2009年7月22日水曜日

中津日帰り&百道日帰り

書くことの程はないのだが,一応備忘録だから出張の話は残しておくか.

7月22日は中津市日帰り出張.
といっても,昼に出発して,現地で2時間程働いて,そのままとんぼ返り.
帰り道の途中で,ジョイフルでドリンクバー飲みながら報告書書いたぐらいか.

7月31日は,福岡の百道にこれまた日帰り出張.
こちらは,仕事上の情報を仕入れに講演会に参加したのだが,大まかな話で収穫ゼロ.
がっくしきたので,帰り道にトリアス久山ブックオフでいろいろ古本など仕入れて帰る.
こちらは結構収穫ありだった.

それにしても日帰り出張ほどつまらんものはなし.
久しぶりにどこか遠くに行きたいと,旅行の虫がうずくのであった.

2009年7月16日木曜日

Raw Oyster! (ラスベガス出張その3)

子供のころは,牡蠣が大嫌いだった.

小学生のころは,あの気味の悪い緑色のぐちゃぐちゃしたところが特に嫌いだった.
なぜ,あの気色悪いやつをわざわざ食べなければいけないのか理解できなかった.
家での夕食で牡蠣フライが出てきて,一口かじって緑色の部分が出てきたところで,食べるのをボイコットしようとした.
が,うちの家は好き嫌いは許されない家だったので,泣きながら1時間ぐらいかけて食べさせられたのが,非常に印象に残っている記憶である.

ところが...
年月は経ち,牡蠣が大好物になったのはいつのころからだろうか?
高校生のころには牡蠣フライを食べてたような気がする.
大学生のころには,確か生牡蠣も食べていたという記憶がある.
味覚の変化とはおもしろいものである.

さて,この牡蠣は,日本では冬だけの食べ物なのだが,なぜか海外に行くと1年中食することができる.
しかも生で.
思い出深いのは,オーストラリアのパースで,フィッシャーマンズワーフなるところで,仕事の打ち上げをしたときのこと.
新鮮な魚介類の料理がいっぱいあったのだが,生牡蠣ばかり15個ぐらい食べたのではないだろうか.
それぐらい新鮮でうまかったのである.

他にも,フランスはニースでも6月に生牡蠣を食べたし,灼熱のシンガポールでも食べたような.
こんな感じで,なぜか海外に出ると牡蠣食い男に変身してしまうのである.
ちなみに,日本では生牡蠣を食べる機会はほとんどない.だって高いし.


さて,何の話をしていたかというと,ラスベガス出張の話の続きである.

実は,アメリカは,Oyster barなる店もあるぐらいのかなり生牡蠣を食べる国である.
なので,食べ放題のBuffetに行っても,ちょっと高いところに行くと,生牡蠣がおいてある.
4日目の夕食として選んだTODAIは,まさにこの条件に当てはまるみせなのである.

TODAIに関しては,最近ラスベガス来るたびに必ず1度は立ち寄る日本食Buffetのお店.
アメリカ料理に飽き飽きした舌に,緑茶とダシの味を呼び戻してくれる貴重なお店である.

店に入って,いつもの通りiced green teaを注文し,適当に料理を見て回る.
すると,今回は,ひときわ大きなraw oysterが並べられている.
しかも,非常に新鮮そうでつやつやしている.

陳列されると,周りの人達もわらわらとよってきて速攻なくなっていくraw oyster達.
牡蠣食い男としては,負けてはならじ,と何度も通って,15個ほどの大きなoysterを平らげたのである.
沈み気味だった気分も直って一安心. やはり食事っていうのは,旅行の何よりの薬なのだった.

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さて,この辺で今回の展開が読めた人が多いと思うが,とりあえず,話をどんどん進めることにする.


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5日目:

5日目の朝飯は,いつも通りクッキー等の軽い朝飯で済ませる.
ホテルの下のショッピング街にあるEarl of sandwichもちょっとだけかじらせてもらったが,これはうまかったな.
今度はちゃんと食べてみよう.

昼からはいろいろと歩き回った末に,Fashion showというショッピングモールのフードコートで昼食ということになった.
少しお腹がもたれているので,さっぱりとsubwayである.
ちゃんと自分の好みで注文したつもりが,アボカドを頼み忘れた.
まあ,おいしかったからいいのだ.

午後からは,お土産を買ってみたり,プールに入ってみたり,ショーを見てみたりと,結構盛りだくさんなスケジュールをこなす.
そんなことをしてるので,夕食を食べようかと話になったのは,夜の10時近く.
次の日の朝は朝6時にホテル出発だったので,ホテルのcafeで食事ということにした.

