2008年1月10日木曜日

Mt. Naeba

ときには,レジャーに行って,なんかすっきりしないときというのがある.

例えば,
・ 花見に行ったら,桜が散ってた上に,底冷えがした.
・ 海に行ったら,クラゲだらけだった上に,雨が降ってきた.
・ 紅葉狩りにいったら,道に迷った上に,山の斜面でずっこけた.
なんて感じだろうか.

今回のスキーツアーは,まさにそんなパターンの旅行だったといえるかもしれない.

今回は,毎年恒例の関東組&福岡組スキーツアーを苗場ですることになったので,朝早く起きて車に乗り合い福岡空港に向かう.
平日の朝7時半に,おじさん3名が,ANAで旅立ち,向かうは新潟.

今年のツアーは,参加者全員ANAのマイルが少し残っているということで,飛行機はマイルで無料になっている.
そのかわり,苗場までの交通手段と宿泊はこちらで予約した.

新潟空港到着が少し遅れたので,バスではなくタクシーに乗って新潟駅到着.
新潟駅で初めての上越新幹線に乗り換えて,越後湯沢へ向かう.
初体験の上越新幹線だったけど,まあ,東海道&山陽新幹線との違いはあんまりないね.

越後湯沢駅で関東組と待ち合わせて1日目のホテルである,御宿本陣へ向かう.
ここは苗場では唯一と行ってもいい温泉宿で,朝晩バイキング.
晩ご飯は,鍋と一品料理のバイキングで,鍋は,寄せ鍋,キムチ,豆乳,すき焼きから,選べるらしい,ということは前もってわかっていた.
値段は5人一室朝晩飯付一泊一人6,800円だったので,あまり期待してなかった.
が,結論からいうと,期待してなくてよかった.

まず,温泉,というわりには,えらく狭い大浴場.
しかもなぜか2カ所に分かれている.
1つはまあまあの大きさの露天風呂と洗い場が3つ.
もう1つは,超狭い露天風呂と,狭い内湯と洗い場が3つ.
こんなんでくつろげるわけがない.

部屋はまあ,普通の和室.広さも10畳ぐらいで普通.
ただし,布団とかは,かなりシミあり.どっからまぎれこんだんだというティッシュのかけらもついている.

それではと期待の晩ご飯の鍋は,空の鍋が置いてあって,横にスープがどんと置いてあって,好きなやつを入れて勝手に煮ろと.
はい,勝手にやりました.
最初はすき焼きの汁を入れたけど,すき焼きというにはかなり薄かったので,途中からキムチの汁を足した.
それでも味が単に辛くなっただけだったので,バイキングで置いてあったキムチを入れてみた.
中々いい味になったけど,途中から飽きてしまったので,最後に豆乳をどぶどぶどぶ〜.
コクが出てまったりしたいい味になったけど,キムチ味の勝ち.

まあ,そんなんで遊びたくなるぐらいどうでもいいバイキング.
その割につっ立ってるアルバイトのにいちゃんたちだけは多くて,監視されているような雰囲気.
朝飯もどうでもよかったなぁ.

宿のサービスも,人によりけり.
宿の従業員の人はきちんとしてるけど,アルバイトの人たちは,例のマニュアル接客で,お客に顔を向けてなけりゃ何しててもいいだろ,って感じ.

で,この辺ではたと気がつく.
そうか,ここは,関東圏なんだと.
広くない部屋や風呂,一見豪華で中身はおいしくない食事,マニュアル接客.どれも関東風の匂いがする.
そういえば,宿の宿泊者の人たちもどことなく関東の人たちが多いような.
新潟とはいえ,ここ苗場は関東のスキーヤーが多いので,こんなことになるんだろうねぇ.

と,ここまで書いてふと思い直すと,これで一人6,800円.
しかも,実は,スキーかスノボレンタルが1日分無料.
まあ,民宿に泊まったと思えば,文句は言ってはいけないか.

お次は苗場スキー場だけど...なんかよくないね.
まず,雪質がよくない.1月上旬とはいえ,かなり雪は降っている.
なのに,下の方は溶けててむちゃくちゃ雪が重い.
ニセコと比べちゃいけないのはわかってるけど,蔵王磐梯と比べてもぜんぜんよくない.
中国地方の瑞穂とおんなしぐらいかもしんない.

ついでに,コースの配置が横に広い.
縦に広いと,一番上に登ってざぁっと下まで滑るのが気持ちいいんだけど,ここは滑ってはリフトに横に移動,滑ってはリフトで横に...
全コース滑るだけで,ほぼ1日かかるけど,ぜんぜんおもしろ味なし.
それでも山頂の景色は良かった.

それにしても,このスキー場には上級者がいなかった.
関東からアクセスがいいから,ここは,関東人の初心者集合場所なんだろね.

スキーは1日目の午後と2日目朝から滑って,雪質の悪さに飽きて午後3時ぐらいに終了.
そこからは,越後湯沢駅まで関東組の人に送ってもらって,新幹線で新潟駅に帰る.
その日は新潟駅周辺で打ち上げようという算段である.
ところが,前もって調べていた五郎という居酒屋が電話してみたら満席.
しょうがないので,インターネットで調べて,ホテルの近くの 肴いちばというお店に行く.
結果: 普通
店は繁盛してて,刺身もおいしいけど,うまい魚を食べ慣れている福岡県人には,まあ,このレベルのお店は天神や博多に腐るほどあるやろねということ.

ただし,日本酒はやはりおいしかった.
九州の居酒屋は,日本酒を保存するという概念がないので焼酎と同じ扱いで常温でほっぽったりするんだけど,日本酒はそんなことすると味が確実に落ちる.
その点,酒所新潟の居酒屋さんは,その点を心得ているのか,それとも日本酒が新鮮なのか,どれも味がはっきりしててうまかった.

そういえば,新潟で宿泊したホテルは,ニイガタ ステーションホテル
普通のビジネスホテルって感じで,朝ご飯の飯が妙に山盛りだった以外は,感想はなし.

という感じで,まあ,年に一回スキーにかこつけて,旧知の人間が集まってしゃべる会と思えばそれはそれで楽しかったけど,苗場にはもう行くことはない,と思う.

来年は,富良野とかいってけど...どうなるんだろうね...

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