2009年4月26日日曜日

4月の備忘録

そういえば,備忘録なので,4月の行動記録を少し書いておこう.

なぜかこの4月は週末にほとんど家におらず.

最初の週末は,前回書いた通りで,佐賀の蟹御殿旅行.

次の週末は,嫁さんの病院への送迎がてら天神でランチ.
この日のランチは,ちょっと変化球で,タイ国政府商務省輸出振興局認定「タイ・セレクト」料理店でもあるタイ料理の店,ガムランディーであった.
比較的小さな店だが,店のドア開けっ放しだったり,カウンターがタイル張りだったりで,タイの屋台の雰囲気がよく出てる.
トムヤム麺セットを頼んでみたところ,タイ風の香辛料を使っているが日本人向けに調整してあって,なかなかいける.
個人的には,もっとパクチーを入れてもっと辛いのが好きだが,平均的日本人にはこれぐらいの方が受けるだろうね.

そういえば,新鮮な自家製パクチーを100円で売ってて,喜んで買って帰った.
値段もそんなに高くなく,夜のメニューに魅力的なものがあったので,また夜に居酒屋っぽく使ってみたいと思わせる店だった.

ちなみに,天神周辺でタイ料理なら,薬院のプラウチャイ(旧店名:ゲウチャイ)という店もお勧めである.
こちらも,「タイ・セレクト」のタイ料理店だが,もう少しレストランっぽい店なので,少し気どった夕食にも使えるだろう.

次の週末は金曜から仕事で原鶴温泉に一泊.
原鶴は久しぶりだったが,相変わらず「昔は少しは繁盛してたけど今はさびれた」という感じの温泉街である.

宿泊は,原鶴グランドスカイホテルだったのだが,なぜかこのホテルはカタカナのロの構造をしており,真ん中が全部吹き抜け.
部屋も広々とした洋室で,まるでリゾートマンションである.
というか,リゾートマンションが売れ残ったからホテルにしたんじゃないのと勘ぐりたくなる.

温泉は相変わらず特徴なし.
大浴場も広くなく,食事もごくごく普通でまあどうでもいい感じである.
仕事できてるんだから文句を言ってはいけないか.

帰りには,香山昇龍大観音というとこだけ立ち寄ったが,新しい観音様でご利益あるんだかないんだか.
無難に仕事しました,ということで,さっさと家に帰ったのだった.

次の日曜日は,嫁さんが知り合いの結婚式に出席するとのことで,八幡の式場まで送って行く.
ついでに,インターネットで調べたかかしうどんなる店で昼飯にする. うどんなのに量も多いし結構うまいとの評判で行ってみたかったのだ.
店に入ってカウンターにすわると,いきなり横で普通のおじさんが「ごぼう天うどんの大盛」を注文.
なんだ大盛っていっても対して多くないのかと,まけじとかき揚げの大盛を頼むと,出てきたやつは...3人前?
久しぶりに,うどんを残してしまいそうになりました.(結局全部食べたけど)
うどん自体はしっかりとコシがあって,つゆも味は薄いけど香り高いなかなかいけるダシである.
しかも値段は500円程度.
家の近くにあったら,ちょくちょく来たいうどん屋であった.

うどん屋を出た後は,これもインターネットでしらべた日帰り温泉であるおとぎの杜 へ.
一人900円とそんなに安くないけど,なかなかのんびりできるスーパー銭湯だった.
なにがいいって,露天にある壷湯がいい.
この壷湯は,ちょうど一人が入る程度の大きさの壷にお湯が張ってあるものである.
最近,ちらほら温泉でみるけど,なんか独り占めできる感じがあって,この壷の中にいて考え事をしてるとすぐに20分ぐらい経ってしまう.
他にも塩サウナや炭のぬる湯などご機嫌な設備もあって,ゆっくり過ごすにはいい感じである.
日曜だというのにお客さんもほどほどで,こちらも家の近くにぜひ欲しいね.

そして最後の週末は,やっと家でごろごろできる週末だったのだが,庭の雑草どもが繁殖しているのに耐えきれず,愛機のマキタの草刈り機を持ち出して,庭仕事に精を出すはめになるのであった.
(実はこの草刈りが大変で,GWに持ち越すはめになるのであるが,それはまた後日にしておこう.)

2009年4月3日金曜日

蟹御殿

蟹といえばどの蟹を想像するだろうか?

日本で三大蟹といえば,タラバガニとズワイガニと毛蟹.
タラバガニは,鍋に入れたり焼いて食べたりするのが個人的にも大好きで,好きな食材の1つである.
ズワイガニは...なんかあまり食べる機会にめぐまれないなぁ.
毛蟹は実はあまり好きではない.
身が一番うまいと言われるが,食べてるとなんかせせこましい感じがしてくる.
蟹味噌もたいしてうまくないしねぇ,という感じである.