ビールを1杯だけ頼んで,他のメンバーの食事のチョイスを見てみると,アメリカ最後の食事ということでステーキを注文するらしい.
負けてはならじ,という感じで,同じくステーキにしたが,これはやはり失敗.
あまり固くはなかったけど,もたれた胃には非常に重く,パスタにでもしておけばよかったと後悔したのであった.

という感じで,今回のアメリカ出張はおしまい.
と,行きたかったのだが...

それは深夜3時にやってきた.
ふと目を覚ますと,何か胃がむかむかする.
やっぱりステーキは食べ過ぎたかなと洗面台に行くと,急に吐き気がして,胃の中にあったものを全て出してしまう.
あら,これは調子が悪いねと思っていると,同時に下の方も...
最初は普通だったのだが,途中から完全な水が出始める.
そのまま,1時間ぐらいはトイレに籠るはめになったのである.

持参の下痢止めと消化剤を飲んでみるが,あまり効果なし.
すべてのものを体内から出してしまうと,腹痛や吐き気はそれほどひどくないのだが,しんどくて立ってられない.
ベッドに横になって時間を過ごすが,そのうちに手が少ししびれるような.
まずい,これは脱水症状だ.

ベッドに横になり持参のミネラルウォーターをほんのわずか口に含んでは,ゆっくり飲むという動作を繰り返し,少しずつ水分を体内に取り込む.
が,その努力も虚しく,下痢は続く.
脱水症状で動けなくなるか,水分補給で回復するかどっちかの瀬戸際だったような気がする.

そうこうしているうちに,ホテルを出る時間が来てしまったので,最後の気力を振り絞り,シャワーを浴び,荷物をまとめてホテルロビーへ.
なんとかタクシーに乗って,空港でチェックインを済ませたあとは,ひたすら空港の椅子でぐったり.
ただ,この時にスポーツドリンク×2とミネラルウォーター×1を買ってきてもらい,ゆっくりゆっくりと摂取する.
と,少しずつよくなってきたような.
特に,合成着色料満載の気のふれたようなピンク色のスポーツドリンクは,体内から失われたミネラル分をなんとか補給し,徐々に体を元に戻していったのであった.

そんなこんなで,なんとか成田にたどり着いたころには体調も回復し,無事に福岡に帰ることができた.

さて,この原因を考えてみると...やっぱり,牡蠣かねぇ...ちょっと時間は経ってたけど.
ステーキがあたったという線も捨てきれないのだが,牡蠣の毒素が入っているお腹に,脂っこいステーキでとどめを刺したというのが,壱番考えられる線だろう.
そう考えるとステーキを食べなければ,こういう自体にもならなかったかもしれないので,次回からは海外ではステーキはなしである.
海外では牡蠣はなし,という結論に至らないところが,自分でもすごいと思う.

教訓: 海外では無謀な食事は止めておきましょう.

2009年7月13日月曜日

ABCストア(ラスベガス出張その2)

ABCストア,といっても,日本で靴を売ってるABCマートとは何の関係もないそうな.

今回のラスベガス滞在で最も便利だったのが,宿泊ホテルであるPlanet Hollywoodのショッピング街に,ABCストアが入っていたこと.
なんのことはない,ABCストアは日本でいうところのコンビニである.

実はアメリカのコンビニは日本と違ってひどく品揃えが悪いことが一般的なので,かなり使い勝手が悪い.
ジュースも甘いものばっかりだったり,食べ物もへんなスナック菓子ばっかりだったり.
ところが,このABCストアは,食べ物からお土産まで品揃え充実.
おまけに,ばか高いホテルの売店と比べると,良心的な価格設定.(普通のスーパーと同程度.)
噂ではハワイが本拠地のコンビニチェーンらしい.確かにマカダミアナッツも売っていた.

とにかく,このABCストアが何かと便利で,1日1回は何かを買ってた気がするな.
最終日には,嫁へのお土産に,キティちゃんTシャツとかを購入した.

さて,話を元に戻して,2日目からの備忘録を始めよう.


2日目:

この日は朝から晩まで仕事だったので,ほとんど仕事会場のホテルに缶詰.
朝は,成田のラウンジでパクってきた,じゃなかった,もらってきたクッキーとあられせんべいをパクつく.
ラスベガスではどうしても食べ過ぎてしまうので,朝はできるだけ軽くしておく方がベターである.

昼はホテルのフードコートで軽く食事.
サブウェイもあり,ちょっと迷うが,Rubio'sというメキシカンフードの店で,タコスを買ってくる.
アメリカでタコスを買うと,フレッシュベジタブルやサルサソースが入れ放題なので,タマネギのみじん切りをこれでもかと入れた後に,辛いサルサをたっぷりと振りかける.
これがまたうまいんだな.

