2008年10月31日金曜日

美奈宜の杜温泉 杜の湯

最近,ホテルの予約はもっぱらインターネットの宿泊予約サイトである.

数ある宿泊予約サイトの中でも,メインで使っているのは,じゃらん楽天トラベル
これらのサイトは,特に予約する時でなくても,時々のぞいて何か面白いホテルはないかと巡回している.
こういうサイトにはホテルが趣向をこらした宿泊プランがあるので,その辺の旅行本を読むよりもはるかに面白い.

そんなこんなで,なんとなくじゃらんを徘徊していたとき,目にとまったのが,美奈宜の杜温泉 杜の湯である.
その時は,家から近くて気軽に行ける温泉旅館はないかと検索していた.
出てきたプランは,
・古民家風の離れで2部屋+岩風呂
・食事は部屋出し
で,なんと平日1泊2食付きで2名で15000円である.
家から1時間で行けるので,これは行ってみねばなるまいて.
というわけで,さっそく10月末の金曜日に早退して,妻と一泊してみることになったのであった.

宿泊当日は,とりあえず早めに職場を脱出,と行きたかったのだが,やはり仕事が詰まってて,職場を出たのが予定の1時間遅れ.
どたどたと自宅に帰り,ばたばたと出発したのだが,結局宿に着いたのは午後5時半.
まあ,もともと,この宿は昼は時間貸しで部屋と風呂を貸しているので,チェックインが5時から.
だからあまり早めについてもしょうがない.

と思っていたのだが,着いたときに言われたのが,
「ご夕食は6時からになっております.」
って30分後?
予約の時に,チェックイン時刻を何気なく午後5時としてたら,6時からにスケジューリングされてしまった.

時刻を変えてもらうという手もあったのだが,まあ,いいかということで,そのままにして部屋に入る.
部屋の中は,雰囲気があってなかなかよい.
あくまで古民家風なのであって,部屋の中は古ぼけた感じはない.
和室が2部屋に岩風呂にトイレとマッサージ器.
この中で,岩風呂は確かに雰囲気がよかったね.
窓を開けてもそれほど景色はよくないけれど,なんせ広くて落ち着く感じ.

と部屋を見て回っているうちにふと気がついた.
冷蔵庫に缶ビールが数本あるけど,外にはお酒の自販機はなかったなと.
フロントにも売店はなかったような.
これはこれは...ひょっとして今晩缶ビールだけ?

ここからの行動は夫婦してなかなか早い.
車に飛び乗り,カーナビでコンビニを検索.
そして一番近場のコンビニまで,一直線.
何をするかって,もちろん今晩のお酒を買い込むためである.

宿を出たのが午後5時40分.
食事は6時からだから,20分で戻ってこなければならない.
が,一番近いコンビニまで3km.
う~ん,間に合わんかな~

などといいつつ走っていると,目の前に建ったばっかりと思われるコンビニが出現.
「お酒」という看板を確認してコンビニに滑り込み,カゴをゲット.
氷,焼酎,チューハイ,つまみをカゴにほり込んで,さっさと清算を澄ませて車に飛び乗る.
おかしいな,普段はまったりとしか行動しないのに,こんなきびきびとした行動もできるのか?

宿に着いたのは,午後5時57分.
ぎりぎりセーフ,ではなくて,配膳の方が部屋の前でまって待っていた.

すいません~,と謝りつつ,食事準備をお願いする.
出てきた食事は,いわゆる仕出し.
ただし,一品一品それなりに手間がかかっていて,食べてみるとなかなかいける.
特に鳥鍋がよかった.シンプルな出汁がなかなかグッドである.
最後に雑炊を作ると結構おなかがいっぱいになった.

食後はまず風呂に入ってまったり.
風呂からあがってマッサージ器でまったり.
マッサージ器の後は,焼酎をロックでまったり.
飲んでしばらくすると風呂に入りたくなって,また風呂でまったり.
というループを3セットぐらいやったんじゃないだろうか.
まあ,ゆっくりのんびりした訳である.
そのうち,気がつくとと寝てしまってたような気がする.

次の日は,朝7時半ぐらいに起きて,また風呂でまったり.
朝食は食事処だったが,あまり印象には残らなかった.

チェックアウトは午前10時なので,けっこうばたばたしながら宿を後にした.
リーズナブルでかなりいい宿だと思うけど,チェックインからチェックアウトまでの時間が短いので,なんかあわただしかったなぁ,という印象である.
それさえなんとかなれば,時々息抜きに泊まりにきたい宿であった.

