2009年12月5日土曜日

すし磯貝

既に年が明けて2010年になったけど,昨年の話がまだまだ残ってるので書いておかなきゃいけないだろうて.

11月末から12月の中旬にかけては,全くの週休1日.
なぜかってぇと,毎週土曜日は,朝の10時から夕方の5時まで天神のとある一室に籠ってひたすらしゃべるというお仕事をやっていた.
全部で4週あったのだが,2週目が終わった頃からノドが風邪っぽくなってしまった.
そりゃしゃべり過ぎだからな.

3週目は咳止めを飲んでやらざるおえない状況だったけど,最後の方になると声がかすれて出なくなる始末.
慌ててお手伝いの人に水を買って来てもらって,なんとかその場は凌ぎましたとさ.

4週目が終わった日は,そのまま自宅近くの予約しておいた居酒屋さんで乾杯.
その時のビールのうまかったこと.
まあ,小遣い稼ぎにはなるんだけど,もう当分はこの仕事はやりたくないね.

で,そんな仕事の話はどうでもいいのだが,2週目のときにちょうど嫁が天神に出てくる用事があったので,一緒にランチでも食べようかという話になった.
ただし,休憩は1時間しかないので,そんなにゆっくりはできなかった.

全く店を考えてなかったのだが,仕事場の近くのイムズというビルにあるすし磯貝という回転寿し屋をふと思い出す.
回転寿しなら時間もかからんだろ,ということでさっさと決定.

このすし磯貝は,磯貝という博多では有名なろばた焼屋さんが始めた回転寿司である.
ちなみに,磯貝は新鮮な魚料理を出す店なのだが,そのぶん値段もバカ高い,らしい.(行ったことなし.)
博多で接待に使うにはいいお店って感じな訳ですな.
なので,もともとすし磯貝がかなり高い回転寿司だというのは知っていた.

お店に行ってみると,12時前なのに既に10人ぐらいの列ができていた.
仕事があるので焦りながらも並んでいると,15分程度で入店できた.

さて,ここからはお寿司の話だけど,実は寿司は細かいとこはよくわかりません.
関東の寿司好きの人に言わせると,シャリがどうのこうのとか,切り方がどうのこうのいう話になると思うのですが,そんなこだわりはなし.
100円寿司で有名なスシローとかすしおんどの寿司をまあまあおいしいねと思ってて,もう少し高い自宅の近くの回転寿司(特に名は伏す)はうめ〜というレベルの舌しか持ってない人間の文章です.

第一印象は,値段が高い.
これはまあ当たり前なんだけど,普通の回転寿司のペースで食べてたら,一人3000円はかるくいきそうな雰囲気.
まあ,これはネタがいいので,まあよしとしよう.

次の印象は,ネタの種類が少ない.
こだわっているようで,ネタは全部近海物である.(マグロはあった.)
個人的には,博多の居酒屋で近海物以外の刺身を出すところはまったくダメな居酒屋さんだと思ってる.
それぐらい博多の近海物の刺身は,うまいと思っている.

がしかし,寿司のネタはバリエーションが欲しいなと思うのも正直なところ.
もちろん鮭はない.本マグロ以外のビントロとかもない.(ビントロは寿司好きにはゲテモノ扱いだが,個人的にはあれが好き.)
なので,何種類か食べると,あとは食べるネタに困ってしまうのである.

ここでふと気がついたのだが,このお店は回転寿司である必要があるのだろうか?
常連とおぼしき人たちは,ほとんど勝手に注文して,回ってる寿司には手をつけてない.
どうやら回ってないやつとか刺身とかを頼むのがこの店の流儀らしい.
みんな穴子を頼んでたので,まねして穴子を頼んだら確かにうまかった.

つまり,「寿司が回転してる」っていうのは,入ってくる人の心の敷居を下げるだけの役割で,実はほとんど意味がない.
そう考えると,たんなる高い寿司屋さんで,それならば博多には似たようなレベルの寿司屋はたくさんあると思う.

結局,時間がなかったので,2人で12皿ほどで止めたが,お会計は3800円.
この値段をばかばかしいと思うか,相応だと思うかはその人の自由だと思うが,個人的な感想は前者である.
カウンターのみのざわざわした店で出される寿司の値段ではありません.
高くておいしい寿司を食べるなら,回転していない雰囲気にもこだわった寿司屋に行った方がよっぽといいよと思うのであった.

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