鹿児島でごわす.

といっても,実は鹿児島に入ったのはこれが最初ではない.
8年ほど前に,新車で買ったフォレスターにおじさん3人と山のような荷物を積み込んで屋久島に縄文杉を見に行った.
そのときに,鹿児島からフェリーに乗ったので,鹿児島は通過している,はずである.
フェリーの出発が早朝だったので,夜に九州道を走って港で仮眠しただけだから,ほとんど印象がない.
ただ,桜島の噴煙で,せっかくの新車が汚れるじゃないか〜,と思った記憶ぐらいかな.

その鹿児島の今回の印象は...まあ,典型的な地方都市だけど,結構住みやすそうだねって感じかな.
市内でも車は渋滞してなくて,比較的すいすい.
路面電車も160円均一で走ってるんで,車でなくても便利だろう.
ショッピングなんかは天文館というところに集中してて,ここにくれば全部あるって感じがした.
食事もおいしいみたいなので,福岡ほどの都市機能はないけれど,快適に住めるだろうね.

この鹿児島に来たのは出張だったので,泊まったのはもちろんビジネスホテルである.
インターネットでさんざん探したあげく,学生用の3人部屋が一番安い!って基準で選んだのが今回泊まった鹿児島サンホテルだった.
安い!って基準で選んだんでぜんぜん期待してなかったんだけど,これはちょいとお勧めのビジネスホテルである.

ホテル自体は新しくないけど,実は新しくないホテルには少しいいことがあって,部屋が狭くない.
最近できてる機能的なビジネスホテルは,やれ布団がデュベタイプだの,ケーブルテレビ無料だの,女性専用アメニティだのといろいろ工夫されているんだけど,安いところはやたらと狭いところが多い.
ひどいところはシングルベッドの横に人が一人通るスペースしかないこともある.
そういうところは,こもって仕事をしてると息が苦しくなって逃げ出したくなるような感覚に襲われることもある.
今回の鹿児島サンホテルのような少し古いホテルは,機能的ではない分スペースはゆったりしてるので,今回もゆっくり集中して仕事ができた.
部屋には無料のインターネット(有線)も来てるので,ビジネスマンには申し分ない.

そして,このホテルの一番のいいところは,フロント,だと思う.
ビジネスホテルのフロントは,いかに省力化するかで安さを競うってところがある.
だから,どうしても事務的になってしまうのはしょうがない.
でも,宿泊者がどれだけ快適に過ごせるかってのを気にするのは,フロントを預かる人の気の持ちようだと思う.
このホテルは,ほんとシティホテルのコンシェルジュに見習わせたいぐらい.
食事の場所を訪ねたら帰ってきたときにまずくなかったか尋ねてくれたり,桜島の見える部屋をというリクエストにも快く応じてくれたりする.
エレベータに乗るときは,きちんと見送ってお辞儀をしてくれる.
こんなことはホテルとしては基本なんだけど,それがほとんどのホテルでできてないので,ここが目立つんだよね.

というわけで,鹿児島ではなかなかお勧めのビジネスホテルである.
楽天トラベルじゃらんならシングルで5000円以下のプランもあってコストパフォーマンスも抜群だし,車でも電車でも便利な場所にあるので,また機会があれば泊まりたいと思う.

そういえば,最後に鹿児島で気がついたことを1つ.
鹿児島の人ってイントネーションが....むちゃむちゃ.
お店の人とか,きちんと標準語の単語をしゃべってるんだけど,イントネーションでずっこけそうになって,笑いを噛み締めるのに一苦労.
聞いた話によると,本人は標準語をしゃべってると思っていることが多いそうで,しゃべりから,"あ,鹿児島の人でしょ"と言ったりすると,"なんでわかった!"と本気でびっくりするらしい.
まあ,温かい目で見守ってあげましょう.

2007年3月3日土曜日

グランヴィア岡山

それにしても,いろんなホテルに泊まってる.

