2008年3月30日日曜日

二匹の鬼

GWは家でのんびり過ごすに限る.

あれ,なんかこんなことを昨年も書いたような気がする.
九州でもGWはどこに行っても車と人が多く,なかなか混雑している.
なので,家の雑草刈りとガーデニングをちょこっとして,後はゆっくり休んでいるというのがスマートな方法だと思っている.
今年は,吉野ヶ里遺跡など行ってみたけど,それはまた後日書こう.

4月はまた結構忙しかったのでどこにも行ってないけれど,3月末に行った旅行を忘れていた.
例年3月末から4月頭にかけてが一番暇な次期なので,年度末忘年会(?)ということで,どこかに旅行に出かけるというのが我が家の恒例になっている.
昨年は,沖縄に行ったし,その前の年は...あれ,行ってないか?
まあ,今年度は車も買ったことだし,あまりお金をかけずに近場で2泊3日で行こうということになった.

で,ピックアップされたのが,阿蘇周辺.
なんでも,開運館という天然石のお店に嫁さんが行きたいとのこと.
というわけで,自然と宿泊場所は,その周辺ということになった.

1日目はあいにくの雨天.
毎度思うが,どこかに雨女がいるらしい.
新車のデュアリスは雨の中快調だけど,なんか少し運転にまだ慣れない.
この車はFFと4WDがあるが,購入したのはFFの方.なのにアンダーステアがほとんどない.
なんか,4WDの雰囲気がある.
なので,アクセルワークで曲がれなくって,ちょっととまどってしまう.

とかいいつつ,白川水源にちょっとよって,目的の開運館を見学する.
アホほど石がある,というのが個人的な感想.
ついでに,嫁さんが,西山さんというインスピレーションで書を書く人に,目をみて書いてもらう.
書の内容は結構あたってる内容で笑えるが,ちょっと困った内容でもある.

1日目の御宿は,阿蘇白水温泉「瑠璃」
ここは阿蘇に遊びに来たときには日帰り温泉としてよく来ていた場所である.
が,久しぶりに共同浴場の方に入ってみたら...あれ,昔の感覚より狭い?
阿蘇は日帰り温泉が多いから,どっか別のところと勘違いしていたのかもしれない.

今回の宿泊棟は日帰り温泉のある棟とは別の棟で,そちらで,チェックイン.
ちなみに,ここの経営は町がやってるらしく,チェックインカウンターに誰もいないなどのんびしした経営.
受付に出てきたおねぇちゃんも,えらいマニュアル的な説明の接客だなぁという印象である.

ただし,ここがいいのは,値段に比べて格段にいい部屋の設備.
こんなの民営だったら,1泊3万は下らないという露天風呂付き客室が一泊夕朝食付きで2人で2万円ちょっと.

部屋はきれいに整っていて,かなり新しい感じがする.
一度全部リフォームしたのだろうか.
そして今回の目玉の露天風呂は,最初はお湯が入ってなくて,ボタンを押すと自動でお湯が張られるという全自動式露天風呂.
これがかなりいい!
眺望はよくないけど,開放感はあって,夜空が見える.
当日は少し雨も降ったけど,でっかいパラソルも備え付けてあって,雨天の場合でもそれなりに楽しめる.
深夜はお湯が出なくなるんだけど,深夜まで何度も何度も入浴した.

夕食は,まあ,普通かなぁ.
場所はレストランで,刺身やステーキとか旅館で出てくるものが一通り出てくるという感じ.
値段を考えたら十分合格である.

総合的にみると,これで2万円なら十分OK.
低予算で露天風呂付き客室に泊まろうというなら,真っ先に挙る候補だろうね.

さて,2日目は1日目にもよった開運館に再度寄って,目的の天然石を購入.
まだ時間もあったので,阿蘇の山頂に登って火口見学,と行きたいところだったが,あいにく火口のガスが強くて火口はみれず. しごく残念.

