2009年9月29日火曜日

岡山出張

そういえば,備忘録なんだから,ちょっとした出張も書いておかなければ.

9月末に実家のある岡山に純粋な仕事で出張.

小倉から新幹線に乗って,岡山に着いて,レンタカー借りて,実家に寄って,仕事して,レンタカー返して,お土産買って,新幹線に乗って,おしまい.


あまり楽しくない仕事だったので,なんか楽しいことを入れようかと思ったけど,最近は仕事もたまってるのでおとなしく帰宅.

なんか最近溜っていく仕事の量が増えている気がするので,なんとかせねば,と思うが,たまには息抜きも必要だよね,とも思う.

まあ,バランスをとって生活するのが肝心,だと個人的には思っている.

というわけで,次の3連休にはちょいと贅沢をしに出かけるのであった.

その話はまた後日.

2009年9月20日日曜日

日田日帰り旅行

それはなにげない出会いだった.

ある日,近くに新しい焼きそば屋ができたらしいですよ,という話を職場の後輩が持ってきた.
第一印象は,えー焼きそば屋?という感じ.
焼きそばって,だいたいは家で作るもので,外で食べるとしても,学園祭とか縁日とかで食べるというイメージしかない.
そんなB級,いや,C級の食べ物の焼きそばの専門店がやっていけるのか?と不思議に思っていた.

そのうちに新しいもの好きの後輩がその店に行ったというので,感想を聞いてみた.
すると,
「まあ,おいしい焼きそばですけど,焼きそばにしてはバカ高いのでもう行きません.」
という話だった.
焼きそばなのに,一人前700円以上,,大盛りにすると900円以上するらしい.
餃子の王将なら350円の焼きそばが,700円以上?
というわけで,完全に食べに行く気をなくしていたのであった.

そんなある日,うちの嫁が知り合いに連れられてこの焼きそば屋に行ってみたという.
その感想は,
「あそこの焼きそばは,普通の焼きそばとは全然ちがうもので,おいしくて癖になるよ.」
というものだった.
そういう話を聞いて,やっと「ちょっと行ってみようかな」という気になったのである.

店に入ってみると,店構えはラーメン屋のようなごくごく一般的な造りである.
そして注文して出てきた焼そばは....
確かに,これは他の焼きそばとは違う!
麺がパリパリして半分は揚げそばのような雰囲気がある.
そのくせもやしが多めに入っているので,ふうわりした感じもある.
ソースは普通の焼きそばのように強くなく,出しが強めについている.
どうやら,そばを具材とは別にじっくり焼くというのがこの店のスタイルらしい.

という感じで普通の焼きそばとは確かに違って,独特の風味を持った焼きそばであった.
ただし...
確かにうまいのだが,値段がなぜこんなに高いかだけはよくわからない.
具材は豚肉ともやしが中心で,普通の焼きそばとそんなに変わらないか,それより少ないぐらい.
なのに,なんで1人前で750円もするの?大盛りだと950円?という疑問は残った.

というわけで,以上が,焼きそばの想夫恋とのファーストコンタクトの印象である.
その後,何回か食べに行ったが,「おいしいけど割高」という印象は変わらない.
好きなメニューの,「青じそ焼きそば大盛り」とか頼むと1100円ぐらいとられるし.

実は長い間この想夫恋の焼そばはこの店独自のものだと思っていたのだが,ふとテレビを見ていると,想夫恋の焼そばは大分県は日田の名物の焼そばらしいということを知った.
なんでも,日田ではこの焼そばを名物として売り出していて,市内の数十店舗が焼そばの味を競っているとか.
これは一度食べに行ってみねばなるまい,ということで,予定のなかった9月のシルバーウィークに日田への日帰り旅行が計画されたのだった.


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前置きが長くなったが,今回はこの日田の日帰り旅行の記録である.

自宅を午前9時過ぎに出発し,まず目指すは.焼酎のいいちこを作っているいいちこ日田蒸留所である.
実は,ビール工場や焼酎工場など,無料で見学できるお酒の工場があるとふらふらと寄ってしまう癖がある.
いつもドライバーなので,お酒を飲むというわけではないのだが,お酒の製造工程って,けっこう面白い,と思う.