宿を後にしたあとは,キリンのビール工場と秋月を見てまわる.
キリンのビール工場はコスモスを見に行ったんだけど,ちょっと時期が遅かった.
秋月は紅葉狩りに行ったんだけど,こちらはちょっと時期が早かった.
後から聞いた話では,秋月にはうまいカレーパンを売る店があるらしいので,こんどは寄ってみよう.

というわけで,"思い立ったが吉日"旅行は終了.
じっくり計画した旅行もいいければ,こういう旅行もたまにはよし.
時季外れだからこそ,値段も安くすむし.
今度は,思いついたときに,佐賀の方に行って竹崎蟹を食べたいと思うのであった.

2008年10月24日金曜日

飲み会 in 博多

昔は,よく博多や天神で飲んだものである.

福岡に引っ越してきてまず最初にやらなければならなかったことが,飲み屋さんの開拓.
なぜって,関東や関西から来るお客さんを連れて行く接待用の飲み屋を調べておかなければならなかった.
というのが建前で,おいしいものの少ない関西からうまいものだらけの福岡に引っ越してきて,食べ物のうまさに逆上してよく繰り出していたのであった.

だだし,それも昔.
結婚した今となっては,博多や天神に飲みに行くことは,特別な用事でもなければ皆無といってもいいぐらいになってしまった.

そんなこんなで一抹の寂しさを感じていたのだが,久しぶりに博多での飲み会の企画があったので,のこのこと行ってきた.
まあ,この企画は,別の飲み会のときに,久しぶりにあった会社人に「ひさしぶりに博多で飲み会でもしたいんだど〜」と言って,無理に企画してもらったもの.
企画者に感謝である.

さて,そんなこんなで連れてってもらったのは,博多の暖炭というお店.
もちろん,企画してもらった飲み会なので行ったことも聞いたこともなし.
ホームページを見ると,ブロガー割引とか出張者割引とかいろんなことをやっているお店である.

店に入ると店長らしい人に,この店の人気メニューセットはどう?,と聞かれるので,そのセットを注文.
が,まず出てきたのは,炭火のコンロである.
この上に出てくる材料を乗せて焼けというタイプの居酒屋なのだった.
実は,焼肉や以外で,このタイプの居酒屋であたりだったことはあまりない.
なんか,自分で作るのが面倒だから客にまかせてしまえ,みたいな感じがしてあまり好みではない.
やっぱり居酒屋は,家庭ではできないような工夫を凝らした料理を食べるからいいんだよね,と思う.

最初に出てきたのはマグロの中トロで,これをあぶって食べる.
なぜに博多でマグロ?
前から思っているのだが,博多でマグロを出す店はあまり信用がならない.
なぜなら,近海でうまい魚がアホほどとれるのに,わざわざ遠くでとれたマグロを食べなきゃいけないんだ,と.
今はやりの地産地消じゃないけれど,安くてうまい料理を出すには,その地方のうまいものをシンプルな調理で出すのがベストな選択だと思う.

ちなみに,個人的な意見としては,マグロは東京で食べるに限る.
東京にはマグロを食べる文化が昔からあるので,ひょいと入った居酒屋にもうまいマグロがそろっている.
不意に大トロなど食べると,あまりのうまさにしばし愕然としてしまうこともある.
が,博多ではそんなマグロにあたったことはなし.
まあ,逆に博多では魚は近海物に限るのである..

という感じで,まあ,博多にしては普通の居酒屋さんだった.
そういえば,「厳選☆地鶏もも肉炭火塩焼き」なるメニューもあり,地鶏フリークとして注文したが,これは期待はずれ.
その辺のスーパーの鶏肉をグリルで焼いたような感じがする.
炭火で焼いてるんだろうけど,宮崎に行って焼き方を勉強すべし.

そんなこんなで食べてると,他のみんなも次行きましょか,という感じになったので,次のお店へ.
先ほどの地鶏の炭火焼きにフラストレーションが溜ったらしく,おいしい地鶏が食べたくなって,いつものぢどり家に行く.
ここの地鶏のもも焼きは,あいかわらずうめ〜,であった.

と,この辺りから記憶があやしいな.
年は取りたくないもんだ.

で,ふと気がつくともう12時半.
じゃあお開きにということになって,博多駅辺りまで見送ってもらったのだが,会社員のみんなは電車もないのにどうやって帰ったのだろうか?
ひさしぶりに楽しい飲み会だった.