そろそろ昼ご飯ということで,何回か行ったさえき屋という地鶏屋さんに行く.
が,閉まってる.が〜ん.
人が来なくて週末だけの営業になったらしい.
で,今見てみたら,閉店してみたい.
ちょっと高いけど,おいしい店だったんだけどなぁ.

頭の中は地鶏になっていたので,らくだ山という店に行く.
たぶん阿蘇では一番有名な地鶏の店だけどなぜか今まで行ったことはなし.
うわさ通り,空調設備はなく,いろり端で地鶏を網で焼いて食べる.
こりゃ話に聞く通り,夏は暑いだろうな.

地鶏はかなりうまい.固すぎず柔らかすぎずで,味もジューシー.
しかも,量がなってこんなにあるの?ってぐらいある.
男2人ならなんとか食べきれて,カップルだと結構辛いくて,女性2名だとまず食べきれんだろうな.
まあ,量が多いのはいいことである.

ただし,1つだけ注文があって,焼く前の鶏肉は,醤油ベースのタレに漬けてあるのだが,このタレが結構強めである.
なので,量の多さと相まって,最後の辺りになると,味が辛くて飽きてくる.
しょうゆや塩は別に出してくれるんだから,タレを漬けないやつを出してくれればいいのにな.
あと,鶏肉はハサミで切って食べるんだけど,このハサミが切れない...まあ,コツをつかめばなんとかなるんだけど.

個人的にはまた来るぞという感じである.味付けとかでいろいろ試してみたいこともあるし.

あと,店の前にはなぜか大量に犬がつながれている.
その中で,
「この犬はかみつきませんが,服をくわえてはなしませんから,ご注意ください.」
というでかい犬がいたが,おとなしそうだったので,遊んでいると,見事に,
 ガブッ
と,服の前をくわえこまれた.
いろいろやってみるが,引っ張っても全然離れず.
せっかく注意書きに書いてくれてるのに,なんたる失態,である.

結局,たまたま嫁さんが持っていたミルクのポーションで犬の気を引いて,犬がそちらをかもうとした隙に服を引き抜いた.
まあ,悪い犬じゃないから,また来たら遊んでやろう.

らくだ山を出た後は,阿蘇神社に寄ってお礼参りをしてから,くじゅう花公園に向かう.
が,季節が早すぎて花が咲いてなくて,早々に退散.

さて,ここから,2泊目の宿に向かうのだが,なんと,3月末だというのに,九重山脈はかなりの雪,雪,雪.
もちろんチェーンなんて持ってないから,かなり焦る.
雪をみるとかなりヤバい感じのやつで,積もる可能性が大.
とにかく,高度の高いとこだけでも早く抜けなきゃ,ということで,時間は余裕があったけど,一目散に宿に向かう.

なんとか,2日目の宿に到着.
宿は,今回のメインである,二匹の鬼である.
なんでこんな変わった名前なのかは知らないけど,ここは,すべて別荘タイプの宿である.
中が四畳半しかないロッジの「さえずり」,長屋タイプの「桂の秀」,ちょっと豪華な和風離れの「夢静香」といろんなタイプがあるのだが,今回泊まったのは和洋室タイプの「花別荘」である.

この花別荘は,和室が寝室になっており,洋室でフローリングのリビングがある.
リビングにはでっかいガスストーブがあって,これがかなり暖かい.
というか3月末なのに,寒くてストーブをがんがん炊いてしまった.

リビングの外にはウッドデッキのベランダがあって,その横にはその部屋専用の露天の温泉がある!
今回泊まった部屋の露天は岩風呂でかなり趣があっていい.ただし,脱衣所は寒かったので,部屋で脱いでざぶんとつかる.
やっぱり,ええなぁ〜
温泉マニアの醍醐味である.
泉質もかなりいいんじゃないかねぇ.

結局,この花別荘というのは,ほんとに「別荘」という感じ.
大勢で泊まる「ケビン」というタイプのコテージがあるけど,それに似ている.
ただし,中はきちんと整えられてて,お布団も引いてあるし,洗面用具やタオルも置いてあるので,ほんとに別荘に遊びにきたみたい.
寒くて無理だったけど,夏なら外のウッドデッキで星を見ながら,乾杯!だろうね.