ここの工場は,案内の人はいなくて,勝手に見て行って下さいというスタイルだったので,仕込みや蒸留工程から貯蔵樽までまじまじと見学.
焼酎工業独特の香しいアルコール臭が,ぷん,と鼻をつくが,それはそれで趣深い.

見学の後は,試飲のできる売店で試飲,したいところだが,ぐっとこらえてジュースだけ飲ませてもらう.
嫁は果実酒など飲ませてもらって,お店の思惑通りにいくつかお土産を買って帰るはめになる.

全体的にあまり人がいなかったが,非常に雰囲気のいいゆったりとした時間が過ごせるとこなので,暇があると寄って見るといいだろう.

この焼酎工場を出た後は,今回のメインの焼そば屋に向かう.
数ある焼そば屋さんの中から選んだお店は,ネットで評判が良さげな三隈飯店,というお店である.

1時半ぐらいに店に到着したのだが,店の前には10人ぐらいの行列ができている.
さすが有名店だけのことはある,のかもしれないが,焼そば食うのに行列ねぇ...という気になる.
お店が小さいので,30分ぐらい待ってからの入店となった.

ここの焼そばは,普通で650円,大盛りで800円.
想夫恋よりは安いが,それなりの値段である.
ただし,焼そば+ライス+スープの焼そばセットというのが500円である.
でも,焼そばとライスを同時に食べるなんて,と個人的には思うので,単品で大盛りを注文した.

ここの店の珍しいところは,焼そばを注文しても最初にスープが出てくるところ.
そんなに濃くない豚骨スープで,ラーメン入れても美味しいだろうね,という感じ.
まあ,この店は豚骨ラーメンもメニューにあるので,そのスープだろう.

そんなこんなで注文してから待つこと10分ぐらいで本命の焼そば登場である.
食べてみると...
麺のカリカリ感じは想夫恋の方が強いが,ソースがまったりしており,味としてはかなりいけてると思う.
野菜がかなり多めで,その分ボリュームがあってジューシーな感じもする.
まあ,大盛りを頼めば,普通の男性でも十分お腹いっぱいになるだろう.
ただし,大盛りを頼むと最後の方になると味に飽きてくる.
これは味の単調な焼そばの宿命だろう.

ただし,確かにおいしいが,わざわざ日田まで食べにこんでも,これなら想夫恋でいいね,とも思う.
近所にこの店があったら月に一度ぐらい食べてみたいが,想夫恋との味の違いがそんなに際立たないので,交通費かけてまでわざわざ食べにこなくても,という気がする.
まあ,一度食べればそれでいいのだ.
この店は,焼そば専門店というわけではなくって,ラーメンやチャーハンもあるから,地元の人はそちらを食べてるんだろう.

というわけで,長くかかった昼食を終えて,日田の豆田に向かう.
全く知らなかったが,ここは古い情緒あふれる町並みというふれこみで,「九州の小京都」というキャッチフレーズがついているらしい.

古い町並みの豆田商店街を歩いてみると,さすがシルバーウィークで,観光客がわららわいる.
まあ,町並み自体は地方のよくある観光地で,お土産屋,飲食店等が軒並みを連ねている.
実家の周辺が古い町並みで,こういう雰囲気は慣れっこなので,あまり珍しくもなく,いくつかお土産屋さんにひっかかりつつ,1時間程ぶらぶらして,最後に喫茶店でかき氷を食べて散策終了.
9月下旬だというのに,この日は結構暑かった.

この後は,近くの原鶴温泉に向かって日帰り温泉としゃれこむ.
半年程前にも仕事で来たが,九州の中ではかなり寂れた温泉街なので,原鶴温泉では一番有名な泰泉閣におじゃますることにした.

ここは,大きい風呂が2つあり,日によって男女入れ替えというパターンの温泉.
このときに入ったのは,ジャングル風呂という方の風呂で,かなり大きな空間になんと木がやたらめったらに生えている.
その下で湯船がありそこに浸かるのだが...なんかあんまり落ち着かない.
大浴場は露天風呂のような開放的な方がいいと思っているので,個人的な意見としてはわざわざ草木を植えて空間を狭くするのは,どうかなと思う.
まあ,この辺は好みの問題だから,すごくいい雰囲気だと思う人もいるんだろうけどね.

