2008年5月31日土曜日

佐賀県

佐賀県,といっても,はなわの歌の話ではない.

10年以上福岡に住んでいながら,実はなかなか佐賀県に足を踏み入れたことがなかった.
長崎に行くときに,九州道を通り抜けるぐらい.
別に避けてたわけではなかったけれど,なんかこう,行こうと思う場所がなかった,という気がする.

ところが先月,仕事で佐賀市に行く用事があって初めて佐賀に足を踏み入れた.
率直な感想は,「あれ?以外と近い?」
高速で行くと,佐賀市までは家から1時間かかるかかからないか.
これならいつでも遊びにこれる気がする.

ということもあって,5月はなぜか佐賀にばっかり遊びに行くことになった.
GW後半の5月4日は,嫁さんと吉野ヶ里歴史公園へ行ってみた.
前にも書いたようにGWはどこにも行かないのが正解!とずっと思ってるんだけど,さすがに家にこもりっきりだとお出かけの虫がムズムズしてくる.
というわけで,近場で行ったことのない吉野ヶ里を選んだというわけ.

実は,吉野ヶ里遺跡という名前から,京都や奈良の寺社仏閣みたいな名所旧跡を予想していた.
ところが調べてみてびっくり.えらく広い公園じゃないか.
福岡の海の中道海浜公園とよく似た国営公園だった.

現地にやってきてさらにびっくり,
普段は有料の公園が子供の日が近いということで入園料が無料になっていた.
無料なのは嬉しいけど,おかげで入園者もめちゃくちゃ多い.
といっても,もし関西や関東にこんな公園があったら押し合いへし合いという感じになるだろうけど,それほどゴミゴミしているわけではない.

中に入ってみると,高床建物や竪穴式住居のある環壕集落があるけれど,もちろんこれらはイミテーションだった.
子供たちは結構楽しそうにしてたけど,まあ,大人はふ〜んって感じ.

もう少し奥まで進むと,北墳丘墓という展示用の建物がある.
この建物は,実際の遺構の上に建物を建てて常設展示場にしてあるというもので,なかなかよくできた展示場である.
ここは,見ておいた方がいいだろうね.

と,この建物を出た辺りで,嫁さんがバテ始める.
この日は5月初旬にしてはバカ暑い日で,後のニュースでは7月上旬並みの暑さとのことだった.
おまけにやたらとでかい公園だったので,かなり歩きまわって疲れてきた模様.

というわけで,北墳丘墓の近くのバス停から園内周回バスに乗って公園入口まで脱出.
他にはたいして見学する施設はなかったので,もういいか,ということでさっさと帰ってきてしまった.
公園の他の部分には子供が遊ぶいろんな施設があるから,子供を連れて行くにはいいかもしれない.

次に,5月17日は佐賀にちょっとばかりのドライブに出かける.
最初の目的は,三瀬にある”三瀬山荘ぢどり屋”でランチするということだった.
この店はホームページはないけれど,なかなかの有名店のようである.

実は歳のせいか最近は牛肉はあまり食べたくなくて,鶏肉と豚肉ばかり食べている.
なので,外食するときも焼肉屋に行くことはほとんどなくて,もっぱら焼き鳥屋ばかりに行っている.
そんな中で,最近の一番のお気に入りが,地鶏,なのである.
三瀬はみつせ鶏という有名な地鶏の産地なので,とりあえずかなり期待していた.

店に着くと,店内で食べるか外で食べるかと聞かれたので,暖かかったこともあり,外のテラス席で食べることにする.
このテラス席はまあまあの雰囲気だから,風が強くない日はこちらの方がいいと思う.

出てきた地鶏は...固い!
久しぶりに,こんな肉の固い地鶏に出会った.
いや確かに地鶏は固いのがあたりまえで,10年以上昔にどこかで食べた地鶏はこんな感じだった.
ただし,最近の地鶏は,肉のコクはあるけどそれ程固くないという感じで,「最近は地鶏も柔くなったな」と思っていた.
なので,久しぶりに固い地鶏を食べて,久しぶりに驚いたのである.

肝心の味の方は,これまたよくわからんねぇ.
とにかく,固い,というのが印象に残ってしまって,おいしかったのかどうかもおぼえていない.
一緒に頼んだ合鴨ロースは柔らかくておいしかったけどね.

あと今回の失敗は定食を頼んだことだと思う.
単品で,タタキや唐揚げを頼めばきっとよかったんじゃないかと思う,
後悔先に立たず.

さて,ぢどり屋を後にして,次の場所に向かう.
実はこの周辺にあるどんぐり村というとこにでも行ってみようと思っていたのだが,実際に行ってみると入園料が取られる上に,子供向けの施設だった.
家族連れでアホほど混んでたので,中には入らずに退散.

後はこの周辺にある温泉に入って帰ろうと思ってたんだけど,まだ午後2時ぐらいだったので,それも早すぎるなぁということで,ぶらぶらと佐賀市の方に向かう.
そこで,ふと「武雄温泉に行くか!」というアイデアが.
武雄温泉は佐賀県では嬉野温泉と並ぶ歴史のある温泉街だけど今まで一度も足を運んだことがない.
嫁さんの了解も取れたので,急遽目的地を武雄温泉に変更し,高速で1時間ほどの武雄温泉に向かった.

が,いきなり思いついたので,武雄温泉に関する情報を持ってなくてカーナビだけが頼り.
武雄温泉駅には着くことができたが温泉街がどこかわからなくて,駅の観光案内所で情報を仕入れて温泉街に向かう.

温泉街は,なんか寂れていた...
歴史のある温泉街なんだろうけど,今は黒川や湯布院なんかの熊本や大分の温泉街にお客を取られているらしい.
しかし,休日だというのに,この人での少なさはなんなんだ.

とりあえず,温泉街の中心の朱塗りの楼門の中にある,公衆浴場に向かう.
ここの公衆浴場は元湯(300円),蓬莱湯(400円),鷺乃湯(600円)という3種類の公衆浴場があって,それぞれ,露天風呂とかの設備が違う.
300円のところは石けんとかがないし,400円のところは工事中とのことだったので,600円の鷺乃湯に入浴することにする.

あっさりと入浴した感想だけ書くと,「これが有名な温泉?」
泉質は無色透明で,なおかつ,塩素の匂いがかなりきつい.
普通の銭湯とあんまりかわらんのじゃないのか?

設備も普通だしねぇ,というか狭いので普通以下.
これなら,近場のスーパー銭湯に行く方がいいな.

というわけで,温泉街に魅力がない,泉質もよくない,では,泊まりにこようという気にはならない温泉だった.
人が少ないのもうなずける.

なんて話をしつつ,武雄温泉を出た後はおとなしく家路についたのだった.

あとは佐賀県は,6月末のボーナスが出た後の”イカ三昧パーティin呼子”を計画している.
嬉野温泉もチェックしに行ってみないといけないな.
というわけで,相変わらずの放蕩生活が続くのであった.