実は,インターネットで調べたら,食事がすごくいい!とのことだったので,食事をすごく期待していた.
が,まあ,おいしい.
という感じだろうか.
盛りつけはすごく美しいんだけど,中の料理は,かなりうまい,けど.
と,なぜか,「けど」がいっぱいついてしまう.
まあ,期待が高すぎたってことだろう.
結局,値段からして素材にむちゃくちゃいい物を使うということはできないんだね,ということだと想像する.
盛りつけは美しいけど,その分の手間を省いて,シンプルに出して欲しいなぁ.

まあ,この別荘に泊まって,かなりうまい料理を食べて料金は2人で2万7千円.
忘れてたけど,朝飯は炭火で干物を焼かせてくれる.
それでこの値段ではなかなかできないね.

というわけで,コストパフォーマンスと雰囲気はしごくいいので,もちろんまた来てみたい宿であった.
2人ではなくて,4人で来ると一番楽しいだろう.

最終日は,テレビでも取り上げられていた満願寺そばに行ってみた.
嫁さんのコメントは,
「おいしいと言われるそば屋さんにいろいろいったけど,その中では一番おいしい.ただし,わざわざこの場所まで食べにくる必要があるかどうかはよくわからん.」
ということだそうな.
個人的には,そばの味はよくわかりません.
おいらが好きなのは,最近福岡で増殖中の小麦治のそば.
このそばは,なんとそば粉を全く使ってないが,なんときちんとそばの味がする.
ここはダシがうまいのに値段が安いから,最近あまり食べなくなったラーメンの代わりに時々食べている.

最後に話を元に戻すと,後は黒川温泉に少し立ち寄ってみておしまい.
黒川温泉はえらく狭苦しい温泉街であった.

旅行全体は,新車での長距離ドライブだったんで,少し運転が疲れたかなと.
まあ,車自体はいい車だということは確信できたので,次回は高速を使っていってみるぞ.
と,次の旅行計画を練るのであった.


P.S. そういえば,3日目の午前中に九重“夢”大吊橋にも行ったんだった.
あれは高所恐怖症の人間にとっては拷問以外の何ものでもなかったので,思い出すのもいやで記憶から消去していた.
普通の人には楽しいらしいけど,ひたすら前を向いて渡ったことしか覚えてない.
絶対に二度と行かないリストに追加しておいた.

2008年3月19日水曜日

アメリカ出張

最近,どうもアメリカがよくない.

といっても,アメリカの政治が,とか,経済が,とかいう話じゃなくて,アメリカ旅行がおもしろくない.

海外旅行は,最初はどこに行ってもおもしろいんだけど,だんだん新鮮味がなくなってくると,好き嫌いが出てくる.
そのなかで,アメリカは....楽しくないなぁ.

まず,歴史がない.
歴史がないということは,名所旧跡がない.
旅行の醍醐味の1つは,美しい景色や歴史的建造物を眺めることだと思うんだけど,アメリカにはあまりそういった観光地はない.
なんでもアメリカでは100年ぐらい経ったら歴史的建造物扱いで,普通は50年ぐらい経ったらSclap and Buildの対象になるらしい.

次に,車社会.
基本的に,アメリカ人はどこに行くにも車.
なので,徒歩の旅行者はちょっと外れたとこにいくと,でっかい車道しかなくておちおち散歩もできやしない.
そういえば,アメリカの大きな道路には歩道がない.
高速道路以外のほとんどの道路に歩道がある日本とはえらい違いである.
とにかく,徒歩と公共交通機関の移動だけではかなり限界を感じてしまう.

