2017年8月30日水曜日

フォレスター試乗

というわけで,前回の続きの車購入記である.

購入予定は12月.もしくは,来年2月の決算期でもいいので,のんびりムードだが,とりあえず本命のフォレスターの試乗である.

スバルのディーラーは以前購入したことがあったのだが,営業さんの退職により現在はまったく付き合いがない.
なので,30分前に今から試乗に行くから誰か対応よろしく!と電話しておいた.
その方が担当さんが決まるので,スムーズに事が運ぶ事が多い.

担当になった営業さんは,明朗闊達な営業を絵に描いたような好青年だった.
説明も的確で,嫁と子供への対応も完璧.
20代後半だが,きっと営業成績はいいだろうな.

何はともあれ試乗である.

ディーラーを出発する瞬間に,デュアリスのつもりでアクセルを開けると回転数がかなり上がって,いきなり加速しようとする.
これが今時の車のガバチョ(スロットルの早開き)ちゅうやつかと実感.
街乗りなのに,そんなに慌てて加速しなくてもと思う.

自動車専用道っぽいバイパスに乗るが,60kmぐらいでは安定するのは当たり前という感じ.
それより静粛性がかなりいい.
10年前にデュアリスとフォレスターを比べた時に,デュアリスの圧倒的な静粛性にびっくりしたものだが,今回のフォレスターはデュアリスの比ではない.
エンジン音がほとんど聞こえないので,アイドリングストップも気をつけていなければわからないほど.

また,アイサイトの機能のうち,ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)だけ試す事ができたんだけど,うーん,前車追随が完全自動なのは本当に楽だね.
かなり未来に来た気分です.
ハンドル操作のみに注意すればいいので,ちょっと混んだ高速は快適だろうな.

最後は山道でどうぞ少し飛ばしてください,という試乗コース.
それでは,とアクセルを踏むが,横には営業さん,後ろに妻と子供が乗ってるのでそんなに飛ばすわけにはいかない.
それでも少しはスピードを出して,感じた印象は一つ.
デュアリスの上をいく不気味な安定性である.
その理由は,
・ 少々のスピードで曲がってもロールが非常に少ない.
・ アクセルのオンオフで挙動が変わらない.
というぐらいだろうか.

車高が高いのにロールの少なさは怖いほどで,少々のスピードでは全くロールしない.
なので,カーブでも後ろで子供が転がらない.(そりゃ,今の車でうちの子がシートから立つのが転がる原因なんですが.)
アクセルのオンオフで挙動が変わらないのは4WDの特性でもあるのだが,アクセルでコントロールできないので,曲がるにはハンドルを切るしかない.
とにかく,いかなるスピードでもアクセル開度に関係なくハンドルを切ったぶんだけ曲がる,という感じで,よく言えばオンザレールで走れるし,悪く言えば運転する楽しさに乏しい,という気もする.
でもきっと,これが新しい車ってことなんだろうね.
(と,この時は思ったが,エクストレイルの試乗で間違いなことがわかる.)

全体的には,実はあまりいい印象ではなかった.
運転は今のデュアリスの方が楽しいような気がするのである.
静粛性は抜群なのだが,なんとなく無機質な運転フィールという感じがした.
ただし,実際にどうなのかは,購入して高速をぶっ飛ばすとか,峠道を攻めて見るとかしないとわかりません.
初代フォレスターの高速での安定性は,みごとだったからねぇ...(遠い目)

まあ,運転の楽しさは,電子制御されていない昔の車の方が圧倒的にあった.
5速のでFFの初代ビスタを峠道でぶん回すのはそれはそれは楽しかった.
日産のプリメーラは,アクセルで曲がれる車の代表格で,コントロールが楽しかったなぁ.
そう考えると,最近の車は安定性に優れるので,少々のことでは挙動が乱れないし,おもしろくないのはしかたのないことなのかもしれない.

最後は,フォレスターの見積りを取っておしまい.
グレードは2.0i-LEyeSightで,キーレス,パワーシート,アドバンスドセイフティパッケージをメーカーオプションとし,カー
ナビなどのディーラーオプションを40万ぐらいつける.
10年近いデュアリスに40万の下取り値段をつけてもらったが,本体から8万引き,オプションから12万引きぐらいの総額300万円ぴったりという見積りになった.
噂通り,スバルの値引きは渋い.
まあ,車検を含んだサービスパックがついたりしているので,最終的にはそれらを削除して値引きをもう少し積んでもらって,280万円にしたいところである.

という感じでフォレスターの試乗はおしまい.
しかし,試乗して見積りを取ったにもかかわらず,スバルの営業さんからの連絡はそれ以降まったくなし.
日産とかだったら,うるさいぐらい電話なりDMなりがくるはずなのだが,それがスバルのスタイルなのかもしれないね.