2008年3月30日日曜日

二匹の鬼

GWは家でのんびり過ごすに限る.

あれ,なんかこんなことを昨年も書いたような気がする.
九州でもGWはどこに行っても車と人が多く,なかなか混雑している.
なので,家の雑草刈りとガーデニングをちょこっとして,後はゆっくり休んでいるというのがスマートな方法だと思っている.
今年は,吉野ヶ里遺跡など行ってみたけど,それはまた後日書こう.

4月はまた結構忙しかったのでどこにも行ってないけれど,3月末に行った旅行を忘れていた.
例年3月末から4月頭にかけてが一番暇な次期なので,年度末忘年会(?)ということで,どこかに旅行に出かけるというのが我が家の恒例になっている.
昨年は,沖縄に行ったし,その前の年は...あれ,行ってないか?
まあ,今年度は車も買ったことだし,あまりお金をかけずに近場で2泊3日で行こうということになった.

で,ピックアップされたのが,阿蘇周辺.
なんでも,開運館という天然石のお店に嫁さんが行きたいとのこと.
というわけで,自然と宿泊場所は,その周辺ということになった.

1日目はあいにくの雨天.
毎度思うが,どこかに雨女がいるらしい.
新車のデュアリスは雨の中快調だけど,なんか少し運転にまだ慣れない.
この車はFFと4WDがあるが,購入したのはFFの方.なのにアンダーステアがほとんどない.
なんか,4WDの雰囲気がある.
なので,アクセルワークで曲がれなくって,ちょっととまどってしまう.

とかいいつつ,白川水源にちょっとよって,目的の開運館を見学する.
アホほど石がある,というのが個人的な感想.
ついでに,嫁さんが,西山さんというインスピレーションで書を書く人に,目をみて書いてもらう.
書の内容は結構あたってる内容で笑えるが,ちょっと困った内容でもある.

1日目の御宿は,阿蘇白水温泉「瑠璃」
ここは阿蘇に遊びに来たときには日帰り温泉としてよく来ていた場所である.
が,久しぶりに共同浴場の方に入ってみたら...あれ,昔の感覚より狭い?
阿蘇は日帰り温泉が多いから,どっか別のところと勘違いしていたのかもしれない.

今回の宿泊棟は日帰り温泉のある棟とは別の棟で,そちらで,チェックイン.
ちなみに,ここの経営は町がやってるらしく,チェックインカウンターに誰もいないなどのんびしした経営.
受付に出てきたおねぇちゃんも,えらいマニュアル的な説明の接客だなぁという印象である.

ただし,ここがいいのは,値段に比べて格段にいい部屋の設備.
こんなの民営だったら,1泊3万は下らないという露天風呂付き客室が一泊夕朝食付きで2人で2万円ちょっと.

部屋はきれいに整っていて,かなり新しい感じがする.
一度全部リフォームしたのだろうか.
そして今回の目玉の露天風呂は,最初はお湯が入ってなくて,ボタンを押すと自動でお湯が張られるという全自動式露天風呂.
これがかなりいい!
眺望はよくないけど,開放感はあって,夜空が見える.
当日は少し雨も降ったけど,でっかいパラソルも備え付けてあって,雨天の場合でもそれなりに楽しめる.
深夜はお湯が出なくなるんだけど,深夜まで何度も何度も入浴した.

夕食は,まあ,普通かなぁ.
場所はレストランで,刺身やステーキとか旅館で出てくるものが一通り出てくるという感じ.
値段を考えたら十分合格である.

総合的にみると,これで2万円なら十分OK.
低予算で露天風呂付き客室に泊まろうというなら,真っ先に挙る候補だろうね.

さて,2日目は1日目にもよった開運館に再度寄って,目的の天然石を購入.
まだ時間もあったので,阿蘇の山頂に登って火口見学,と行きたいところだったが,あいにく火口のガスが強くて火口はみれず. しごく残念.

そろそろ昼ご飯ということで,何回か行ったさえき屋という地鶏屋さんに行く.
が,閉まってる.が〜ん.
人が来なくて週末だけの営業になったらしい.
で,今見てみたら,閉店してみたい.
ちょっと高いけど,おいしい店だったんだけどなぁ.

頭の中は地鶏になっていたので,らくだ山という店に行く.
たぶん阿蘇では一番有名な地鶏の店だけどなぜか今まで行ったことはなし.
うわさ通り,空調設備はなく,いろり端で地鶏を網で焼いて食べる.
こりゃ話に聞く通り,夏は暑いだろうな.

地鶏はかなりうまい.固すぎず柔らかすぎずで,味もジューシー.
しかも,量がなってこんなにあるの?ってぐらいある.
男2人ならなんとか食べきれて,カップルだと結構辛いくて,女性2名だとまず食べきれんだろうな.
まあ,量が多いのはいいことである.

ただし,1つだけ注文があって,焼く前の鶏肉は,醤油ベースのタレに漬けてあるのだが,このタレが結構強めである.
なので,量の多さと相まって,最後の辺りになると,味が辛くて飽きてくる.
しょうゆや塩は別に出してくれるんだから,タレを漬けないやつを出してくれればいいのにな.
あと,鶏肉はハサミで切って食べるんだけど,このハサミが切れない...まあ,コツをつかめばなんとかなるんだけど.