そして何より一番の欠点は...飯がまずい.
ハンバーガーやサンドイッチなんかのファーストフードは,日本よりレベルが高いと思う.
ただし,夕食でちょっとおいしいものを食べようと思っても,いわゆるアメリカ食にはそそられる食べ物がない.
ちょっと高い料理だと,ステーキとかグリルドシーフードぐらいしかない.
この辺の食べ物は,味付けに深みがない上に,どの店も同じ調理法のワンパターン.
おまけにカロリー高いし.
おかげで,最近はアメリカに行っても,スーパーの寿司,とか,ファーストフード中華とかばかり食べているのである.

前置きが長くなってきたけど,今回のアメリカ出張は3月19日からの5日間で,Pennsylvania州の田舎町に視察っちゅうやつに行ってきた.
忙しかったので行きたくなかったんだけど,仕事だからしょうがない.

行きの飛行機はANA.
福岡から成田に着いてワシントン行きの搭乗口に行くと,なんとビジネスにアップグレード.
久々のビジネスで食事を堪能しながら,快適な空の旅を満喫.
ちなみに,今回は仕事で4人組だったけど,なぜか予約は別々.
なので,一人客としてアップグレードされたらしい.
この辺りまではよかったんだよな.

ワシントンからは乗り継ぎの飛行機に乗って目的地に到着.
何もない.
空港は対馬空港みたい.
食事でもと思うがたいした店がないので,ホテルに直行.
この日は,昼ご飯にsubwayを食べて,晩飯もよくわからないメキシコ料理のファーストフード.
まあ,うまくもないけどまずくもないという感じである.

次の日は一日お仕事.
昼飯は訪問先の食堂で,SUSHIとGreen Teaを見つけたので購入.
アボカドとかエビとかを巻いたカルフォルニアロールというやつである.
味は対しておいしくないけど,醤油の風味がよい.
晩飯は結構高そうなレストランで,グリルドシーフードを食べたけど,まあ,普通.
そりゃ,エビとかを塩で炒めただけだからなぁ.

この食事のときに,アメリカ滞在が長かった人が.ぽつりと言った一言.
「アメリカでは,何も味付けしてない料理が一番おいしいんだよなぁ.」
その場にいた全員で,深く納得する.

そういえば,この店には生のGuinness(黒ビール)があった.
とりあえず,アメリカの薄いビール以外があって,唯一の救いである.

次の日はなぜか一日休日.
前日にどこか観光に行こうかとか行ってたのだが,なんと朝から雪.
道路はかなりつもってて,徒歩で歩くのはかなり困難.
観光はあえなくキャンセルになり,ホテルで1日缶詰になるはめになった.
ついてない.

ま,こういうこともあろうかと,今回の旅行は,日本から仕事と本とDVDを持参してきていた.
午前中に仕事を済ませて,昼は街をぶらぶらと散歩.
午後からは本とDVDを見てると,気がついたらもう夕方である.

最近気がついたんだが,海外旅行におけるDVDの時間潰し力はかなり高い.
本だと読んでみるまで面白いかどうかわからないことが多く,読み始めてもつまらなくて途中止めになることが多いけど,DVDはだいたい内容がわかってるので,そんなことはまずない.
しかも,映画とかだと2時間ぐらい時間がつぶせる.
これからはDVDドライブのついたノートパソコンが必須だな.

現地最終日ということで,夕食は地元の良さげなレストランへ行く.
せっかくアメリカに来たからということで,3000円ぐらいのステーキにしたけど...やっぱり止めとけばよかったと後悔.
肉はそんなに固くないけど,あまり味がない.
日本のスーパーで1000円で買ってきて,自分で焼いた肉の方が全然いいだろうな,という雰囲気である.

次の日は,早朝にホテルを出発し,ローカル空港からワシントンに戻り,一路日本へ,といきたいところだったけど,ワシントン空港で問題発生.
帰りの便はUnitedだったのだが,機材の不具合で3時間遅れで出発とのこと.
そんなことされたら成田の乗り継ぎに間に合わん〜
という訳で,予約はANAを通してだったので,ANA便に変えてもらおうとみんなでANAのカウンターに行くが,予約はUnited便なので,Unitedのカウンターで変更してもらってくれとのこと.
え〜,ターミナル違うじゃないか.