仕事柄出張は多いので,地方のホテルに泊まることは多い.
仕事で泊まるときのホテルはいわゆるビジネスホテルで,一人で高いホテルに泊まることはない.

それでも,妻と泊まるときはそれなりに気をつかって,あまり粗末な(というとホテルの人に怒られそうだけど)ホテルに泊まることはない.
最低限,1泊2名食事なしで1室12000円以上ぐらいのホテルである.
(12000円じゃちょっと安すぎだよの声が聞こえるけど,それは無視.)

結構このあたりのホテルって難しい.
基本的には,シティホテルと呼ばれる部類のホテルになるんだけど,この辺りのホテルの判断基準ってなんだろうか?
部屋まで荷物を運んでくれるのはあたりまえなんだけど,実はこのサービスは個人的には嫌い.
たいして重い荷物でもないのに,運んで欲しくない.
海外ならチップが必要だから当たり前のサービスなんだろうけど,日本ではどうだろうか.

じゃあ,部屋の広さがシティホテルとビジネスホテルの違いなんじゃないの,って話もある.
確かに,シティホテルって呼ばれるホテルはツインの部屋ならそれなりに広いけど,しょせんそれなり,である.
部屋の広さって最低限これだけは欲しい(個人的にはツインで15㎡)ってのはあるけど,それ以上ならどうでもいい.

こう考えると,ルームサービスとかその他の特別なサービスとか頼まない人間にとってはシティホテルってあんまり意味がないと思う.
実は,今回泊まったグランビア岡山がそのいい例である.
グランビアはJR西日本系列のホテルで,主要なJRの駅の近くにあるホテルである.
駅の近く(というか,京都とか大阪はターミナル直結)なので,地理的には非常に便利のいいホテルで,地理的な利便性を重視する人にとっては非常にいいホテルだと思う.

だけど,それだけ.
泊まった部屋は消臭剤臭かったし,荷物を部屋まで運んでくれた人もなんか形式的だった.
普通のシティホテルなんだけど,これならビジネスホテルでもいっしょなんで,次回は隣の三井ガーデンホテル岡山にしようかと思う. 泊まったことはないけど,大浴場もあるし,これで十分だと思う.

なぜだろう.理由もないのに,グランビア系列はあんまり好きなホテルではない.
きっとマニュアルっぽいところが好きじゃないんだと思う.
シティホテルが嫌いなわけではなくて,好きなシティホテルもいっぱいある.
例えば,以下の2つのホテル.
・ ヒルトン大阪
・ ホテルオークラ札幌
この2つのホテルは比較的規模の大きなシティホテルだけど,宿泊客への気配りという点できちんとしていると思う.
何が違うのか?といわれると困るけど,少なくとも何か違うというのは保証できる,
グランビア系列は商売的に宿泊客に接している感じ.気持ちのいいホテルは宿泊客に対して陰ながらでも気をつかってくれる感じがする.

というわけで,嫁さんも同意見なので,グランビア岡山にはたぶんもう泊まることはないでしょう.
といってもグランビア岡山は,今は岡山では最高級に近いホテルなので泊まる人は多いと思うけどね.
まあ,これは備忘録なので,他の人がどうなろうが知ったこっちゃないので,これでよしとしよう.

2007年2月1日木曜日

ニセコ グラン・ヒラフ

スキーをまともに始めたのは,大学院の修士2年だったと思う.

実はそれまでにもスキーをやったことは2回ほどあった.
一番最初は,中学校2年生ぐらいのときに,友達と一緒に日帰りバスで大山に遊びに行った記憶がある.
ただただ夢中になってなんか滑ったぐらいの記憶しかないので,まともに滑れたのかどうかも定かじゃない.
しかし,帰り間際になって,友達がずっこけて足を痛めて大変だったのだけははっきりと覚えている.
(後に軽い骨折と判明.)

次にやったのは大学2年のとき.
このときは,部活の先輩たちと野沢温泉に行った.
が,誰もうまい人がいなかったんで,どうやって滑っていいのかまったくわからなくて,1日目でもうギブアップ.
2日目は,宿にこもって一日麻雀してた,というなさけないスキーツアーだった.