個人的にはまた来るぞという感じである.味付けとかでいろいろ試してみたいこともあるし.

あと,店の前にはなぜか大量に犬がつながれている.
その中で,
「この犬はかみつきませんが,服をくわえてはなしませんから,ご注意ください.」
というでかい犬がいたが,おとなしそうだったので,遊んでいると,見事に,
 ガブッ
と,服の前をくわえこまれた.
いろいろやってみるが,引っ張っても全然離れず.
せっかく注意書きに書いてくれてるのに,なんたる失態,である.

結局,たまたま嫁さんが持っていたミルクのポーションで犬の気を引いて,犬がそちらをかもうとした隙に服を引き抜いた.
まあ,悪い犬じゃないから,また来たら遊んでやろう.

らくだ山を出た後は,阿蘇神社に寄ってお礼参りをしてから,くじゅう花公園に向かう.
が,季節が早すぎて花が咲いてなくて,早々に退散.

さて,ここから,2泊目の宿に向かうのだが,なんと,3月末だというのに,九重山脈はかなりの雪,雪,雪.
もちろんチェーンなんて持ってないから,かなり焦る.
雪をみるとかなりヤバい感じのやつで,積もる可能性が大.
とにかく,高度の高いとこだけでも早く抜けなきゃ,ということで,時間は余裕があったけど,一目散に宿に向かう.

なんとか,2日目の宿に到着.
宿は,今回のメインである,二匹の鬼である.
なんでこんな変わった名前なのかは知らないけど,ここは,すべて別荘タイプの宿である.
中が四畳半しかないロッジの「さえずり」,長屋タイプの「桂の秀」,ちょっと豪華な和風離れの「夢静香」といろんなタイプがあるのだが,今回泊まったのは和洋室タイプの「花別荘」である.

この花別荘は,和室が寝室になっており,洋室でフローリングのリビングがある.
リビングにはでっかいガスストーブがあって,これがかなり暖かい.
というか3月末なのに,寒くてストーブをがんがん炊いてしまった.

リビングの外にはウッドデッキのベランダがあって,その横にはその部屋専用の露天の温泉がある!
今回泊まった部屋の露天は岩風呂でかなり趣があっていい.ただし,脱衣所は寒かったので,部屋で脱いでざぶんとつかる.
やっぱり,ええなぁ〜
温泉マニアの醍醐味である.
泉質もかなりいいんじゃないかねぇ.

結局,この花別荘というのは,ほんとに「別荘」という感じ.
大勢で泊まる「ケビン」というタイプのコテージがあるけど,それに似ている.
ただし,中はきちんと整えられてて,お布団も引いてあるし,洗面用具やタオルも置いてあるので,ほんとに別荘に遊びにきたみたい.
寒くて無理だったけど,夏なら外のウッドデッキで星を見ながら,乾杯!だろうね.

実は,インターネットで調べたら,食事がすごくいい!とのことだったので,食事をすごく期待していた.
が,まあ,おいしい.
という感じだろうか.
盛りつけはすごく美しいんだけど,中の料理は,かなりうまい,けど.
と,なぜか,「けど」がいっぱいついてしまう.
まあ,期待が高すぎたってことだろう.
結局,値段からして素材にむちゃくちゃいい物を使うということはできないんだね,ということだと想像する.
盛りつけは美しいけど,その分の手間を省いて,シンプルに出して欲しいなぁ.

まあ,この別荘に泊まって,かなりうまい料理を食べて料金は2人で2万7千円.
忘れてたけど,朝飯は炭火で干物を焼かせてくれる.
それでこの値段ではなかなかできないね.

というわけで,コストパフォーマンスと雰囲気はしごくいいので,もちろんまた来てみたい宿であった.
2人ではなくて,4人で来ると一番楽しいだろう.

最終日は,テレビでも取り上げられていた満願寺そばに行ってみた.
嫁さんのコメントは,
「おいしいと言われるそば屋さんにいろいろいったけど,その中では一番おいしい.ただし,わざわざこの場所まで食べにくる必要があるかどうかはよくわからん.」
ということだそうな.
個人的には,そばの味はよくわかりません.
おいらが好きなのは,最近福岡で増殖中の小麦治のそば.
このそばは,なんとそば粉を全く使ってないが,なんときちんとそばの味がする.
ここはダシがうまいのに値段が安いから,最近あまり食べなくなったラーメンの代わりに時々食べている.

最後に話を元に戻すと,後は黒川温泉に少し立ち寄ってみておしまい.
黒川温泉はえらく狭苦しい温泉街であった.

旅行全体は,新車での長距離ドライブだったんで,少し運転が疲れたかなと.
まあ,車自体はいい車だということは確信できたので,次回は高速を使っていってみるぞ.
と,次の旅行計画を練るのであった.


P.S. そういえば,3日目の午前中に九重“夢”大吊橋にも行ったんだった.
あれは高所恐怖症の人間にとっては拷問以外の何ものでもなかったので,思い出すのもいやで記憶から消去していた.
普通の人には楽しいらしいけど,ひたすら前を向いて渡ったことしか覚えてない.
絶対に二度と行かないリストに追加しておいた.

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