ここには渓流の湯という露天風呂もあるが,大浴場からは少し離れているので,もう一度服を着てから露天風呂に向かう.
こちらは誰もいなくて,それなりに気持ちよかった.

という感じで,後は,いつものごとく鳥栖アウトレットにちょこっと寄って,無事帰宅.
後でテレビのニュースを見ると,場所によっては高速道路が大渋滞してたみたいだから,そんなに混んでないとこばっかり回ったという意味で,なかなかいい日帰り旅行だったと自画自賛するのであった.


p.s. シルバーウィークでお出かけしたのはこの日だけで,あとは,家の仕事をごそごそやって過ごしたのであった.
やっぱり連休は家で休養するのが一番だね.

2009年9月9日水曜日

広島放浪記(後編)

また,やってきました東広島へ.

前回の広島放浪記の続きである.
広島放浪の前半では広島市内の滞在だったが,後半はいつもの東広島滞在である.

東広島は,広島市内から車で40分程度の中都市だが,シャープやNECなんかの研究所や工場がある学研都市である.
最近は,2年に一度ぐらい,こうやって3日程度集中的に仕事で滞在するはめになっている.

この東広島のホテルは,もちろん,例の東広島グリーンホテルモーリスである.
このホテルが,どんなにすごいかは,以前の備忘録をチェックすればわかるだろう.

しかも,今回はちょっと奮発してデラックスシングルというやつにした.
部屋は27m^2もあり,普通のツインよりでかい.
というか,ツインだった部屋のベッドを1つとっぱらって,机と椅子のセットを置きました,というのがまるわかりである.
しかし,この広さはすこぶる快適で,3泊の滞在中も非常にのびのびと過ごすことができたのであった.
これで,普通のシングルより一泊600円高いっちゅうだけなんだから,今度からは必ずこちらにしよう.

それにしても滞在中は,このホテルの快適設備を隅々まで堪能した.
まず,初日に,コインランドリーで下着やらTシャツやらを洗濯.
今回みたいな長期出張は,途中で1回選択をすると非常に都合がいい.
特に今回は,広島2日目のテニスで出た汗だくのTシャツがあったので,それを洗って乾燥機で乾かすと気分爽快.

そして,乾燥機に洗濯物を入れた隙に,最上階の大浴場でひとっ風呂浴びる.
早めに行くと誰もいないので,しみじみくつろげる.

そして風呂上がりには,脱衣場に置いてある無料のpanasonicのマッサージ機で一あんま.
今回の滞在は日中の仕事で疲れきってたので,夕方のこの大浴場+マッサージ機が疲労回復には必要不可欠だった.

風呂から上がると,1階の洗濯物を回収に行き,ついでに1階のエレベータ前にある雑誌類から適当なものを見繕って,部屋で読書.
前も書いたように,ここの雑誌類はリサイクルなのだが,比較的きれいに整理してあって,読みやすい.

こんなそんなで,快適なホテル生活を過ごしたおかげで,日中の激務でもそれほど疲れが溜らなかった.
値段に負けて,東広島駅前の東横インなんかを考えてた自分に反省.


さて,ここからは例によって例のごとく,食事の記録を書いて行こう.


4日目:

昼飯は,現地の人の案内でQというお好み焼きやに行く.
ここの店は,カープソースということで,現地の人がどうしても食べさせたいということだった.

店の内装がなんかハワイアンで一瞬ビビるが,出てきたお好み焼きはオーソドックスなもの.
しかも「普通」というよりも「美味い」に近いかなりいけてるお好み焼きである.
ただし,大量の注文をさばいていたからか,かなり待たされて,食事終了までに1時間ぐらいかかったのはマイナス.
午後の仕事に焦って焦って駆けつけるはめになった.