こんななさけないスキー経歴の人間が,なぜ,大学院になっていきなりスキーを始めたのかは今となってはおぼえてない.
最初のきっかけは,北海道で研究発表があったときに,そのときの師匠が,
「1日早く行ってスキーしようぜ」
と言ったことにある.(悪い師匠だ.)
なぜか,この言葉に触発されて,わざわざスキーブーツも買って研究発表に持参した記憶がある.

このとき行ったスキー場が,札幌国際スキー場だった.
このスキー場はそんなに大きくなくて,ひたすらゴンドラで登って降りるってのを繰り返すだけのゲレンデで,初心者にはすごく向いているスキー場だと思う.

が,しかし,このときはさんざんだった.
買っていったスキーブーツが足にあわなくて,1時間ぐらい滑ると足が痛くて痛くてかなわなかった.
一緒に行った師匠に足が痛いから休憩すると言うと,
「あ,じゃ僕勝手に滑ってるから.」
とか言われて,一人ぽつんと取り残された.
あまりに悔しいので,そのままレンタルスキー屋に直行し,新しく超大きめのブーツをレンタルしてスキーを再開.
師匠ほどには滑れなかったけど,1日でなんとかボーゲンぐらいはできるようになったと思う.

それからは,なぜか火がついたように,シーズンになると年に3〜4回のペースでスキーに行くようになった.
そんな中で,スキーに開眼したのが,今回やって来たニセコ グラン・ヒラフである.
なぜ,この時開眼したのかというと,一緒にスキーに来た先輩がめちゃくちゃ上手な人たちばかりで,常にリフトで取り残されるような状態だった.
で,それに追いつこうと必死になってるうちに,いつの間にか,"形はばらばらだけどそれなりにスピードの出る滑り"ちゅうやつができるようになっていた.
あと,スキーは頭で考えて滑らんとだめですね.
最近は1年に一度しかスキーをしないので,技術を思い出すのに時間がかかって結構たいへんだったりする.

さて,今回もやってきたグラン・ヒラフは,経営がころころ変わってて,ちょっと前まではニセコひらふって名前だったけど,いつの間にか,"グラン"なんてつけてちょっとおしゃれっぽくなっている.(名前だけでゲレンデはほとんど変わってない.)
実は最初に行った札幌国際以外,北海道ではこのニセコ以外のゲレンデに行ったことはない.
理由の一つは値段.なぜか他のゲレンデに比べてスキーツアー料金が少し安い.
ただし,他のゲレンデでは可能な"スキー以外の遊び"っていうのはほとんどない.
そのへんが安い理由なんじゃないかと思う.

もう一つの理由は,日本最高じゃないかと思う雪質とゲレンデ.
雪質は,ほんとのパウダースノー.
ゲレンデの下の方はときどきガリガリになったりすることもあるけど,上の方はマイナスの世界で作られた最高の雪質が体験できる.
一番最初につけた写真は,夕方5時ぐらいにゲレンデの中腹で撮った寒暖計の写真.
夜になると-15℃ぐらいは当たり前で,たまに-20℃ぐらいになったりするのがおそろしいところ.
そのおかげで,最高の雪質が生まれるわけである.
また,このニセコは,山頂でニセコアルペン,ニセコ東山という他のゲレンデとつながっていて,全部を含めると広大なゲレンデになる.
あまりに広すぎて,未だニセコアルペンは滑ったことがない.

で,このニセコグラン・ヒラフにやってきて滑ってみた訳なんだけど....かなり衰えを感じた.
ゲレンデは相変わらずいいけれど,昔に比べて体が固くなってるので,滑りがスムーズにいかない.
おまけに,少しずつメタボリックっぽくなってきてるので,疲労度も増えてきた.
スキーも,ショートスキーを最近はやってたけど,こいつでスピードを出すにはかなり体力がいるので,足が疲れた.
来年からは普通のスキーに戻そう.