時間もなかったので,ターミナル間の地下通路を移動してメインターミナルに行ったら,あら,カウンターがない?
ANA便の出発時間まで時間がなかったので,ダッシュでUnitedの出発ターミナルに移動.
が,搭乗口に行ったら,Customer counterに行けというので,counterに行ったら長蛇の列.
このあたりで成田行きのANA便は時間切れ.
成田発福岡行きのANA便は1日1便しかなく,羽田発にも間に合わないので東京一泊か?と半ば諦める.

30分程ならんでcounterの係員にチケットを見せてなんとかしろと言ったら,成田発の便をANAからJALに変更するとのこと.
なんだアラインアンスを超えてそんな予約変更ができるのか?と思いつつ,とりあえず,同日で福岡に帰れるので一安心,である.

帰りのUnited便は,やっぱりANAに比べると劣悪.
映画はオンデマンドじゃないしおもしろいのやってない,食事もおいしくないし.
などとぶつぶつ言いつつ13時間の我慢で成田に到着し,福岡便に乗り換えて帰途についた.

そういえば,最近気になるのが時差ぼけが3日後ぐらいからひどくなること.
今回も帰国後次の日とかはあまり時差ぼけを感じなかったが,3日後ぐらいになると昼間が眠くて眠くてしかたがなかった.
まあ,疲労がそのころに一気にくるんだろうと思うけど.

もう当分アメリカは行かなくてもいいなぁ.と,思いつつ,7月にはまたラスベガスに行く予定が入ってしまっているのであった.

2008年3月18日火曜日

倉&魁龍 in 小倉

福岡に住んでいると,関西以東の客人をもてなすことがよくある.

都会住まいの人は,たいてい新鮮な魚に飢えているので,玄界灘の生きのいい刺身のお店に案内すると,大変喜んでもらえる.
ほんとに,福岡って魚はうまい.これは間違いない.

さて今回も,大阪や名古屋の客人をもてなすという話だったが,今回はいつもの博多ではくて小倉である.
なぜかというと,昼間に北九州市で大きな会議があったから.
ただ,小倉は守備範囲ではないので,なかなか迷っての出陣である.

ということで,ピックアップしていったお店が,さかな市場炭寅
さかな市場は,十徳やという福岡の居酒屋チェーンのお店なんだけど,はずれなくうまい魚を食べさせてくれるお店である.
一方,炭寅も福岡に何件かある鳥料理の店で,こちらは行ったことはないけれど,かなり評判はいいらしい.

とりあえず,この2件だけピックアップしていたのだが,直前まで人数がわからず,予約はなし.
結局参加人数は7名ということで,夜7時から電話してみたら,火曜日なのにどちらも満席.へたこいたー orz
まあ,今回の会議がかなりでかい会議で,その参加者うちかなりの人数が小倉でご飯を食べてるんだからしょうがない.

というわけで,作戦練り直しなのだが,なんせ小倉では手持ちの店がない.
しかたなく,集合場所のホテルにあったパンフレットのなかから,旬工房 倉というお店をセレクト.
電話してみたところ席が空いていたので,この店に決定,である.

しかし,こんな風に決めたお店はろくな店じゃないんだよね〜,と思っていた.
適当に選んだお店はえてして外れが多い.そう,前回の新潟の場合みたいに.
ところが,今回だけは違ったのである.

まず,お店についてみると,名前の通り,和風の倉をイメージした内装で,なかなか感じがよい.
掘りごたつ式の大きな机について,とりあえず目についたメニューを端から頼んでみる.

最初に頼んだのが,薩摩鶏炭焼き,薩摩鶏たたき,薩摩鶏○○あえ(しまったなんだったか忘れた),の薩摩鶏コンボ,と,ごまさば. 実は薩摩鶏コンボは他の人の注文で,え〜そんなに鶏ばっかり食べるの〜,と少し引いてしまった.
が,これが実はかなりヒット.
炭焼きは,宮崎地鶏ほど黒い訳じゃないけど,ほどよい堅さで塩辛くもなくちょうどよい.
たたきは,ネギが大量に乗せてあり,そのネギと細かく切ってあるタタキと薄めのタレが絶妙でグ〜.
鶏の○○あえは味も忘れてしまったが,おいしかったのは覚えている.
どれ食べてもおいしいというのはなかなかめずらしいよ.