夕食は,これまた現地の人のお勧めで,玉屋といううどん屋さんがうまいとの情報を得たので,行ってみるが学生風の若者たちで満席.
待ってまで食べたくないので,ちょっとぐるぐるしてばくだん屋なるつけ麺やさんに入る.
意外にも広島は,つけ麺も有名なそうで,軽い気持ちで入ったのだが,これは大失敗.
でてきたつけ麺はまずい訳ではないけれど,そんな,「うめ〜!」と書くほどの味でもない.
それなのに,ちょっと多めにしたら,1200円って,なんでそんな高い値段になるのかさっぱりわからん.
麺と野菜とつけ汁だけだろ?
600円でも十分出せそうな雰囲気だった.


5日目:

昼飯は,仕事場所の社食のようなところで食べたので,コメントなし.

夕食は,現地の知人に連れられて,もちもちなる居酒屋へ.
ここは,カウンターが鉄板になっているという鉄板焼居酒屋なのだった.

最初に,生ビールと2品で1050円の晩酌セットなるものを頼んだが,でてきた小鉢はどれもなかなかいける.
知人の勧めで,調子にのっていろいろ他にも頼んでみるが,どれもこれもうまかったね.
しかも安い.なので,平日の夕方にもかかわらず満席.
自宅の近くにあったら,必ずいきつけの店になっていただろう.

しかし,知人の最後の注文が「じゃあ,最後にお好み焼きで」というのには,唖然.
やっぱり広島県人じゃけぇ,最後はラーメンの代わりにお好み焼きで締めるんかの〜

そんなこともあったが,とりあえず大満足の一軒であった.


6日目:

この日も,昼飯は,仕事場だったので,特にコメントなし.

夕方にやっと仕事が終わったのだが,ゆっくり休もうということで,東広島から山口県は岩国まで車で帰ってホテルに一泊する.
なんせ,土日高速1000円のために,翌日に帰った方が安くつくのである.

この日のホテルは,岩国で新しくて一番快適そうなグリーンリッチホテルホテル岩国駅前ということにする.
新しいので,快適は快適だが,妙にスタイリッシュを狙った内装が落ち着かない気もする.

ただし,この日はそんなことはどうでもよくって,夜も遅く腹も減っていたので,近くにあったスーパーでビールとお惣菜を買ってきて,ホテルの部屋で慎ましやかな晩飯.
ホテルご自慢の大浴場にも入らず,早々に就寝した.


7日目:

翌日は,ひたすら高速を走って帰宅.
長い出張の割には,それほど疲労も蓄積されなかったが,1週間休んだ分だけ仕事はたんまりと溜っていたのであった.

2009年9月6日日曜日

広島放浪記(前半)

9月といえば,そう,出張どさまわり月間である.

今年の9月は出張件数はそんなに多くはなかったのだが,初旬に1週間程広島をうろうろするはめになった.
最初から広島での仕事が2件予定されていたのだが,もともとは別の日程のはずだった.
ところが,最初の予定がずれにずれて,あれ?これならくっつけた方が便利じゃない?ということで,2件の出張を連続でこなすはめになったのである.
2往復しなくていい,と考えれば楽だけど,1週間連続で出張先で仕事というのはなかなか疲れるのである.
ただし,今回もホテルは例のところだったので,後半はなかなかに快適な生活を過ごしたのであった.

さて,長くなりそうなので,まず前半部分を記録して行こうか.


1日目:

久しぶりに新幹線ではなく高速を使って広島に向かう.
だって,広島まで土日1000円だからね.
使わない手はないってんだ.

昼飯は,宮島SAで尾道ラーメンを食らう.
が,あまりパンチがまったく効いてない味の上に,麺がのびのび.
まあ,SAのラーメンはこんなもんだ.

昼からは,アステールプラザの中にある広島市国際青年会館でまじめめに仕事.

この日の仕事が終わった後は,広島在住の方に三越の上のビアガーデンに案内してもらう.
ここは,炎のダイニングなるたいそうな名前がついていて,メニューだけ見るとかなりそそられる内容なのだが,行った日が9月の日曜日だったので,会場は閑散としている.
そのために,品数も少なく,なんかしょぼいものばっかり.
8月の最盛期にはばんばん焼かれていたという魚介類や牛肉類もこの日はまったくなし.
生ビールだけ何杯か飲んで,ちょぼちょと食べて食事は終了である.
まあ,夜空の下で,のんびりと雑多な仕事の話ができたので,それはそれでよし.