そういえば,グラン・ヒラフで昔に比べて変わった所を書いておこう.
名前が変わったのは前に書いた通りだけど,ついでに変わったのはリフト券で,早くからICカード化されてたけど,現在のは服の中に入れててもちゃんと認識してくれるタイプになっている.
スキーウェアのポケットに入れておけばいいので,リフト券入れなんてものは不要になって,すごく便利なのだ.

あと,ニュースでも騒がれてるけど,豪州人と思われるいわゆる西洋人が多い.
ゲレンデでも1/3ぐらいそっち系の人じゃないかと思うほど.
この人たちは,かなりでっかいので目立つ上に,スキーが豪快なので,よく目立つ.
まあ,マナーもいいし,ニセコがもうかるならそれでいいのだ.

最後に,ニセコに来たら気をつけて見ておいた方がいいことを一つ.
このゲレンデの中腹あたりにくると,目の前に羊蹄山という山がある.
この山は,蝦夷富士と呼ばれるぐらいきれいな山で,快晴のときのゲレンデからの眺めは絶景である.
が,しかし,その山頂にはほとんどいつも雲がかかっていて,山全体を見ることはなかなかできない.
何回かニセコに来た中でも,僕が見たことがあるのは,わずか1,2回である.(今回は見れなかった.)
なので,ニセコに来てきれいな羊蹄山を見ることができたなら,それはすごく運が良かったってことになる.
きれいな羊蹄山を見に,また,いつかやってこようと思う.
そのためには,まずダイエットだな...

ひらふ亭

バイキングはなかなか素敵である.

最近,いろんなところで,バイキングをやってる.
一番身近なのは,2000円で焼肉がメインで他にもいろいろ食べ放題だよ,っていう店が家の近くにあるけど,焼肉用の肉の味が最低なので,ほとんど行ったことはない.
もう少しいいやつは,焼肉屋さんがやってる焼肉食べ放題で,これはいい店にあたるとなかなかおいしい.

そんなバイキングの種類の中に,ホテルでの食事がバイキングというのがある.
ホテルの食事は,朝食がバイキングというのはあたりまえで,これはかなりおいしいところもある.
夕食もバイキングというのがシティホテルとかでたまにあるが,こちらはなんか見た目だけ豪華で,あんまりうまいやつにあたったことがない.
まあ,3500円ぐらいで食べ放題なんだから,あたりまえなんだけど.

ただし,ホテルのバイキングにはとんでもない別格がある.
Las Vegasのホテルでのバイキングがそれ.
向こうではバイキングと言っても通じなくて,Buffet(バフェィ)と尻上がりに発音するのが正しい.
これについては,また後日機会があるときに書こう.

こんなバイキングだけど,一般的な感覚は,
"味はあんまり期待できないけど,好きなものが好きなだけ食べれるから楽しい."
って感じじゃないかなと思う.
僕は夕食がバイキングと聞くだけで,なんか気分がうきうきする.
学生時分は量メインで死ぬほど食べてたけど,今はいろんな料理をちょこっとずつ食べるだけで幸せを感じている.

今回,ニセコくんだりまでスキーに来て,泊まった湯元ニセコプリンスホテルひらふ亭ってホテルは,このバイキングが素敵,だった.
ひさしぶりにあたりのバイキングを食べたって感じ.
まず,入り口を入って右手には,ステーキ系の肉が2種類ある.
僕らが行ったときは,1日目は"牛ステーキ&地鶏",2日目は"ラムステーキ&地鶏"って組み合わせだった.
(2泊したのだ.)
で,この肉が結構おいしい.
ラムステーキは食べなかったけど,牛ステーキは,その辺のバイキングのスポンジみたいな味じゃなくって,きちんとジューシィだった.
まあ,むちゃくちゃうまいってわけでもなかったけど.