そういえば,この日泊まったのは,博多グリーンホテル1号館.
じゃらんのポイントが溜っていたので無料で宿泊する.
初めて泊まったけど館内や部屋は普通のビジネスホテルで,特に気になるところもいいところもなし.
ただし,このホテルの特徴はチェックアウトが12時なところで,これは飲みに行くときのホテルとしては重要なポイントだろう.
普通でも5000円ぐらいで泊まれるので,部屋に長時間滞在することのない出張族にはお勧めである.

2008年10月12日日曜日

英彦山日帰りドライブ

あの曲は「クラリネットポルカ」っちゅう曲だったのか.

昔々,といっても十数年前の話だけど,伊東四朗が司会をしていた「ザ・チャンス!」というクイズ番組があったそうな.
その番組の中で,回答者が値段を答えて,その値段の分だけ登山者の格好をした人形が山を登って行くというコーナーがあった.
そのコーナーで,人形が山を登るときにかかる音楽が,やたらとハイテンションなヨーデルだったんだけど,「クラリネットポルカ」というポーランド民謡だそうな.

youtubeにうまい演奏があったので張っておこう.




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さて,訳の分からんネタは横においといて,最初から話を始めることにする.

昨年の10月は仕事がアホほど忙しかったのだが,今年はなぜか結構暇なので普通に休日が取れた.
で,「10月の3連休は1日英彦山に行きたい」という嫁さんからの要望により,英彦山日帰りドライブに行くことになった.

実は以前英彦山の非常に近くのしゃくなげ荘というところまで温泉に入りに行ったことはあったのだが,英彦山には登ったことはなかった.
英彦山は日本三大修験道の山の一つで,昔は山伏の修験道場として使われていたらしい.
現在は,山頂に英彦山神宮があるだけであるが,紅葉等がすばらしいらしく,観光地の一つになっている.

この英彦山は,修験道の道場らしく神宮までの階段はかなりきつく,神宮までたどり着くのは結構大変だった.
ところが,3年前に階段の部分を全部すっ飛ばすことができるスロープカーができたので,誰でもほいほいと登って行ける様になったそうな.

というわけで,英彦山までドライブに来て,このスロープカーに乗っているときに,頭の中にふと浮かんできた音楽が,「クラリネットポルカ」という訳なのだった.
あの山登りの人形ぐらいゆっくりと進むスロープカーだったけど,なかなか快適である.

山頂に着くと重要文化財になっているらしい英彦山神宮の奉幣殿があるが,まあそれだけである.
ただ,空気はおいしく,なんかすがすがしい気分になる.
龍神の口から出ているわき水も非常においしく,なかなかリフレッシュできるような気がする.

そこから2時間半ぐらい山道を登って行くと上宮という頂上に着くらしいが,もちろんそんな元気はなし.
ただし,帰りはスロープカーに乗らずに階段を歩いて下りた.
最後の方は,ヒサがくすくす笑っていたけどね.

階段を下りたあとは,車で高住神社の方にいく.
こちらの神社はほとんど人がいなかったが,神牛の像などあり,なかなか落ち着けていい場所だった.

そういえば,この英彦山ドライブの途中で昼飯に立ち寄ったのが,多加蔵という地鶏屋さん.
地鶏定食を頼んでみると,鶏肉は固すぎず柔らかすぎずちょうどいい感じ.量も結構ある.
味付けは主に塩で食べるけど,これがまたよし.
炭火焼なので,地鶏の皮が香ばしく黒く焼けて最高である.

一緒にでてくるご飯も漬け物もうまい.
今回は外で食べたけど,その雰囲気もなかなかよい.
まあ,久しぶりに地鶏でも食べるか,という程度のノリで入ったのだが,久しぶりにヒットの地鶏屋さんではないだろうか.
ただし,地鶏飯が売り切れなのは残念であった.

このお店の大将は結構話し好きの人で,脱サラした話や車の話など,とりとめのない話をした.
九重の夢吊り大橋ができていらい小石原への観光客の人が減ったと嘆いていたから,小石原へ遊びに行った人はぜひどうぞ.

後は,帰りに道の駅ひこさんによって帰る.
九州には道の駅がかなりたくさんあるが,ここの道の駅もかなり大きくて繁盛しているようである.
寄った時間が夕方6時ぐらいでほとんどの野菜は売り切れてしまっていた.残念.

というわけで,英彦山日帰りドライブは終了.
飛行機で行く北海道や,温泉旅館もいいけれど,たまには日帰りドライブも気軽でいいもんだな,と,再認識したのであった.