ごまさばは,おいしかったけど,まあ普通.
がしかし,関西の人は,ごまさば,っていうと,ゴマサバという種類の魚の刺身だと思うらしい.
違います.福岡で”ごまさば”っていうと,サバの刺身に醤油とごまをあえたもので,魚の種類はだいたいなんでもOK.
関東とかでは,「関サバじゃないと刺身で食べちゃいかんのだよ」とかなんとか言うことがあるらしいけど,そんなことはなし.
福岡では新鮮なサバならなんぼでも刺身で食べられるぞ.
新鮮なサバが入荷する九州ならではだけどな.

これらの最初の注文を食べていると,この辺りでなんと「今日のおすすめ」メニューの書かれた紙を発見.
あらこんなところに,という感じでお勧めメニューをいくつか頼んだけど,どれもかなりうまい.
おまけに,ホテルにあったパンフレットで,一人一杯ずつ焼酎が無料.
まあ,次の日も仕事がある人が多かったんで,あまりみんな飲み過ぎることはなかったけど.

そんなこんなで,一人平均が,ビール一杯+焼酎一杯+普通に食べて3200円ぐらい.
かなり安くついたけど,新発見のお勧めのお店だった.

で,話は飛ぶけど,翌日自宅に帰って,小倉に「倉」っていうなかなかいい居酒屋さんがあったよ,という話を妻にしたら,
「「倉」は私が薦めた店やないね〜」
と言われてしまった.
どうも家で酔ったときに,北九州出身の妻に「小倉にお客さん案内できるいい居酒屋さんないかね〜」と聞いたようだ.
うん,確かにそれは覚えているような.
その回答が「小倉なら「倉」ぐらいしか知らんね」という返事だったらしい.
それは覚えてない(^^;
とりあえず,地元ではそれなりに有名な店だそうな.

話を元に戻して,倉を出た後は,ラーメンということで,ベタなところで魁龍か,一蘭を薦めたところ,魁龍に行こうという話になる.
魁龍は久留米ラーメンの分類に入るお店で,かなり豚骨を煮込んであり,ひどいときには骨髄がスープの中で粉になっていることがある. ただし,背油とかは入ってないので,脂っこくはない.
個人的には,かなり好みのラーメンである.

そんなこんなで,魁龍の小倉魚町店に到着.
なぜか,7人が横一列に並ぶハメになる.
久しぶりに食べる魁龍はしみじみうまく,めずらしく替え玉を頼んでしまった.
まあ,お酒を飲んだ後のラーメンは,間違いなくうまい.

その後は,寄り道もせずにホテルに帰ってバタンキュー.
次の日の朝は早朝から勤務先に直行で,さらに次の日がアメリカ出発だったしね.

ちなみに,宿泊したホテルは,サンスカイホテル
このホテルは市街地から少し離れてて,駐車場が無料なのに宿泊代金が安い!じゃらんとかで素泊まり4,800円!もっと安い日もあり!
小倉駅まではバスに乗らないといけないけど,バス停が目の前で,バスの本数も多いから,実は交通の便もよい.
しかも,このホテルは小さいビジネスホテルじゃなくて,ちゃんと会議場や宴会場もある.
ロビーもそれなりにきれいだし,部屋もそれなりに広い.
これから小倉に車で行くときの常宿にしようと思う.

ただし,朝食は付けない方がいい,
700円ちょっとだと思って朝食をつけたけど,おそろしく品数の少ないバイキングの朝食だった.
これなら,バイキングじゃない方がいいぐらい.
まあ,それを差し引いてもなかなかコストパフォーマンスの高いホテルであることは間違いないので,お勧めのホテルである.

