2008年6月30日月曜日

呼子いかツアー

クイズ,私はどこにいるでしょう?

食事: 蟹飯とブリの照り焼き.あとはスモークサーモンとパンとアイスクリーム
飲み物: 冷えた緑茶と,ペリエ(炭酸水),あとは水を少し.
やったこと: 文庫本を1冊半ほど読破.あとは映画三昧.

・ 見た映画その1: ラスベガスをぶっつぶせ
MITの学生が,頭脳とテクニックを使って,カジノで有名なラスベガスで大稼ぎをする話.
派手なアクションやCGのない地味な映像だけど,ストーリーがよくできててなかなかの傑作.
結末は,おきまりのパターンだと思うけど,意外と気がつかなかった.
それだけ,話にのめりこんでたというわけやね.
マトリックスのモーフィアス役だった,ローレンスフィッシュバーンがなかなかいい味を出していると思う.

・ 見た映画その2:嵐を呼ぶ男
言わずと知れた石原裕次郎の有名作品.
昔の映画なのでストーリー展開は無理がありすぎ,と,感じたのは最初だけで,結構おもしろいね,これ.
こずるい感じのいかにも悪いやつとか,男勝りな性格だけどなぜか暴れん坊に魅かれてしまう女性とか,かなりステロタイプだけど,それもまたよし.
それにしても,昔はタバコも素手の殴りあいもあたりまえだったんだろな~とつくづく思う.
喧嘩のシーンはやたらと多いし,出てくる人出てくる人男だろうと女だろうとタバコをスパスパ.

あ,そういえば,映画以外にクイズヘキサゴンもなぜか見てしまった.

というわけで,このメタメタな行動から勘のいい人はわかると思うけど,現在は,太平洋上空の飛行機の中で暇を持て余しているところ.
こういう機会でもないと,嵐を呼ぶ男なんて絶対に見ないだろうな.

目の前で運行情報を映しているディスプレイによると,あと4時間ぐらいでロサンゼルスに到着予定.
飛行機の中で寝ればいいんだろうけど,今回はエコノミーでしかも足もとに何か得体のしれないでっぱりがあって足が伸ばせない結構辛い席で,なかなか寝れず.
それならば,時差ボケ防止のために今回は全部起きている方針に決定,というわけで,久しぶりにブログなぞ書いてみるわけですな.

この出張の話はまた後日書くとして,今回は6月末の「呼子いかツアー」の話.
九州の人は誰でも知ってるけど,佐賀県の呼子はイカの活造りが有名な街.
新鮮なイカは活造りにすると,身が透明なままで,めちゃおいしい,らしい.
らしい,というのは,確かにイカの活造りはうまい,が,個人的には後造りのイカの天ぷらの方がもっとうまいと思う.
後造りってなんのこった?という人のために説明すると,イカの活造りは,はかま(あの上の方の三角の部分ね)や下足の部分は普通はそのままでは食べません.
刺身の部分だけ食べ終えると,仲居さんが来て,たいてい「天ぷらにしますか?塩焼きにしますか?」と聞いてくるので,すかさず「天ぷら!」といいましょう.
そうすると,残ったイカが下げられて,天ぷらになって出てくるわけですな.
残っているからといって,下足とかを無理やりちぎって食べてはいけません>若いころの俺

この天ぷらのうまさは,いつ食べても感動ものである.
普段食べてる以下の天ぷらはほとんど冷凍ものだから,味の違いが際立っている.
味付けはほとんどのところが塩だけなんだけど,それがシンプルでよい.
ちょっとしゃれたところだと,抹茶塩なんかを出してくれるが,それもまたいいねぇ.

書いているうちによだれが出そうになってくるので,話を元に戻すと,今回の呼子いかツアーは,6月末といういう時期からわかるとおり,
ボーナス出たぜ!やったぜ!なんかうまいもん食べ行くぜ!
というノリの家族旅行.
ただし,忙しいのであまり遠くに行くこともできないので,久しぶりに海の幸でも堪能しますか,と未開拓の呼子で一泊ということになった.

前にも書いたけど,福岡に住んで10年以上になるけど,呼子には行ったことがなかった.
昔(といっても10年ほど前)は高速道路がつながってなくて,それはそれは行くのが大変だったそうな.
今はかなりの部分を高速道路だけで行くことができるので,博多から1時間半ぐらいで到着する.
福岡に遊びに来た人をちょいと連れていくこともできて,なかなか便利なのである.

今回の宿は,インターネットで選んだ宿で,清力旅館という宿にした.
ネットで晩御飯の評価が高かったというのが主な理由だけど,看板犬がいるというのも理由の一つ.
呼子には新鮮な魚介類の夕食を売りにしている民宿に毛の生えた程度の旅館が多いけど,この旅館もそれぐらいかと思っていた.

