2010年3月26日金曜日

石垣旅行(その1):軽井沢倶楽部&グランヴィリオ

前回の阿蘇旅行から帰って来て1週間後,次に流れ着いたのは,八重山諸島は石垣島である.

12月にも確か北海道にいったんじゃなかったっけ?という声も聞こえるが,これには実は訳がある.
3月末には1,2月の激務を慰労するために1泊2日程度の旅行をするのが恒例行事である.
昨年一昨年とだいたい車で九州内のどこかに行っておいしいもんでも食べて帰ってくるのが普通.
が,しかし,今年はふとしたきっかけから,石垣旅行と相成ったわけである.

そのきっかけというのは,ANAのホームページを見ていたときに出ていた以下の一文である.
「福岡-石垣線 2月1日より3月31日まで期間限定で直行便運航!」

なぬ?直行便?
福岡から石垣に直行便があるとは初耳である.
直行便なら,ANAのマイルを使って行けるってこと?
ちょうど2人分のマイルは余ってるぞ.
この不景気のご時世,この機会を逃したら,いつまた直行便が運行するやらわからんぞ.

というわけで,急遽予定を組み直し,気がついてみれば今年の慰安旅行は石垣島になっていたわけである.
しかも,せっかく石垣まで行くんだからということで,日程もなんとか都合をつけて3泊4日に変更.
ただし,オフシーズンなのでホテルは格安.飛行機代もマイルでタダ.
意外とリーズナブルな旅行になったのであった.


そんなこんなで計画された石垣旅行.
長くなりそうなので,今回は宿泊したホテルだけ書いておこう.


いつものごとく,ホテルマニアとしては,同じホテルに3泊もするのはもったいないので,最初の2泊と最後の1泊は別のホテルにすることにする.
調べてみると,石垣のホテルはそんなにたくさんあるわけではない.
ただし,沖縄本島と違ういくつかの特徴がある.

1. 市街地に近いリゾートホテル
沖縄本島は,恩納から北のゾーンにリゾートホテルが集中してるが,那覇から離れてるので晩飯が大変.
観光客専用のまずい居酒屋で食べるか,バカ高いホテル内のレストランで食べるかしか選択肢がない.
ところが,石垣では一番有名なANAインターコンチネンタル石垣を筆頭に,市街地から車で10分程度の場所にちらほらリゾートホテルがある.
これは,もともと島が小さいからなんだけど,タクシーで1000円以下で市街地に行けて,晩ご飯が食べれるので大変便利である.

2. やたらと広い客室
ちょっといいリゾートホテルになると,最低ラインが40平米.
沖縄本島だと25平米ぐらいが最低ラインだから,部屋の大きさは倍ってとこだろうか.
もちろん,その分かなりのんびりとくつろげるのである.


そんなこんなで,今回の最初のホテルとして選ばれたのは,軽井沢倶楽部ホテル石垣島
軽井沢とここ石垣にしかホテルがないという不思議なチェーンホテル.
インターネットの前評判では,建物とかのハードウェアはたいしたことがないけれど,サービスは高得点ということだった.
部屋の広さは,最低ランクの客室で2部屋あって58平米.
それだけ広ければまったく問題ないので,その最低ランクの部屋で予約した.

到着すると,確かに部屋が広い!上に開放感がある.
他のリゾートホテルと比べてもベランダが広いので,ベランダでのんびりとくつろぐことも可能である.
おまけに,ここのホテルの特徴として,各部屋に1台ずつpanasonicのマッサージ機がある.
ちょいと壊れかけだったけど,さすがpanasonicでめちゃくちゃ気持ちよい.
滞在中は何度となく利用させてもらいました.

あとなぜかこの部屋にはベランダにジャグジーが付いていた.
ま,これはおまけ程度.
その内側の風呂からも外の景色がちょっと見えて,なかなか快適なバスタイムとなるのである.

