2009年5月22日金曜日

カドリードミニオン

案外,とりたてて美味いという訳ではないんだな,というのが素直な感想である.

何が?という話だが,パスタである.
前回フランスに行ったときも思ったのだが,ヨーロッパは食事がうまい!という幻想が昔はあった.
が,いくつかの国を巡ってわかったことは,「ヨーロッパでも口にあわんものは合わん」ということである.

特に,コーヒー.
ヨーロッパでは一般に「カフェ」と発音されるけど,これが濃いのなんの.
コーヒーだけは,どちらかというとアメリカの薄〜いコーヒーの方がまだましな気がする.

さて,今回は出張でイタリアはローマに来ている.

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などという,きどった嫌みったらしい書き出しで始まる予定だった,今回の備忘録.
なぜか,「カドリードミニオン」なんてタイトルになってしもうた.

それもこれも,すべて例の新型インフルエンザのせいである.
ローマへの出発予定日が5月23日.
メキシコとアメリカで大流行し,マスコミが煽りに煽ったため,うちのお偉いさんが,
「インフルエンザの発生した国に行ったら1週間は絶対出勤するな.」
という無茶な通知を出したのが5月10日.(この時点でイタリアにも数人のインフルエンザ感染者がいた.)
1週間も出勤できないと他の仕事が止まってしまうので,悩みに悩んだ末に,航空券やホテルをキャンセルし出張中止手続きをしたのが5月15日.
そのうち兵庫や大阪で大流行し始めて,日本もみごとな発生国に.
すると一転,
「インフルエンザの発生した国に行くんだったら気をつけ行ってきてね.」
という通知に変更されたのが5月18日.
既に仕事のスケジュール組み直してるし,航空券もホテルも取れないので,泣く泣くローマ出張断念となった.
いったいなんだったんだろうこの騒ぎ,という感じである.

しかたなく,ローマ出張をキャンセルして鬱々と仕事をしていたのだが,もともと空けてあった日程なので何かしないともったいない.
というわけで,気晴らしに日帰りでどっか行くか,と平日に繰り出したのが阿蘇のカドリードミニオンである.

なぜカドリードミニオン?という理由は簡単で,無料の入場券があったから,である.
ドコモのポイントでもらったものだが,期限が8月までだったので,ここぞとばかりに使うことにした.

日帰りと行っても,近場だしあまり気合いは入ってないので,朝10時ぐらいに我が家を出発.
ETCで高速が安いので,高速を飛ばして阿蘇に向かう.
12時ぐらいには阿蘇薬草園に到着.
ここで,昼飯である.

平日ということもあって,ほとんど人がおらず少し不安になるが,食事しているうちにそれなりにお客さんが来た.
観光地はみんな食事の時間が遅いんだろうな.
食事は,薬膳やまめコースなるものを注文する,が,やまめはなくてもよかった.
それよりも,バイキング形式で置いてある薬草の天ぷらやサラダや佃煮なんかがおいしい.
一番安い薬膳地鶏コースにして,バイキングの食事ばっかり食べるのがベストだろう.
もちろん,地鶏はかなりうまい.
固すぎずやわからか過ぎず,と今まで食べた地鶏の中でもなかなかの高得点である.

かなり満腹になったところで,土産物コーナーに移動しお土産にお茶等買って,最後はここで飼われている3匹の犬と遊んで退散.
なかなか食事がおいしいので,またこようかと思うが,土日は混んでるだろうな.

満腹になったお腹をさすりつつ,カドリードミニオンに移動する.
このカドリードミニオンは,昔「阿蘇くま牧場」と呼ばれており,そのころに1度来た記憶はあった.
が,どんな内容だったが,ほとんど記憶なし.
クマがいっぱいいたよ,ぐらいの思い出しかない.

カドリードミニオンに入園して,最初に行ったのは,みやざわ劇場
このカドリードミニオンには,天才!志村どうぶつ園で有名なパンくんとジェームスという猿と犬がいる.
このパンくんとジェームスのショーがここでは見られるらしい.
しかし,この日はパンくんはいなくてジェームスがちょこちょこ出てくるぐらい.
ショーの方は途中からだったけどいろんな動物が出てきて結構楽しめました.

次に,カドリードミニオンになってからできた施設であるわんわん動物村に移動.
ここは,区切られた区画の中に大量に犬が放たれている.
その数およそ30匹(?).
これはなかなかいけてる企画て,しかもどの犬も人間に慣れきっているので,どの犬も触り放題である.
なんやかんやで30分ぐらい犬と遊んでいたような気がする.
お散歩体犬というやつもいて広場を散歩させることもできたのだが,この日は天気が悪く中止だった.残念.

最後は,くま牧場のころからいる熊をたぶらかしに熊ゾーンへ.
登別のくま牧場のとき同様に熊にエサを投げて遊ぼうという話である.
熊のエサを買って,熊のところに行ってみるが...あれ反応が薄い?
登別の熊は,エサを持った人間が柵に近づくと立ち上がったり手を振ったりと猛烈なアピールをしていたのだが,ここの熊は満腹なのかあまり動かない.
ほんの一部の熊が,ちょうだいちょうだいと手招きをする程度である.
そんなこっちゃエサはもらえまえへんで〜.
登別の熊を見習って,もっと精進してくれたまえ.

最後に,ふれあい動物村に移動する.
カドリードミニオンの策略にまんまとはまって,お得なエサセット1000円なるものを購入.
鹿だの山羊だの猿だのにエサをやりまくる.
よく考えれば動物にエサをやることはカドリードミニオンの仕事で,それを手伝うんだからこっちがバイト代をもらいたいぐらいじゃないか?と思うが,そんな深く考えずに次から次へとエサをやれば無条件で楽しい,と思う.

この辺で閉園時間が近づいてきたので,さっさと帰路につく.
帰りは一般道を通って,杖立温泉吉祥の湯という日帰り温泉施設に立ち寄る.
ほとんどが露天風呂で,かなり気持ちがいい.
しかも泉質がよく,上がった後も体がほかほかと暖まる.
杖立温泉は中途半端な場所にあるので来たことがなかったが,一度泊まりにきてみる価値があるかもしれない.

という感じで,気分転換にはもってこいの日帰り旅行であった.
さて,次はどこにしようかね.

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