ただし,値段はそこそこする.
一番安い1泊2食付きのプランなら一人1万円からあるけど,今回は,2人で3万円の佐賀牛もついた"特選佐賀牛と海鮮網焼き"コースにしてみた.
似たような値段で刺身三昧コースというのもあったけど,あまりにお刺身ばっかりだと飽きるだろうし.
とりあえず,宿まではカーナビにお任せで行ったのだが,最後の最後でカーナビが指示した道は,えらく細い小道.
田舎の細い道には慣れてるつもりだけど,えっこんな道?というぐらい細い.
不安になりながら進んで行くと,右手に駐車場の看板発見.
で,駐車場に車を止めて,宿はどこだ?と探してみると,なんと入口を通り過ぎていたのだった.

とはいえ,宿に着いてみると,中はなかなかきちんとした造りになっている.
最近改装したそうで,非常にきれいな内装である.
チェックインをしてもらった女将さんも快活な方で,ひとしきり世間話などをする.
後で,宿の外に出て看板犬と遊んでいたら,物音に気付かれたようで,そこでもひとしきり犬談義に花が咲いた.
あずきという看板犬は昔からいるらしいけど,一緒にいた親犬が最近死んでしまって,ご飯もまったく食べない状態だったそうな.
そこで,里子に出していたマロンという兄弟犬を戻してもらってたらしいが,この2匹が,ほんとに兄弟か?と思うぐらい似てない.
あずきは柴犬みたいで,マロンは妙な長毛犬である.
しかもマロンはなぜか極度の人見知り.
前の家でかわいがってもらってなかったのかもしれないが,看板犬目指して頑張って愛嬌を習得せよ.
ちなみに,この宿は犬連れOKの部屋もあるらしいので,うちのコロを連れてくるのもいいかもしれない.

さて肝心の夕食だけど,部屋の窓際の食卓で頂くことができで非常にグー.
料理の方は,活造りのイカはもちろん生きてるけど,網焼きのアワビまで生きていたのには驚いた.
とにかく,新鮮な魚介類をシンプルかつベストな調理法で出してもらえる.
やっぱりそれが,おいしいものを低料金で提供するコツだと思う.
佐賀牛も焼いてタレをつけて食べるだけだけど,適度な脂肪分と噛みごたえでよかった.
脂肪だらけの肉は,この年だともう食べたくないしね.

食事の量はちょうどいい感じ.
最初は魚介類が多いからちょっと小腹がすくかと思ったけど,ゆっくり食べてたらそんなことはなかった.

そういえば,お風呂は広くはないけど誰もいなかったので,快適だった.
部屋に風呂がないけど,みんなが食事してる午後6時頃に入ったからかな.
しかし,朝風呂にも入ったけど,その時も誰もいなかった.

まとめると,おいしい魚介類を食べに来るにはすごくいい宿だろうね.
和室の部屋もだだっぴろくはないけど,最近改装された部屋の内装もすごく雰囲気がいい.
思いついたときに,一番安いプランででもぷらっとくるものいいかもしれない.

翌日は,はじめての呼子の町をプラプラと散策した.
有名な呼子の朝市に行ってみたけど,どの店がいいのかわからないので,道端で売っている手慣れたおばちゃんにつかまって,イカや干物などを買う.
この辺りの干物は,なぜかみりん干しらしい.
家で焼いて食べてみたけど,こちらは可もなく不可もなくといった感じ.
やっぱりおいしい店をみつけないとだめだな.

次に,呼子でおきまりのクジラのジーラに乗る.
なんのことはない,底が透明なグラスボートなのだが,沖に出て餌付けをしてある魚が寄ってくると壮観.
黒鯛,石鯛,ベラとかの磯にいる魚たちの舞い踊りが見学できる.
ただし,まじまじと船の底で魚を見てたら軽い船酔いになって甲板に退散.

後は,道の駅にちょこっと寄っておしまい.
他にも海中展望塔もあるけど,また今度にした.

今回,あまり考えずの呼子旅行だったけど,やはり海の町はなにか落ち着く.
海岸に出て,ざぱーんざぱーんと打ち寄せる波打ち際にいるだけで,やっぱり心洗われる気がする.
煮詰まった時にふと来てみるといい町,呼子はそんな街だと思う.

P.S. 帰りに,有名な唐津バーガーっちゅうやつを昼飯に食べたけど,これも結構うまかった.
また,遊びにこようっと.

2 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

あっ !!
とらさん みっけ

とら さんのコメント...

あら,見つかったか.
元気そうで何よりだね.