そういえば,面白いのは,ここの部屋の床はタイル張りである.めずらしい.
掃除が楽でいいだろうし,なんとなく裸足で歩かなくなるので清潔である.

という感じで部屋は満点.

お次は接客なんかのソフトウェアだが...沖縄には珍しい旅館みたいなおもてなしの心を持った接客なのである.
特に,どことなく佐藤隆太に似たホテルマンの人がすばらしいかった.
ホテルに帰って来てフロントに近づくと既にキーが準備されている.
こちらがレストラン入り口でちょっと困った顔をしてると,すかさず近寄って来て声をかけてくれる.
とにかく,お客が困ってないときは何も手を出さないけど,困りそうなときはそっと間の手を入れてくれるという細やかな気配り.
まさにリゾートホテルの鏡ともいうべき接客である.
沖縄本島の大規模ホテルでは絶対にまねのできない,中規模のホテルだからこそできる行き届いたサービスだろうと思う.

そういえば,書き忘れたが,無料の空港送迎やフリーラウンジも付いている.
見なかったけど,ビデオオンデマンドの映画なども無料.
とにかく,サービスには全くと言っていいほど隙がない.

こんな感じで,サービスは120点!と言っても過言ではない.
とにかく,今まで泊まったホテルでは,接客は支笏湖第一寶亭留 翠山亭と並んでトップクラスである.

こんな高級感あふれるホテルにも関わらず,時期と予約タイミングをうまくやると1泊朝食付きで1万円を切るお値段.
沖縄本島の2/3ぐらい値段の印象である.

というわけで,個人的には大のお気に入りのホテルとなった.

あと,蛇足を書いておくと,周辺はほんとに何もない.
あ,牛がいる,か.
食用と思われる石垣牛が飼われてて,散歩に行くとそこら中にいる.
いい感じの田舎なのである.
まあ,都会の人は牛臭いと思うかもしれないけどね.


さて,もう1件は,石垣リゾートグランビィリオホテル
ルートインホテルズというビジネスホテルチェーンが手がけるリゾートホテルブランドである.

面白いことにこのホテルは,軽井沢倶楽部と正反対の経営方針である.
まさにビジネスホテルの哲学で,
「無駄はないが感じのいい部屋を最低限の人員でサービスすることにより,格安の値段で快適な滞在を提供する.」
という感じだろうか.

今回泊まった部屋は,エグゼクティブシーサイドツインという長ったらしい名前のついた部屋.
最近のちょっとお高いリゾートのお約束のように,各部屋用の庭がついてたり,部屋から丸見えのバスルームなどがある.
部屋の広さも58平米.
家具も新しくて文句はありませんが,なんかちょっと安っぽいかな.

いわゆる大規模リゾートなので,大浴場やコンビニなどもホテル内にある.
ただし,ホテル内にいる従業員の人の数は必要最小限.
まあ,勝手にできるからぜんぜんそれでいいんだけどね.

きれいで新しくていいし,市街地にも近いので,便利で快適.
しかも部屋数限定だったが,このでっかい部屋が一人一泊一万円ちょい.ただし朝食なし.
いや安いなぁ.

子供がいたり団体で来たりする場合は,軽井沢倶楽部よりも少々騒いでも問題なさそうなこちらの方がいいだろう.
ただし,新婚旅行だとどうかなぁ?
旅行に慣れてない若夫婦ならこの部屋に感激するかもねと思うけど,そっちを目指すなら部屋に加えてサービスもいきとどいたマリオットとかの沖縄本島の高級リゾートの方に分があるかなと思う.
ま,とりあえず,泊まって後悔するようなホテルではないので,リーズナブルに石垣リゾートを楽しみたいならお勧めである.


という感じで,今回のホテルはどちらも満足のいくものだった.
特に,軽井沢倶楽部はもう一度泊まってみたい.
ただし,石垣も同じ部屋なのに夏はバカ高くなるようなので,注意が必要である.

食事なんかの話は,その2に続く.

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