2008年3月6日木曜日

八昌 in 広島

また,タイトルとは関係ないけど,現在アメリカで軟禁状態である.

最近,あまりおもしろくない仕事をずっとやってるんだけど,その関連で,アメリカはPennsylvaniaのとある組織を視察するということになってしまった.
で,やってきて見ると,3月末だってのに,えらく寒いし.

まあ,この話の詳細は後日書くとして,今日はそのアメリカ出張で唯一自由行動ができる日なんだけど,なんと外は雪.
しかも,道路にも積もってるぐらいの大雪.
もちろん車はスタッドレスでないと走れないぐらい.

今宿泊してる町はかなりの田舎町で,特におもしろそうな観光場所もなし.
ショッピングセンターにでも行こうかという話になっていたけど,この雪ではそれもねぇ...
ということで,ホテルで,ブログ書き&仕事という状況になってしまった.
まあ,最近忙しかったんで,たまにはそれもよし.

というかわけで,話をタイトルのやつに戻すと,今回は,広島出張である.
まあ,広島は何回も来てるので,だいたいパターン化してきている.
なので,端的に短く書いていこう.

移動は新幹線.
行きはこだわらずに新幹線を予約したら速いけど揺れる500系.
が,昔に比べたら振動が少なくなっているような気がするんだけど,気のせいか.
帰りはN700系,を予約したつもりだったけど,ホームにやってきたのは500系.
まあ,乗ってる時間がそんなに長いわけではないので,まあ,どれでもよい.

宿泊は,シャル並木
同行の3人連れの3人部屋が一番安いという理由だけで選んだホテルである.
行ってみると,まあ,普通のビジネスホテルである.
朝食が付いてるという話だけど,朝になるとロビーにしょぼいパンが置いてあるので勝手に持ってって下さい,という感じ.

部屋もごく普通.
ただし,3人部屋を見せてもらったからかなり立派な部屋だった.
これで3人1泊9000円は安い!このホテルの3人部屋は,かなりコストパフォーマンス高し,である.

さて,広島と言えば,お好み焼きだけど,個人的には広島のお好み焼きはどこで食べてもおんなじようなもんだと思っている.
だって,ほとんど工夫のしようがないもんね.
ソースはおたふくソースが基本.
で,生地をクレープみたいに伸ばして,キャベツ乗っけて,卵とそばを別に炒めて,それを最後に全部乗っけてできあがり.
味が違う余地があまりない.
広島には何度も来たのでいろいろ食べ比べてみたが,まずいお好み焼きもない代わりに,まあ似たようなもんである.

ただし,個人的には,一軒だけ「ここは他と違ってうまい!」という店がある.
それは,超有名店の八昌である.
今回もここにやってきたけど,やはり何かが違う.
何が違うんですか?って聞かれると,困るんだけど...
なんか,野菜の水分をうまく飛ばしてて,パリッとした感じの演出が上手い,って感じだろうか.
いつも並んでる店なんで,30分ぐらい待つのは当たり前だけど,並んでもぜひ食べたい店である.

ちなみに,八昌と名前の付く店は広島市内にいくつかあるけど,こことは関係ない店とのこと.
事実,数年前に嫁さんと別の八昌にいったけど,べちゃべちゃのおいしくないお好み焼きがでてきた.
(おぉ,このときは明確においしくないと思ったぞ.)
明らかに別物なので,気をつけましょう.

今回の出張では,他にもチェーン店のすてっぷでお好み焼きを食べた.
ここは何度か食べてるけど,ここの広島焼きは,可もなく不可もなくといったごく平均的なお好み焼きである.

あと食べたのは,広島駅新幹線口から近いげんこつ屋光町店というラーメン.
広島駅近くをぶらついて入った店だけど,久しぶりにはずれ.
スープのダシに特徴がないうえに,値段も高い.
夕食時だというのに,お客さんが入ってなかったのも当たり前だろう.

という感じで,八昌のよさを再認識した広島出張だった.
次は小倉だ.