実は,個人的には蟹といえば,渡り蟹,なのである.
渡り蟹ってなに?という人も多いだろうが,正確にはガザミ,もしくは,イシガニという名前の蟹なんだそうな.
子供のころは瀬戸内沿岸に済んでいたが,なぜか実家ではこの渡り蟹を普通に夕食で食べていた.
ザルに入ったゆでた渡り蟹を出されて,一人1つか2つぐらい食べてたような...

で,この渡り蟹の特筆すべきうまさはどこかというと,「蟹味噌」と「内子」である.
蟹味噌は一般的だろうけど,内子が食べられる蟹はめずらしい.
内子というのは,産卵する前の体内にある卵のことで,ある季節のメスの甲羅の中に入っている.
味はというと...なんだろう例えようがないな.
いくらからあのこってり感を抜いて,それをざらざらのペースト状にして蟹の甲羅に詰め込んで冷やしたみたいな?(かなり遠いな)
とにかく,珍味であることは,間違いない.

この渡り蟹の内子であるが,実は,甲羅を開けてみるまでどれぐらいみっちり詰まっているのかまったくわからない.
なので,内子の季節になると,メスの甲羅を開けて「おお当たり」だの,「おお外れ」だのという会話になるのである.


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さて,今回は前置きが長かったが,3月の頭に話を戻そう.
例年3月末〜4月頭は比較的暇なので,結婚記念日のお祝いを兼ねて旅行に出かけることがうちの慣習になっている.
最初の計画では2泊3日で行こうという話だったが,予算も限られてるし,1泊にしてそのかわり高級旅館でパーっといこうぜという感じの話になる.

そこで,今年は高速料金も安くなったし,佐賀県は太良の方にでも行ってみようかという話になっていた.
太良という場所は観光地でも温泉地でもないが,前述の渡り蟹に「竹崎蟹」というブランド名をつけて名物にしているところである.
渡り蟹を食べるのは20年ぶりぐらい?だったので,今回は,太良で一泊して竹崎蟹を賞味+帰りに嬉野温泉で日帰り湯,というプランになった.

ところが,今年はこの時期の嫁の体調が絶不調.
冬の間中,熱を出したり,吐き気がしたりと大忙しだったのだが,この旅行の4日前にも39度に近い熱を出して寝込む.
こりゃ,旅行はキャンセルだなと思っていたが,キャンセル料金のかかる3日前になると,なぜかすっと熱が下がる.
ただし,食欲はないまま.
うまいものを食べようと行く旅行だったが,骨休めをしたいという嫁の希望もあり,そのまま決行することにする.

さて一日目は,のんびりと昼過ぎから出発.
途中,祐徳稲荷によってみる.
意外なことにかなりでっかい.
こんなとこに,でかいお稲荷様があったとはつゆ知らず.
奥の院まで上がろうかと思っていたが,案外時間がかかりそうだったので,本殿だけのお参りにした. とりあえず,ごにょごにょとお祈りをしておきました.

夕方ぐらいに,今回の御宿である蟹御殿に到着.
この宿は,実は前々から目を付けていた御宿である.
なんで注目していたかというと,「海にとけ込む絶景展望露天風呂」という宣伝がANAの機内誌にあったから.
温泉フリークとしては,これはいってみねばなるまいて.

今回宿泊した部屋は,ちょっと奮発してはなれのアジアンスイートという部屋である.(以下は蟹御殿のホームページの写真ね.)


この部屋は,アジアンテイストの茅葺きの屋根がついた露天風呂があって,野趣満載.
リビングの窓も全部開け放つことができたけど,寒くて断念.
スイートなので寝室は別にあるのだが,あら畳敷き?
てっきりベッドかと思っていたので少し肩すかしを食らうが,マットレスがきちんと入ってたので,ベッド派でもぐっすり寝ることができた.

部屋の家具はやたら凝っている.
BOSEのWave Music Systemが部屋にあって,一度聞いてみたかったので,わざわざCDを持って行った.
このサイズとこの価格にしては,かなりいい感じである.
将来狭い部屋に済むときは,購入候補だな.

あと,特に変わっているのは水回り.
洗面台は見たことのないまな板のような形状をしている.
が,そのおかげで端の方に流したものがなかなか流れていかず.
トイレはそばに立つと自動で便座のふたが開くやつ(たしかパナソニック)だが,洗面所がそんなに広くないので,歯を磨きにいっても,お風呂に入るために着替えをしてても,ウィーンと開いてしまうのはご愛嬌である.

露天風呂はやはり非常に気持ちがいい.
チェックアウトまでに何度入浴したことか.
ただし,一応温泉なのだが,泉質は期待してはいけません.