次に目を引くのは,魚介類.
1日目は毛ガニの爪やエビチリ,2日目はイワナやカキフライとか,バイキングでは食べれないものが数々ある.
もちろん日替わりの刺身も3種類ずつぐらい用意してあって,泊まったときは,確かカンパチやサーモンとかがあったと思う.
どれも量は豊富に用意してあるし,なにより味が結構いい.
同席者は毛ガニの足の殻で皿の上に山を作っていたし,刺身をひたすら食べているやつもいた.

もちろんバイキングの定番の天ぷらやパスタとかもあり.
天ぷらは目の前で揚げてるやつがどんどんなくなっていく.
サラダやソフトドリンクももちろんありだけど,なぜかバイキングというとライチを山のようにとる人が必ず出現する.
今回ももちろんいて,理由を聞くと,普段食べれないから,ってそれは他の料理も似たようなもんだと思うんだけどなぁ.

なんだか,このホテルはバイキングの話ばっかり書いてるけど,それには理由があって,ホテルとしてその他の部分はいたって普通.
フロント業務とかすごく合理化されてるんだけど,接客はちょっとなぁ,と思うこと数回.
部屋は普通の和室で,布団は引いてくれる.
お風呂は温泉だけど,まあ,普通の大浴場.別に温泉でなくてもいいって感じ.
そういえば,ここは客室露天風呂の部屋が多いらしいけど,スキーで泊まるにはあまり魅力がない.

という感じで,ホテルとしては,バイキング以外はいたって普通のホテルだけど,5人1室で一人8,500円ぐらいなんだから,文句を言ってはいけません.
バイキングだけで,けっこう元がとれるんじゃないかな.
スキーで泊まるんだったら,食事がちゃんとしてることは重要だから,また,泊まってもいいなぁ,という感じだった.

2007年1月20日土曜日

油山山荘

福岡に住んで10年近くになるけど,そんなふぐは好きじゃない.

普通の夕食で食べる,って感じではないし,みんなで飲みに行くときに,今日はふぐ屋にしよう!ってな話になることも少ないし.

ここで断っておくと,ふぐ,といってもいろんな種類がある.
どんなところでも,単に"ふぐ"って書いてある場合は,サバフグとかの種類のわからないふぐである.
そこらへんの居酒屋とかで,フグの唐揚げって書いてあったり,定食で3000円ぐらいの安いやつは全部この部類に入る.

もう少し値段が高いやつには,"とらふぐ"と書いてあるはずである.
ふぐの中では,このとらふぐが最も味がおいしいとされているので,いわゆるふぐの中では値段が最も高い.
だいたい,コースで5000円ぐらいが相場で,ちょいとした懐石料理屋さんに行くと,一人10000円ぐらいのセットになる.
ただし,"とらふぐ"としか書いてないときは,ほぼ100%が養殖のとらふぐで,まあ,世の中に出回ってるとらふぐの8割は養殖ものらしい.

そして,そして...
トラフグのなかでも最高級品が,"天然とらふぐ"というやつである.
まあ,天然トラフグを出す店はかなり限られていて,'てっさ(ふぐの刺身)'にしろ'てっちり(ふぐの鍋)'にしろ,そのへんの居酒屋さんでメニューに載ってるようなものではない.
だいたい,天然とらふぐコースとなると10000円〜30000円というのが相場である.

そんなふぐだが,今まで食べたのは,ほとんどがわけのわからんふぐだった.
が,2回だけとらふぐを食べたことがある..
一度は,かば田の通信販売で,売ってる冷凍のてっさとてっちりのセットを実家に送って食べたときで,なんか味がないなぁ,と思ったぐらいのうすらぼんやりした印象しかない.

