2007年11月19日月曜日

The most impressive hotel 2007

いや〜,久しぶりに驚でれ〜た.

といってもたいしたことではないんだけど,大阪にこんなホテルがあるんだね,と.

大阪のホテルの印象はあまりよろしくない.
東京と同じで,高級ホテルは接客もサービスも部屋もいいんだけど,ビジネスで利用するにはバカみたいに高い.
一般的なビジネスホテルは,機能的でいいんだけど,結構どこも同じで,あまり印象がない.
まあ,この部屋にしてはちょっと安い,とか,インターネットも無料で使えてちょっと便利,ぐらいの差でしかない.
その割に,値段も結構高くて普通に1泊朝食付きで6000円ぐらいしたりする.
博多の相場よりは,確実に1000円以上高い感じである.
まあ,都会なんだから仕方ないんだけど.

話が脱線して行きそうなので,とりあえず話を最初から初めてみようか.
今回の出張は大阪国際交流センターってところで行われた展示会のブースで説明をすることだった.
仕事自体は,忙しかったけど,まあ,それなりに終わっただろうか.
この日の仕事は1日仕事だったので,大阪で前泊と後泊の2泊する必要があった.

普通に考えると2泊を同じホテルにするのがもちろん一番楽チン,なんだけど.
そこは,ホテラー(注:そんな言葉は普通ない)の悲しい性で,同じホテルに泊まって楽をするよりも,どうせ泊まるなら別々のホテルに泊まってみたいかな,と考えた.
で,今回は一人旅で気兼ねしなくていいし,どうせ泊まるならあまり有名でないホテルがいいなと.

という感じで選んだ前泊のホテルは,国際交流センターホテル
なんのことはない,仕事会場に併設されているホテルである.
さすがに仕事の前日は到着が遅かったこともあり,単に会場横で便利なホテルだから,という理由だけで選んだ.

ところが,これが思いのほか結構いいホテルだった.
営業は近くにある上本町の都ホテルがやってるので,きちんとしている.が,あまり愛想はない.
チェックイン時には,"ドリンク1本サービスになっております.”ということで,ペットボトルの水をもらう.
いくつかドリンクの選択肢があって,缶ビールでもいいみたいだ.

部屋は普通のビジネスホテルよりはかなり広く,15m^2ぐらいだろうか.
シンプルな作りの普通の部屋である.
狭い部屋嫌いの人間にはありがたかった.

無料でついてた朝食は,パンが3種類とサラダと卵とコーヒーだけだった.
パンはトーストを作ってくれたけど,味に期待するのは無理だね.

しかし,これで,5000円ポッキリだというのがおどろき.
博多では普通だけど,大阪ではめずらしいんじゃないだろうか.
普通はこれでは営業は成り立たないだろうけど,大阪交流センターが大阪市が設立した公益法人だから,もうけなしでこんな営業ができるんだろうなと想像する.

さて本題の,後泊のホテルだけど,そのホテルの名前は,ホテル一栄.
名前からして,なんか間違ってるようだけど,このホテルは,創業が60年以上前の年期の入ったホテルだから,しょうがないかもしれない.

このホテルの目指すところは,
"日本情緒の豊かさと心づくしのおもてなしを大切に、日本旅館のくつろぎとホテルの快適さを調和した新しいスタイルの「料宿」"
だそうで,全部で22室しかない各部屋では,どの部屋でも部屋食をお願いできるらしい.(もちろん部屋食なんてしなかったけど.)

さてこのホテルはビルの8階にフロントがある.
フロントはまあ普通といえば普通だけど,隣にかなり雰囲気のあるレストランがあって,8階についた瞬間にかなり異空間に迷い込んだ気になる.(ビルの外はがやがやしたなんばの街なので.)
チェックインをして,部屋は,と見ると,え,7階?
なぜか客室は6階と7階になってる.なんで,下が客室なんだろうか.その謎は解けなかった.

かなり年期の入ったエレベータに乗って7階につくと....おおぉ?
廊下のライティングがかなり趣向を凝らしてあって,天井のライトは暗めで,サイドから明るいライトを照らしている.
そしてところどころには,造花でない小さな花がいけてある.
まさしく料亭にふさわしい演出だ.
(ホームページに写真がある.リンクしたいけど,全部Flashで作ってあるページなので,残念ながらリンクできない.)

部屋に入ると,またびっくり.
モダン和室というタイプにしたんだけど,とにかく広い.
8畳の畳スペース+2ベットのスペースがある.(小さな廊下もある.)一人で使うにはもったいない.
部屋や洗面所には生け花が飾ってある.
2ベッドのスペースは,ロール式のすだれで仕切ってある.かなりおしゃれ.
ベッドサイドのランプは,天井からの吊り下げ式.すげー凝ってる.
ただし,ベッドは最近のアジアンスタイルってやつで,フローリングの床に分厚いマットレスを置いただけ.
(こっちもホームページに写真があるので,ぜひだれかに見て欲しい.モダン和室タイプ3ってやつなんだけど.)

テレビは液晶の32インチ.
空の冷蔵庫とお湯の入った電気ポットが準備されている.
インターネットは長いLANケーブルが置いてあった,無料で使い放題.
畳スペースの真ん中には円卓があるので,仕事も快適にできる.
(事実,1時間程度パソコン仕事をしてた.)

お風呂はユニットバスだけど,普通のホテルより心持ち広く,湯船もまあまあ深い.
アメニティも豊富に用意してある.が,ボディソープやシャンプーは試供品みたいな袋じゃなくて,ポンプ式にがいいな.

という感じで,かなり雰囲気のある部屋なんだけど,この部屋の宿泊代金が,な,な,なんと,7,500円.(朝食なし)
個人的には,12,000円ぐらいの価値があると思う.
7,500円なら何泊でも泊まりたい.

まあ,この値段にはいくつかの理由があるんだろう.
1つは,ホテルの建物が古い,ってことだろう.
ベッドのあるところは"フローリング"と書いたけど,本当は,"板張り"って書く方が正しい.
部屋の玄関も,よく見ると昔の旅館って感じで,痛みは結構ひどい.
部屋の中の内装は木の部分はかなり痛んでるのがよくわかる.
でも,必要な部分はきちんと改装してあって,メンテナンスが行き届いてるので,個人的には気にならない.

あと,ここの経営者って,空室を出すよりは全部の客室を埋めたいんだろうね.
一人で7,500円ってのは格安で,二人でこの部屋に泊まると14,000円.
ここまで一人での値段が安いのは珍しいよ.

あ,書き忘れたけどなんば駅にもめちゃ近く,伊丹空港行きのバスの停留所も目の前.
交通至便って言葉がまったく当てはまる.

ちなみに,宿泊サイトであるじゃらん楽天トラベルの口コミでも超好評価である.
そりゃそうだろうね.

というわけで,勝手に個人的な2007年のThe most impressive hotel awardをあげたいと思います.
なんば周辺に一人で行くときはまた必ず泊まろう.

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