ちなみに,宿泊は会場の広島市国際青年会館の中の宿泊施設である.
2泊したが,6畳の和室に大人3人で寝たので,修学旅行並のきつきつな部屋である.
まあ,疲れていたのでそれなりにぐっすり寝たとおもう.


2日目:

朝早くから午前中いっぱいは仕事をして昼飯となるが,この日も広島在住の人に連れられて,お好み村に行く.
このお好み村は何回か来たことがあるが,店の数があり過ぎてどの店に入っていいのかまったくわからない.
この日は,案内の人がひたすら「カープソース」を使ってる店を探すが,あいにくその店は開いておらず.
適当に探して3Fの一番奥の店(名前を失念)で,普通の豚玉を食べる.
結論: 「普通」
最近は,広島焼きの善し悪しが分かるようになってきて,「美味しくない」「普通」「美味い」の3段階に分けられるようになってきた. ただし,この時点で「美味い」と判断していたのは,有名な八昌だけ.
その他のほとんどのお店は,「普通」に分類されるのである.

ちなみに,「美味しくない」に分類されるお好みやさんは....多くは言わないが,「美味い」と同名だけど全く関係ない店である.
困ったことに,こういうお店が広島には数件あるので気をつけましょう.

午後から,各自で懇談,という名前の灼熱の中のテニス.
あっ,というまにペットボトル4本分のスポートドリンクがなくなる.

この日の晩ご飯は仕事の懇親会で,ウェルシティ広島ダイニング昴で頂いた.
普通のミニ懐石だったけど,テニスで疲れてたのと,仕事の関係で注いだり注がれたりしてたので,あまり味は記憶なし.


3日目:

午前中で仕事は一段落したので,ほっと一息.
最後に打ち上げっぽく好きな店に行こうということで,インターネットで探していた広島焼きの店に向かう.
そのお店とは,とあるネット上の感想では,「八昌とならぶ広島焼きの有名店」とのフレコミの胡桃屋であった.
そして,このお店が,個人的には2件目の「美味い」広島焼きの店となったのである.

メニューはごくごく普通なので,「肉,イカ天入り,そばダブル」を注文する.
このイカ天入り,というのは2日目のお好み焼きやで初めて学習したのだが,広島人は一般的にこのイカ天をお好み焼きに入れるらしい.
イカ天といっても,イカの天ぷらではなくて,いかすバンド天国(古い!)でもなくて,するめに衣をつけてイカの形に揚げてある5枚100円ぐらいのあのお菓子である.
例えていうと,これ,である.
このイカ天をバリバリと割って,粉々にしたやつを焼いてる途中で振りかける.
すると,イカ天が野菜の水分を少し吸って,イカの旨味を引き出すとともにボリュームアップにも貢献している.
ここで,初めてイカ天入りを食べたが,以降は広島焼きのマストアイテムとなった.

それより何より,ここのお好み焼きは様々な工夫がこらしてある.
お好み焼きの中心部にのみつなぎが集中し,野菜とそばが渾然一体となってもっちりとしてボリューミーである.
逆に外側は何もつなぎがなく,そばのカリカリとした食感が楽しめる.

何より,お好み焼きを1つ1つ丁寧に作っている感じがある.
でなければ,この中心部と円周部の見事なコントラストは出せません.

しかも,そばダブルにしたら,ほんとに食べきれないぐらい量が多い.
野菜中心の広島焼きでこんなにお腹いっぱいになったのは,初めてではないだろうか.

というわけで,広島に来た際には,もう一度必ず立ち寄ってみようと,心に決めた広島焼きの店となった.
ただし,立地は非常にわかり辛い(路地裏の2階)なので,しっかりガイドブックを調べて行くべし.

蛇足だが,最初に「鉄板で食べるか,お皿で食べるか」という感じのことを聞かれるが,迷わず鉄板を選択しましょう.
そばのカリカリ感を味わうには,やはり鉄板がいい.

この後は,東広島に移動して,夜はココイチでカレーを食べて一日終了.

以上で,広島放浪記の前半は終了で,後編に続く.