夜は,仕事が1段落ということもあり昨年も言ったHootersへ.
夜はかなりの混雑だったが,それほど待つこともなく入店.
ピッチャーでビールを頼み,鳥の唐揚げやらなんやら頼んで居酒屋状態である.

が,食事も終盤にさしかかったところで,一人が"Fried pickles"なるものを注文.
"pickles"は,普通塩漬けにしたキュウリを酸っぱい液につけて発行させた,日本でいう漬け物みたいな食べ物.
味は柴漬けに近いかなぁ.
それを"Fried",つまり揚げたやつ,ってなぜそんなものを頼む!

時間がかかって出てきたそれは,漬け物のフライ,以外の何者でもない味がする.
しかも量が多いし.
案の定,食べきらずに会計を済ませようとすると,店の人に”持って帰る?”と聞かれてしまう.
同行者が英語でまごまごして適当に返事をしていると,でかい入れ物で本当にもって帰ることに.
ほんとにそれ食べるのか?と思うが,実はこれが大正解だったのである.

店を出た後は,「ラスベガスの街を歩きたい」とのたまう酔っぱらい1名をほっぽってバスに乗車.
バスは10分程でホテルに着いて何事もなく,就寝,となるはずだったのだが...

バスに乗ったとたん,"Fried pickles"を注文した責任でばくついていた者が,急に気分が悪くなったそうな.
で,何かを出したいと.口から.
バスを降りようかと思ったが,あいにくバス停を出発したばかり.
そうこうしているうちに,どうしようもなくなってきたらしく,口を押さえてのたうちまわり始めた.
これはいかん,と,ふと持っていたのは先ほどの"Fried pickles".
大きな入れ物だったので,その入れ物を開けて,出して頂きました.(ああ,汚い話.)

しかしきれいに出た訳ではなく...
こちらの服が一つお亡くなりになりました.
まあ,他には大した被害がなかったからよかったけどね.

なお,このときに後ろにいたアメリカ人の方に,ティッシュをもらうやらバスを停めてもらうやらといろいろお世話になりました.
アメリカ人でも親切な人はいるんだなと.

というわけで,最後はホテルまで徒歩で帰って,部屋で速攻シャワーを浴びる.
スロットをしに行く元気もなくなり,そのまま就寝した.


3日目:

ブルーな気分でベッドに入ったのでなぜかあまり熟睡できず,体調不良な感じで目覚める.
今日は同行者と分かれて,一人会場で仕事である.

朝はクッキーなどで軽く済ませ,昼はABCマートでカリフォルニアロールっぽい巻き寿司などを買って食べる.
アメリカでハンバーガーばかり食べてるとすぐに胃を悪くするので,スーパーの巻き寿司はマイブームである.

とりあえず,仕事をこなしホテルに帰ってくるが,この日はなぜか気分がブルーなままだった.

晩飯は再度同行者達と合流し,宿泊ホテルであるPlanet HollywoodのBuffetに行く.
割と評判がいいらしい食べ放題だが,あんまり感動しなかった.
ParisのBuffetの方がいいかもしれない.


4日目:

前日まででだいたい仕事は済んだのだが,相変わらず体調がよくない.
肉体的に体調が悪いというわけではなく,精神的なテンションが今ひとつ.

というわけで,朝は例によってクラッカー程度で済ませ,昼もあまり食べる気がしなかったので,フードコートでスムージーを飲んで済ませる.
そのスムージーが気がふれたようなピンク色をしたパッションフルーツ系のもので,甘くて飲めたものではない.
まあ,注文したのは確かに自分なんですが.

そんなこんなで,この日は定番の観光スポットから初めての場所までいろいろと回る.
おまけに,夕方に安いマジックショーなるものも見て,盛りだくさんの1日だった.


実は,この日の夕食から旅行最後まで話がつながるので,以降はその3に続く.

2009年7月12日日曜日

Planet Hollywood (ラスベガス出張その1)

世界的な不況でも,たまにはいいことがあるじゃないか.

サブプライムローンに端を発する世界的な不況では,実はちょっと痛手を被った.
少しだけ預けてた外貨預金は,円高のせいで額面割れ.
買っていた株も値下がりのせいで,利益がほとんどゼロに.
投資信託にいたっては,目も当てられない状況に.(その後もちなおしたけど.)

という感じで,我が家の財政にも大きな影響を及ぼしていた世界的不況.
ところが,毎年恒例化しているラスベガス出張では,それがなんとあらゆる面でプラスにはたらいた.

まず,円高.
昨年まで1$=120円ぐらいだったのが,今年は,95円程度.
だいたい昨年より円の価値が2割アップといったところ.

