2007年2月1日木曜日

ニセコ グラン・ヒラフ

スキーをまともに始めたのは,大学院の修士2年だったと思う.

実はそれまでにもスキーをやったことは2回ほどあった.
一番最初は,中学校2年生ぐらいのときに,友達と一緒に日帰りバスで大山に遊びに行った記憶がある.
ただただ夢中になってなんか滑ったぐらいの記憶しかないので,まともに滑れたのかどうかも定かじゃない.
しかし,帰り間際になって,友達がずっこけて足を痛めて大変だったのだけははっきりと覚えている.
(後に軽い骨折と判明.)

次にやったのは大学2年のとき.
このときは,部活の先輩たちと野沢温泉に行った.
が,誰もうまい人がいなかったんで,どうやって滑っていいのかまったくわからなくて,1日目でもうギブアップ.
2日目は,宿にこもって一日麻雀してた,というなさけないスキーツアーだった.

こんななさけないスキー経歴の人間が,なぜ,大学院になっていきなりスキーを始めたのかは今となってはおぼえてない.
最初のきっかけは,北海道で研究発表があったときに,そのときの師匠が,
「1日早く行ってスキーしようぜ」
と言ったことにある.(悪い師匠だ.)
なぜか,この言葉に触発されて,わざわざスキーブーツも買って研究発表に持参した記憶がある.

このとき行ったスキー場が,札幌国際スキー場だった.
このスキー場はそんなに大きくなくて,ひたすらゴンドラで登って降りるってのを繰り返すだけのゲレンデで,初心者にはすごく向いているスキー場だと思う.

が,しかし,このときはさんざんだった.
買っていったスキーブーツが足にあわなくて,1時間ぐらい滑ると足が痛くて痛くてかなわなかった.
一緒に行った師匠に足が痛いから休憩すると言うと,
「あ,じゃ僕勝手に滑ってるから.」
とか言われて,一人ぽつんと取り残された.
あまりに悔しいので,そのままレンタルスキー屋に直行し,新しく超大きめのブーツをレンタルしてスキーを再開.
師匠ほどには滑れなかったけど,1日でなんとかボーゲンぐらいはできるようになったと思う.

それからは,なぜか火がついたように,シーズンになると年に3〜4回のペースでスキーに行くようになった.
そんな中で,スキーに開眼したのが,今回やって来たニセコ グラン・ヒラフである.
なぜ,この時開眼したのかというと,一緒にスキーに来た先輩がめちゃくちゃ上手な人たちばかりで,常にリフトで取り残されるような状態だった.
で,それに追いつこうと必死になってるうちに,いつの間にか,"形はばらばらだけどそれなりにスピードの出る滑り"ちゅうやつができるようになっていた.
あと,スキーは頭で考えて滑らんとだめですね.
最近は1年に一度しかスキーをしないので,技術を思い出すのに時間がかかって結構たいへんだったりする.

さて,今回もやってきたグラン・ヒラフは,経営がころころ変わってて,ちょっと前まではニセコひらふって名前だったけど,いつの間にか,"グラン"なんてつけてちょっとおしゃれっぽくなっている.(名前だけでゲレンデはほとんど変わってない.)
実は最初に行った札幌国際以外,北海道ではこのニセコ以外のゲレンデに行ったことはない.
理由の一つは値段.なぜか他のゲレンデに比べてスキーツアー料金が少し安い.
ただし,他のゲレンデでは可能な"スキー以外の遊び"っていうのはほとんどない.
そのへんが安い理由なんじゃないかと思う.

もう一つの理由は,日本最高じゃないかと思う雪質とゲレンデ.
雪質は,ほんとのパウダースノー.
ゲレンデの下の方はときどきガリガリになったりすることもあるけど,上の方はマイナスの世界で作られた最高の雪質が体験できる.
一番最初につけた写真は,夕方5時ぐらいにゲレンデの中腹で撮った寒暖計の写真.
夜になると-15℃ぐらいは当たり前で,たまに-20℃ぐらいになったりするのがおそろしいところ.
そのおかげで,最高の雪質が生まれるわけである.
また,このニセコは,山頂でニセコアルペン,ニセコ東山という他のゲレンデとつながっていて,全部を含めると広大なゲレンデになる.
あまりに広すぎて,未だニセコアルペンは滑ったことがない.

で,このニセコグラン・ヒラフにやってきて滑ってみた訳なんだけど....かなり衰えを感じた.
ゲレンデは相変わらずいいけれど,昔に比べて体が固くなってるので,滑りがスムーズにいかない.
おまけに,少しずつメタボリックっぽくなってきてるので,疲労度も増えてきた.
スキーも,ショートスキーを最近はやってたけど,こいつでスピードを出すにはかなり体力がいるので,足が疲れた.
来年からは普通のスキーに戻そう.

そういえば,グラン・ヒラフで昔に比べて変わった所を書いておこう.
名前が変わったのは前に書いた通りだけど,ついでに変わったのはリフト券で,早くからICカード化されてたけど,現在のは服の中に入れててもちゃんと認識してくれるタイプになっている.
スキーウェアのポケットに入れておけばいいので,リフト券入れなんてものは不要になって,すごく便利なのだ.

あと,ニュースでも騒がれてるけど,豪州人と思われるいわゆる西洋人が多い.
ゲレンデでも1/3ぐらいそっち系の人じゃないかと思うほど.
この人たちは,かなりでっかいので目立つ上に,スキーが豪快なので,よく目立つ.
まあ,マナーもいいし,ニセコがもうかるならそれでいいのだ.

最後に,ニセコに来たら気をつけて見ておいた方がいいことを一つ.
このゲレンデの中腹あたりにくると,目の前に羊蹄山という山がある.
この山は,蝦夷富士と呼ばれるぐらいきれいな山で,快晴のときのゲレンデからの眺めは絶景である.
が,しかし,その山頂にはほとんどいつも雲がかかっていて,山全体を見ることはなかなかできない.
何回かニセコに来た中でも,僕が見たことがあるのは,わずか1,2回である.(今回は見れなかった.)
なので,ニセコに来てきれいな羊蹄山を見ることができたなら,それはすごく運が良かったってことになる.
きれいな羊蹄山を見に,また,いつかやってこようと思う.
そのためには,まずダイエットだな...

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