もう一度の経験は,忘れもしない,門司の有名なホテルのセットプランになってた夕食のふぐコースである.
この夕食は,ホテル内で食べるのではなくて,門司の商店街の中の某割烹料理屋(特に名は伏す)で食べる様になっていた.
門司という下関に近いふぐ所で食べるので,それはそれは期待して行ったら...
もう2度と行かんぞ,あの店にだけは,って感じ.
嫁さん曰く,"腐ってるよ?これ."
あきらかに冷凍のふぐで,確かになんか変なにおいがしていた.
この店は団体旅行の夕食とかによくセットになってる店なのだ柄,実は札付きの店らしく,後日,同じ商店街の別の居酒屋の大将に聞いたら,
"あれは門司の恥だ"
ということらしい.気をつけましょう.

そして,今回3度目のとらふぐ挑戦となったのが,油山山荘である.

この油山山荘は基本的には割烹旅館なのだが,福岡の人には,冬のふぐコースが有名である.
なぜかというと,天然とらふぐのコースが,なんと,1万2千円から食べられるというからびっくり.
天神や中洲で同じものを食べたら,2万円ぐらいのコースになるんじゃないかと思ってしまう.

今回,この油山山荘にお邪魔したのは,妻の親戚の納骨後の会食に運転手で参加ということなので,お酒を飲むことができない分,料理を味わってやろうと密かに意気込んでいた.

しか~し,なんでこんな場所に建てたんだろうと思うような立地なのだ.
油山いうのは,その名の通り福岡では夜景で有名な山である.
近くには,動物のいる公園もあったりする.
店にたどり着くためには,曲がりくねった細い山道を通らなければいけない.
なのに,ふぐが名物の割烹旅館で,しかも結構予約が取りづらいという人気店である.
商売ってわからないもんやねぇ,と感心する.

店に到着後は,着物を着たお姉さんたちが案内してくれて,個室に通されたが,店の造りはそれほど高級なつくりという訳ではなく,普通の和風旅館という趣だった.

そして,いよいよ料理だが,出てきた料理を並べてみると,
・ お通し
・ てっさ
・ ふぐのから揚げ
・ 白子の刺身(!)
・ てっちり
・ ぞうすい
という感じである.

まず,写真を取れなかったのが返す返すも残念なてっさ.
かなり高級そうな皿に一面に盛られてやってきた.
食べてみると...おぉ,これが本当のてっさというものなのか.(感動)
今まで食べてきたてっさは,どれも味と言えるものがなく,なんでこれをおいしいというのかと不思議に思っていた.
しかし,このてっさは歯ごたえがあるのと同時に,ポン酢と一緒になって身になんとも言えないうまさがある.
しかも,まったく生臭くない.この辺が天然とらふぐのよさだろうか.
わしわしと食べたかったが,今回はおじゃま虫の身だったので,遠慮していただきました.
しかし,小学1年生ぐらいの子は,ぜんぜんかまわず一皿の1/3ぐらい食べていた.
子供の口にもうまいらしい,が,いくらなんでも贅沢しすぎじゃないか.

次のふぐのから揚げはどうでもいい味だったが,白子はまたすごかった.
まず,調理する前の白子を更に入れて店の仲居さんが見せにくる.
こんなでっかいやつ見たことない!って白子だった.しかも真っ白で.
これを刺身で食べるのだが,いやうまかった.
普通白子は少し火を通すらしいが,刺身で食べてもまったく生臭みがない.
その上,白子のもつコクとクリーミーさだけが味わえる.
隣の白子好きの方はここぞとばかりに食べてたけど,僕も結構食べました.
ただし,あんまり食べ過ぎると,コレステロールとかそっち方面の危険があるからほどほどに.

最後は,てっちりが出てきてその後ぞうすいにするんだけど,この辺はあまり味に感動しなかった.
かなりおなかがいっぱいだったっていうのもあるけど,ふぐは味が淡白だから,鍋にしてもそんなにおいしくないなあというのが素直な感想かなと思う.

そんな感じで,初めてうまいと思えるとらふぐに出会えた一夜だった.
支払いを全部もってくれた妻の親戚の方に素直に感謝します.
(でも,会社の経費で落とすらしいけどね :p)
機会があればまた行きたいけど,カードは使えないので,現金を大量に持っていくことを忘れないように.