2009年10月11日日曜日

小天狗さんろじ

ベストお忍びホテル,ではないだろうか.

という結論で終わってしまいそうな話なのだが,備忘録なので例によって最初から話を始めることにする.


とりあえず,前回の備忘録の続きで,秋吉台でうろうろと遊んだ後に一泊しようかと選んだのが,川棚温泉の小天狗さんろじである.

この小天狗さんろじは,いわゆるデザイナーズホテルっちゅうやつで,まあそれはそれは,凝った造りのホテルである.
まず,部屋数が8室しかない.
しかも,全部屋離れタイプ.
石畳の小道を通って,部屋に入って行くのである.

部屋に入ると,またデザイナーズ空間が広がる.
今回泊まったのは,壱之庄という部屋だけど,なんと旅館では珍しいメゾネットタイプ.
1階がリビングで,2階がベッドルーム.
リビングから外を見ると,温泉の露天風呂が備え付け.
それに加えてデザイン重視の部屋風呂が別についている.
ま〜,こりゃ年配の人が来たらびっくりするだろうな.

ちなみに,リビングの床は妙なぼこぼこの固い床である.
なので,裸足で歩くとちょいと痛い.
もちろん床でゴロゴロなんてできないので,ソファーの上でまったりするのである.

この部屋でちょっと困るのが,2階にはベッド以外の何もないこと.
せめてテレビでもないと,2階でくつろぐことができない.
今回も見事に寝る以外では2階に上がっていくことはなかったね.

食事の方だけど,見事な和風コース料理である.
高級感もあり,どれも見事な仕事がしてある.
配膳のサービスをしてくれる人も満点,と,言いたいところだけど,麦焼酎を頼んだら「しろ」が出てきた.
それは米焼酎だって.
まあ,焼酎飲まない人にはわからんやろねぇ.

食後は,入口横のバーコーナーでゆったりと嫁と2人でカクテルなどを頂く.
が,他に誰もいない.
このあたりで気がついたのだが,チェックインのときに1組会っただけで,他の宿泊客とほとんど顔を合わせることがない.

バーテンをやっている人が気さくな人で,暇だったのでいろいろと話をしたが,いろいろ面白い情報が聞けた.

このホテルを手がけたのは,黒川温泉なんかを仕掛けた人たちなんだそうな.
どうりで,妙にこじゃれた感じがする.
どこをとっても隙がないおしゃれ〜な雰囲気で,女性を連れてくるとうっとりするだろう.

また,満室の日ほどバーコーナーにくる宿泊客は少ないんだそうな.
ちなみに,この宿の周辺には歩いて観光できる場所は全くないので,みんな部屋でこもりっきりで露天風呂で遊んだり....
ってことなんだろう.

あと,サッカーの中田ヒデが2週間前にお忍びで来て泊まってったらしい.
こんなところで,なにやってるんだヒデ!
どうも全国行脚をしてるという話らしく,山口県ではここが選ばれたんだそうな.

という感じで,翌朝の朝食もおいしく頂いて,満足して宿を後にした.

で,後から考えてみると,このホテルのコンセプトがはっきりわかった.
とにかく,お隠れ感を出したいんだねと.

部屋は外の景色は全く見えない.2階からも見えない→外から見られることはない
外界の音ももちろん,露天風呂に出ても他の部屋の音は聞こえない→何をしても聞かれることもない
部屋数が少ない上に食事も個室なので,他の宿泊客にも会わない→誰と泊まっても誰にもわからない
周辺には全く出歩く場所がない→部屋にこもりっきり

という感じで,ポリシーははっきりしてるので,○○の人たちには非常に使えるホテルだ,っちゅうことですな.
逆にいえば,新婚旅行で来るようなホテルではないかもね〜,とも思う.

まあ,部屋等のハードウェアもサービス等のソフトウェアも行き届いていて,まったく文句のつけようがないので,興味のある人は一度泊まってみるといいだろう.
なんせ場所が山口県なので,関東や関西近辺の似たような宿に比べたら,2/3ぐらいの宿泊料金である.


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後は,ホテルを出た後のことを少し記録しておこう.

この日は,ホテルの近くのリフレッシュパーク豊浦というところで,豊浦コスモスまつりというのをやってたので,ちょっと寄って帰るか,と思ったのだが,駐車場は?時間待ちの状態.
近くのスーパーの駐車場から無料送迎バスが出ていたが,こちらも長蛇の列.
気軽に行けそうもないので,軽くパスした.

が,それでちょいと困ったのが昼飯.
川棚温泉名物の瓦そばを有名店のたかせで食べて帰ろうかと思ったのだが,昼飯には早すぎる時間となった.
しょうがないので,門司にあるたかせの支店に行こうか,と車を走らせ門司に到着.
が,ここも3連休なので,人だらけ.
最近できたトロッコ列車に乗ろうとしたら,1時間後までチケット売り切れ.

しょうがないので,昼飯にしようとするが,気分がかわったので門司名物の焼きカレーを食べようと計画.
ガイドブック見てると,上戸彩が絶賛したというBEAR FRUITSという焼きカレー屋さんがあったので,車で直行するが,こちらも大行列.
そこまでして焼きカレーでもないので,更に方針変更で,門司の有名な醤油豚骨ラーメンである太平山で昼食となった.
ちなみに,"太平山ラーメン"というメニューを「おおひらやまらーめん1つ」と注文して「たいへいざんですね」と返されて,太平山と書いて"たいへいざん"と読むことをこのとき初めて知った.
今度から間違えないようにせねば.

という感じで,久しぶりの1泊2日の温泉旅行は終了である.
あとは,のんびり,という生活に戻りたかったが,翌週末のインフルエンザからほとんど週休1日の生活に突入するのであった...

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