さて,部屋で一通り遊んだあとは,露天風呂ではしゃいでいる嫁さんを残して,売り物の展望露天風呂に行ってみることにする.
こんかい泊まったのは,ほんとの「はなれ」なので,露天風呂のある本館には,一度建物の外に出て,本館に移動しなければならない.
本館のエレベータに乗って7階の展望露天風呂に言ってみると...狭くない?
展望露天風呂というより,建物の屋根の上に無理やり露天風呂を作ってみましたという感じである.
確かに海しか見えないけど,そんなにきれいな海じゃないし.(沖縄とかと比べると,という話であるが.)
風が吹いてて寒かったので,ちょっとがっかりしながら,早々に退散した.

部屋に戻ると,なんと温泉の効能か,前日まで悪かった嫁さんの体調が復活したとのこと.
それでは,ということで,待望の夕食である.

今回の夕食は,ちょっとアップグレードして,「【食材の宝庫佐賀】蟹・牛・サザエ・車海老を存分に♪」というプランである.
個室風の食事どころにいくと,すでにいくつかの食事が並べられていて,美味そうな雰囲気をぞんぶんにかもし出している.
まず,蟹.待望の蟹.竹崎蟹が一人一匹.
食べてみると,懐かしい味が口の中に広がる.

しかも,内子がいっぱいあるし.
と,思いつつ嫁さんの蟹をみると,内子がさらにこれでもかとミッチリ入っている.
俺の蟹;「あたり」,嫁さんの蟹「おおあたり」だったらしい.
ちょっとくやしい.が,ああ,うめいうめい.

その他には,サザエはお造りで出てくる.これは,普通.
車エビは,「踊りでだせますけどどうしますか?」という仲居さんの問いかけに,「じゃあ踊りで」といってしまった.
が,車海老が出てきた瞬間にかなり後悔.
やたらと生きのいい結構でかい車海老を,踊りで食べたことがありますか?
きちんとつかんでないと,大暴れしてその辺を跳ね回るんですぜ.
それにも負けずに頭をもぎ取って,殻を取ってさあ食べよう,ってときにもまだ動くんですぜ.
今度出てきたときは,おとなしく天ぷらにでもしてもらおうと心に誓ったのであった.

さらに,佐賀牛もついてて,目の前で焼きながら食べる.
脂の刺しは入っているけど,そんなにしつこくなくていいお肉,である.

そしてそして,今回のサプライズが.
「サービスです」ということで用意されていたのが,殻付き牡蠣の蒸し物.
いくら牡蠣のシーズン終了だからって,サービスで出てこなくても.
しかも一人3つ!!!

実はこれが蟹と並んで非常にうまかった.
牡蠣の身はいままで見た中で最大級の大きさ.
調理は蒸してあるだけなのだが,そのおかげで,牡蠣のジューシーな感じが存分に味わえるのである.
牡蠣好き人間にとっては,この牡蠣だけ10個ぐらい食べたい!と思うのであった.
もっと寒い季節だと,太良の当たりには牡蠣小屋が出ているそうなので,今度はその季節にやってこよう.

その他にももろもろの料理があって最後は蟹ご飯が出てきて食事終了.
それはもう満腹&大満足になりました.
そういえば,ここは鯵の姿作りや牡蠣なんかもそれなりの値段で単品で注文できたので,安いコースにしてそれらを単品で頼む方がいいかもしれないと思った.
少なくとも,車海老はいらんしね.


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さて2日目は,これまたおいしい朝食を頂いてから出発.
一路,嬉野温泉に向かう.

嬉野温泉は特に行きたい所があったわけではなかったのだが,とりあえず,どこかの日帰り湯だけが目的だった.
嬉野への道中には焼き物市をやってたので立ち寄ったが,雨が降ってて露店がえらいことになってたのでちょっとみただけで退散した.

嬉野温泉ついたあとも結構な雨が降っていたが,初めて来たのでちょこっと散策.
まず,水の神様がいるらしい,豊玉姫神社にお参りして,雨を止めさせてくださいと願う.
なんでも,美肌の神様でもあるんだとか.

次に観光案内所に立ち寄ったあと,きららカフェというカフェで昼食にする.
玄米ごはんを使った素朴なカレー.
一人で切り盛りしている奥さんはマクロビオティックに凝ってるらしく,前日に食べ過ぎている胃にちょうどいい食事である.

さて,ということで,立ち寄り湯を選択.
今回は,結構高級ホテルなのに料金が安かった萬象閣敷島をチョイス,が,これは失敗.

大浴場だけはいったのだが,露天風呂がなかった.
あれ,パンフレットにはあったのに,と思ったが,それは貸し切り露天風呂の話だったらしい.
湯上りに,大浴場出口に置いてある冷たい麦茶はおいしかった.

萬象閣敷島を出ると雨はほとんど止んでて,やっと豊玉姫神社のご加護があったらしい.
しかし,時すでに遅しで,後はまっすぐ帰宅の途についた.

今回は,宿泊した旅館がよかったので,ゆっくりできてなかなかGoodな慰安旅行になった.
今度蟹御殿に泊まるときは,はなれじゃなくて,展望露天風呂付客室に泊まってみよう.