次に,航空券代.
最近はユナイテッドの航空券をwebで購入しているのだが,昨年はサーチャージたらなんたらかんたらで18万ぐらいしてたのが,今年は12万程度.
まあ,これは昨年が異常だったのだが.

そして,もっとも価値があったのが,ラスベガスの宿泊代金の異常な低価格化.
少し古いホテルなら,1泊1室1500円から.
アメリカのホテルは1人で泊まっても2人で泊まっても同じ値段なので,2人で泊まると一人750円なり.
なんじゃそりゃ?
webの情報では,不況によりラスベガスに来る観光客が激減しているので,カジノで稼いでいるホテルは宿泊料金を格安にしても,人を呼びたいんだそうな.
ただし,仕事なのであまり安すぎても会場から遠すぎるホテルは選べないのが難しいところである.

というわけで,今回のラスベガス出張では,宿泊ホテルをさんざん迷ったあげく,選んだホテルはPlanet Hollywood(プラネットハリウッド)となった.
このホテルは,普段は1泊1万ぐらいするはずなのだが,この不況のせいでなんとskygateで1泊6150円の値がついた瞬間があった.
そこで,すかさず予約.
海外のホテルの予約は,時期によって値段がコロコロ変わるのだが,今回はこれが大正解.
ほぼ底値でのホテル予約に成功したのである.

このPlanet Hollywoodなのだが,ラスベガスではまあまあのホテルランクらしい.
ところが,実際に宿泊してみると...かなりいいじゃないか.
部屋の内装は都会的でシンプルな感じ.
各部屋には映画で使用された小物が置いてある.
うちの部屋にあったのは,よくわからない映画の小物としてつかったバックがかざってあった.

あと,水周りのスペースがやたらでかいのもグッドな点である.
特に,日本人には深くてゆったりとした浴槽があるのがうれしいだろう.
もちろんシャワーブースは別にあって,浴槽はただ浸かるだけなのだが,それでも浴槽でゆっくりできるのはアメリカのホテルとしてはめずらしい.

という感じで,ほぼ欠点のないホテルと言ってもいい,というか,ラスベガスで泊まったホテルの中では1番じゃないだろうか.
ベラージオに泊まったこともあるけど,調度品はよかったのだが,部屋は狭くていまひとつだった.
(まあ,噴水が部屋の中から見れるのは最高だったが.)
ただし,チェックイン時の行列だけはなんとかならないものなのだろうか.
チェックインで1時間近く並ばされるのは,これもめったにないことだと思うぞ.

ホテルの話はこれぐらいにして,備忘録なので,行動を少し記録しておこうか.
今回の出張は総勢4名とちょうどいい人数のグループであった.
あまり緊張感なく始まった旅行だったが,いろいろとハプニングもあったねぇ...(遠い目)

1日目:
福岡空港集合で出発.
集合に遅れてくるもの1名.やってきた瞬間に明らかに二日酔いとわかる.
だって酒臭いし.
話を聞くと,3時ぐらいまで飲んでたとのこと.
初めての海外旅行らしいのに,こんな緊張感のなさでいいんだろうか,と思う.

気をとりなおして何事もなく飛行機に搭乗,と思いきや,搭乗寸前にその二日酔いが「携帯がない」と騒ぎ始める.
探してみると,さっきまで座っていたところに,携帯を落としていたことが発覚.
前途多難だな,とため息がもれる.

成田に到着後は,一人だけラウンジに.
ここのラウンジに来るといつも無料のそばを食べる.
今回は特におなかが空いていたので,そばを1つ食べた後に,うどんをもう1杯お願いする.
だって,朝から何も食べてなかった上に,ここのそばは小さいからね.

飛行機の中ではユナイテッドの食事×2.
いや,しかし,コストダウンもここまできたかという感じの食事である.
内容は忘れてしまったけど,とにかくひどかったという印象しかない.
今時オンデマンドの映画もないし,なにして時間をつぶせばいいんだろうという感じである.

が,今回はそれを予想してたので,500ページ近くある文庫本のフェルマーの最終定理を持ち込んでいた. 飛行機の中だけでは読み切らなかったけど,予想通りのおもしろい読み物.
個人的には,研究に関して共感できる話ばかりなので,理論の研究者にもぜひとも読んで欲しい本である.

成田からの飛行機はサンフランシスコに着いて,そこからは何事もなく,ユナイテッドでラスベガスに乗り換え.
ラスベガスに到着後は,前述の通り,1時間ぐらいチェックインに待たされてから,部屋にチェックイン.
チェックインしたら既に午後5時ぐらいである.
次の日に仕事があるので,初日はベネチアンの近くのpanda expressで中華ファーストフードを食べて,さっさと床に着いたのであった.

長くなりそうなので,2日目以降は次回に続く.